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人間ドック健診に関するあらゆる事項を網羅した,日本人間ドック学会監修の実践テキスト!

人間ドック健診の実際

基礎知識から判定・事後指導までのすべてがわかる

カバー写真
  • 監修:日本人間ドック学会
  • 編集:篠原幸人(日本人間ドック学会理事長)
  • B5判・336頁・2色刷
  • ISBN 978-4-8306-5020-8
  • 2017年4月発行
定価 5,832 円 (本体 5,400円 + 税)
あり
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電子版販売サイト

※電子版の購入方法は,各販売サイトにてご確認ください.

正誤表

内容

序文

主要目次

ありとあらゆる検査項目を網羅し,その判定区分やフォローアップの実際を解説するとともに,各種オプションドック健診の実際も解説し,人間ドック健診のすべてにおいて役立つ日本人間ドック学会監修の実践的なガイドブック.上記のほかに,現在の人間ドックの施設運営およびこれから人間ドックを始める場合,また施設認定を受ける場合,専門医の資格を取る場合などを想定した項目を用意.「人間ドック健診と個人情報保護」,「人間ドックと遺伝子検査」などといった項目も用意し,人間ドック健診にまつわることはこれ一冊で理解できる.

序 文

 まったく自他覚症候のない元気にみえる受診者の健康状態を,詳しくチェックするシステム(いわゆる現在の人間ドック健診)に興味を持つ医師たちが集まって,日本で初めての検討会が開かれたのは昭和34年(1959年)である.昭和44年(1969年)にはこの検討会が「人間ドック学会」と命名された.このように歴史のあるわが国特有の人間ドック健診に関する教科書・ガイドラインは,従来から多数刊行されてきたが,近年この人間ドック健診を取り巻く環境の変化は著しい.
 従来は,疾患ないし諸検査の異常を早期に発見し,早期に治療することが,人間ドック健診の一番の使命と考えられていた傾向がある.しかし,人間ドックをさらにサイエンスとしての人間ドック「学」に昇華させるためには,その軽度の異常・軽症疾患すら発症させないように予防することが重要であり,どうすればその発症・出現を予防できるかに研究の主目的は向けられなければならない.そうでなければ,人間ドック健診学が予防医学の一翼を担っているとはとても言えないであろう.
 一方で,人間ドックが,政府や地方自治体が勧める無料の特定健診+がん検診よりもいかに優れているか,そのCost-effectivenessはどうか,増加している高齢者に非高齢受診者と同じ健診項目を課すことは妥当か,巷に満ち溢れるいわゆる部分ドックの費用対効果は十分に検討されているか,一般に頻用されている人間ドック健診結果のABCD判定基準が各施設により一部異なっている現状を放置してよいものか,各種検査および結果の標準化と精度管理は十分か,人間ドック健診専門医の問題は今どうなっているか,施設認定・情報管理指導士認定などは今後どうなるか,遺伝子検査は今後人間ドック健診に応用されるだろうかなどなど,人間ドック健診施設管理者の方々やそこで働く従業員の皆さんもいろいろ疑問に思われたり,知りたいこと・わからないことがたくさんおありだろうと想像される.
 本書は日本人間ドック学会・総合健診医学会などの第一線で,あるいは学会理事としてご活躍中の先生方に執筆をお願いし,現在人間ドック健診が抱える諸問題をできるだけわかりやすく解説していただいた.短期間内に協力して下さったすべての著者の先生方,文光堂の編集担当佐藤真二氏,学会事務局の諸氏諸嬢に心から感謝する.

2017年2月
篠原幸人

I 総  論
 1.予防医学としての人間ドック健診の歴史と意義
 2.人間ドック健診・特定健康診査とそのほかの健診の内容・相違
 3.必要な検査の標準化とフォローアップの実際
 4.新たな基準範囲と予防医学的閾値
 5.人間ドック健診施設機能評価事業
 6.人間ドック認定医と専門医(予防診療専門医)
 7.人間ドック健診情報管理指導士の認定と更新
 8.人間ドック健診食生活改善指導士の育成
 9.受診時の薬剤服用上の注意
 10.日本人間ドック学会学術大会開催の意義と課題
 11.人間ドック健診時の感染症患者への対応
II 問診・診察の重要性
 1.問診の必要性と実際
 2.身体診察の必要性
III  人間ドック健診検査成績の判定および事後指導に関するガイドライン
 1.人間ドック健診検査成績の判定および事後指導に関するガイドライン
 2.高齢者における判定と事後指導区分
 3.心電図検査所見の判定と事後指導区分
 4.胸部X 線検査所見の判定と事後指導区分
 5.上部消化管内視鏡検査所見の判定と事後指導区分
 6.上部消化管Ⅹ線検査所見の判定と事後指導区分
 7.腹部超音波検査所見の判定と事後指導区分
 8.頸部血管超音波検査所見の判定と事後指導区分
 9.大腸X 線・内視鏡検査所見の判定と事後指導区分
 10.認知症検査の判定と事後指導区分
IV 検査項目とその判定・事後指導計画
 1.肥満・BMI(メタボリックシンドロームを含む)
 2.血 圧
 3.聴力検査
 4.視力・眼圧・眼底
 5.呼吸機能検査(スパイロメトリー)
 6.尿検査
 7.便検査(便潜血検査)
 8.血球算定検査
 9.血清脂質
 10.クレアチニン・eGFR
 11.血清尿酸
 12.肝機能
 13.HBs抗原・HCV抗体
 14.血糖・HbA1c・糖負荷試験・グリコアルブミン
 15.CRP
 16.リウマトイド因子・血清梅毒反応
 17.血清鉄
 18.腫瘍マーカー
 19.PSA
 20.BNP
 21.甲状腺機能・腫瘍
 22.細胞診・組織診(喀痰・生検など)
Ⅴ オプションドック健診
 1.脳ドック
 2.動脈硬化ドック・抗加齢ドック
 3.眼科ドック
 4.乳房ドック
 5.肺ドック(CT検診)
 6.心臓ドック
 7.大腸・小腸ドック
 8.泌尿器ドック(前立腺ドックを中心に)
 9.骨ドック
 10.婦人科ドック
 11.ストレスドック
 12.歯科ドック
 13.PETドック(悪性腫瘍)
 14.PETドック(心臓)
 15.PETドック(脳)
  TOPIC 運動器ドック〜慶應義塾大学病院予防医療センターにおける試み〜
VI 生活習慣改善指導(事後指導)
 1.生活習慣病とその対策(健康日本21,データヘルス計画,日本再興戦略)
 2.生活習慣指導の基本
 3.運動・身体活動指導
 4.食事・栄養指導の実際
 5.飲酒制限と禁煙の勧奨・支援
 6.生活習慣指導にどう年齢を考慮するか
 7.ストレスに対する指導
 8.フォローアップをより効果的に行うには
VII 健診と社会
 1.人間ドック健診と個人情報保護
 2.人間ドック健診と健康経営(データヘルス)
 3.医療の質の評価と人間ドックの社会的使命
 4.人間ドック健診と医療安全
 5.人間ドック健診と遺伝子検査
 6.健診の国際化とその課題
 7.人間ドック健診ツーリズム
 8.人間ドックとCost-effectiveness
 9.健康保険組合連合会との人間ドック指定契約事業
索  引