管理栄養士を目指す学生におすすめ教科書,約6年ぶりの改訂!
管理栄養士を目指す学生のための
解剖生理学テキスト第5版
内容
序文
主要目次
管理栄養士の目指すところは,健康の増進と維持,疾患の治療や予防などに対し,栄養管理の面から寄与することである.医療・福祉・教育など,管理栄養士の活躍の場は,著しく広がっており,いろいろな領域で,中心的な役割を果たしている.今後,この傾向は,いっそう顕著なものになっていくことが,予想される.
この分野で活躍するためには,人体の構造や機能についての幅広い知見を持ち,いろいろな疾病の成り立ちに精通している必要がある.
本書は,「管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)」に準拠して,管理栄養士を目指す学生の皆様を対象にして作成した「解剖生理学テキスト」の第5版である.
今回の改訂では,広い範囲にわたって本文を改訂するとともに,図版の一部を新しいものに替えた.改訂の目的は,内容を理解しやすいものにするとともに,最近の国家試験の出題傾向に対応するためである.
本書の構成は,今までと同じように,左側の本文と右側の図版が,見開きになっている.図版を参照して本文を読んでいただければ,国家試験の出題範囲が,すべてカバーできるように配慮してある.
図版のページには,本文には書ききれなかったことや,より深い理解につながるような事項が,「参考」として小さい活字で追加してある.本文を読まれて,得心できないところが出てきたら,「参考」の部分に目を通してみていただきたい.詳しい事実を知ってみると,釈然としなかったところが,納得できるようになることがあるかもしれない.改訂にあたり,「参考」も一部改めた.
本書が,これから管理栄養士を目指す学生の皆様だけでなく,専門領域で活躍する方々が,疑問が生じた際に,繰り返して読んでみたくなるような教科書になることを,願っている.
令和4年10月
著 者
Ⅰ 面や位置を示す用語
Ⅱ 人体の区分
Ⅲ 人体の部位
セミナー 食べ物がヒトの顔形を変えた
2.細胞と組織
Ⅰ 生体膜
Ⅱ 細 胞
Ⅲ 組 織
Ⅳ 器官と器官系
セミナー メタボリックシンドローム
3.骨格系
Ⅰ 骨の外形と内部構造
Ⅱ 骨格系の構成
Ⅲ 脊 柱
Ⅳ 胸 郭
Ⅴ 頭 蓋
Ⅵ 上肢の骨
Ⅶ 下肢の骨
セミナー 骨粗鬆症
4.筋 系
Ⅰ 筋の形態と機能
Ⅱ 筋系の構成
Ⅲ 頭部の筋
Ⅳ 頚部の筋
Ⅴ 背部の筋
Ⅵ 胸部の筋
Ⅶ 腹部の筋
Ⅷ 上肢の筋
Ⅸ 下肢の筋
Ⅹ ウシ,ブタ,ニワトリの筋系
セミナー 赤筋と白筋
5.血液と免疫系
Ⅰ 血液の構成
Ⅱ 血 球
Ⅲ 血 漿
Ⅳ 止血と血液凝固
Ⅴ 血液型
Ⅵ 免疫系
Ⅶ 自然免疫
Ⅷ 獲得免疫
セミナー 食物アレルギー
6.循環器系
Ⅰ 循環器系の構成
Ⅱ 心 臓
Ⅲ 血管系
Ⅳ リンパ管系
Ⅴ 循環器系の調節
セミナー 動脈硬化症
7.内分泌系
Ⅰ 内分泌腺とホルモン
Ⅱ 内分泌系の構成
Ⅲ 下垂体と視床下部
Ⅳ 甲状腺と上皮小体
Ⅴ 副 腎
Ⅵ 膵 臓
Ⅶ 松果体
セミナー クッシング症候群
8.消化器系
Ⅰ 消化器系の構成
Ⅱ 口 腔
Ⅲ 咽 頭
Ⅳ 食 道
Ⅴ 胃
Ⅵ 小 腸
Ⅶ 大 腸
Ⅷ 肝臓と胆囊
Ⅸ 膵 臓
Ⅹ 消化器系の調節
Ⅺ 栄養分の消化と吸収
セミナー 胃切除後症候群
9.呼吸器系
Ⅰ 内呼吸と外呼吸
Ⅱ 呼吸器系の構成
Ⅲ 鼻 腔
Ⅳ 喉 頭
Ⅴ 気管と気管支
Ⅵ 肺
Ⅶ 胸膜と縦隔
Ⅷ 呼吸運動と肺気量
Ⅸ ガスの交換と運搬
Ⅹ 呼吸器系の調節
セミナー 慢性閉塞性肺疾患
10.泌尿器系
Ⅰ 泌尿器系の構成
Ⅱ 腎臓の形態
Ⅲ 腎臓のはたらき
Ⅳ クリアランスと腎機能検査
Ⅴ 尿 路
セミナー 糖尿病性腎症
11.生殖器系
Ⅰ 生殖器系の構成
Ⅱ 男性生殖器
Ⅲ 女性生殖器
Ⅳ 生殖器系の発生
Ⅴ 性周期
Ⅵ 受精・着床・分娩
Ⅶ 会陰と腹膜
セミナー 更年期障害
12.神経系
Ⅰ ニューロン
Ⅱ 神経系の発生
Ⅲ 神経系の構成と仕組み
Ⅳ 脊 髄
Ⅴ 脳幹と小脳
Ⅵ 前 脳
Ⅶ 主要な神経路
Ⅷ 髄膜,脳室および脳脊髄液
Ⅸ 脊髄神経
Ⅹ 脳神経
Ⅺ 自律神経系
セミナー アルツハイマー病
13.感覚器系
Ⅰ 感覚と感覚器
Ⅱ 皮膚感覚
Ⅲ 内臓感覚
Ⅳ 視 覚
Ⅴ 平衡覚と聴覚
Ⅵ 味 覚
Ⅶ 嗅 覚
セミナー 白内障
図版引用文献
索 引