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日本糖尿病学会が総力をあげて作成した医師・管理栄養士など糖尿病食事療法を指導する医療スタッフのためのカーボカウントのテキスト!

医療者のためのカーボカウント指導テキスト

「糖尿病食事療法のための食品交換表」準拠

カバー写真
  • 編著:日本糖尿病学会
  • B5判・64頁・2色刷
  • ISBN 978-4-8306-6063-4
  • 2017年4月発行
定価 1,620 円 (本体 1,500円 + 税)
あり
在庫

内容

序文

主要目次

日本糖尿病学会が総力をあげて医師,管理栄養士に向けて作成したカーボカウントの指導用テキスト.カーボカウントを導入することによって,より厳密に糖質摂取量を把握して治療効果を上げることができる.本書では基本的な考え方から,イラストや図表を多く使いわかりやすく解説した.「糖尿病食事療法のための食品交換表 第7版」と合わせて本書を活用し,糖尿病食事療法指導に役立てて頂きたい.患者向けに作成された本書の姉妹書である「カーボカウントの手びき」と一緒にぜひ活用して頂きたい.



 糖尿病において良好な血糖コントロールを保ち,さまざまな合併症を防ぐために,その食事療法は必ず行うべき基本の治療です.日本糖尿病学会食品交換表編集委員会では,食事療法のためのテキストである「食品交換表」第7版ならびにその「活用編」第2版への改訂を受けて,新たに患者用として,「カーボカウントの手びき─『糖尿病食事療法のための食品交換表』準拠─」,ならびに指導者用として,「医療者のためのカーボカウント指導テキスト─『糖尿病食事療法のための食品交換表』準拠─」の2冊を発行するはこびになりました.
 エネルギー量の適正化と栄養素のバランスを基軸としている糖尿病の食事療法のなかでこのカーボカウントとは,食事に含まれている糖質(炭水化物の大部分を占めます)の量を把握して食事療法に役立てる方法です.これがカーボカウントの第一歩となる「基礎カーボカウント」の考え方に相当します.さらにインスリン療法中の1型糖尿病や一部の2型糖尿病の場合には,糖質摂取量に合わせてインスリンの単位数を調整することが容易になり,これがその第二歩目となる「応用カーボカウント」に相当します.
 カーボカウントの考え方,なかでも「応用カーボカウント」と糖質制限とがしばしば混同されることがありますが,カーボカウントは食事に含まれる炭水化物や糖質の量を計算して食後血糖をコントロールする方法であり,糖質の制限を目的としたものではないことから,これらの両者の間には明確な違いがあります.
 本書「医療者のためのカーボカウント指導テキスト─『糖尿病食事療法のための食品交換表』準拠─」では,「食品交換表」やその「活用編」のみによる食事療法では,必ずしも厳密とは言えなかった「糖質摂取量を把握する方法とそれを用いた血糖管理の方法」を糖尿病患者の方々にわかりやすく指導できるように解説しています.また「食品交換表」やその「活用編」に基づく食事療法では,同時に食事に含まれるたんぱく質や脂質の摂取量についても,適正な配分量が保証されています.本書を並行して利用することで,「正しいカーボカウントへの道」が切り開かれるものと期待されます.そして医師や管理栄養士など糖尿病治療に関わるすべての医療スタッフの指導によって,より多くの患者の方々に食事療法を的確に継続していただき,糖尿病治療の成果を着実に得ることを心から願っています.

平成29年3月
日本糖尿病学会食品交換表編集委員会

I.カーボカウントとは
 1 カーボカウントの基本
  1 はじめに
  2 カーボカウントとは何か
  3 炭水化物の分類,カーボカウントにおける炭水化物
  4 カーボカウントの種類と位置づけ
 2 カーボカウントによる食事療法の特徴
  1 カーボカウントにおける炭水化物・たんぱく質・脂質の比率
  2 「食品交換表」とカーボカウント
  3 カーボカウントにおいて炭水化物(糖質)を計量すべき食品
II.基礎カーボカウント
 1 基礎カーボカウントとは
 2 基礎カーボカウント教育の進め方
  1 食後血糖は,エネルギー栄養素のうち糖質によって最も影響を受けることを知る
  2 糖質が含まれる食品を知る
  3 食品や料理に含まれる糖質量の計算方法を知る
  4 1日の指示エネルギー量から1日に摂取する糖質量が決められることを知る
  5 朝食,昼食,夕食の3食と間食を食べる時刻を決める
  6 朝食,昼食,夕食の3食と間食で摂取する糖質量を決める
  7 主食,主菜,副菜をそろえてバランスよく食べることができる
  8 よく食べる主食(ごはん,パン,めんなど)に含まれる糖質量を計算できる
  9 副食に含まれる糖質量を計算できる
  10 理想的な食事で,実際に糖質量を計算して食事をすることができる
  11 食事,運動の記録をし,糖質量を計算して食事をすることができる
  12 基礎カーボカウントを患者さんが自分で評価できる
III.応用カーボカウント
 1 応用カーボカウントとは
  1 応用カーボカウントとは
  2 応用カーボカウントの対象
  3 追加インスリンの種類と特性
 2 応用カーボカウントの実際
  1 追加インスリン量の決定方法
  2 糖質/インスリン比(糖質用)の算出方法
  3 インスリン効果値(補正用)の算出方法(インスリン依存状態の場合)
  4 症例で考える追加インスリン量の計算
IV.外食・中食の利用時におけるカーボカウントのポイント
 1 外食・中食の利用時の基本的な考え方
  1 外食・中食とは
  2 外食・中食に含まれる栄養素の傾向
 2 外食・中食の利用時におけるカーボカウントの実際
  1 炭水化物(糖質)量が明示されている場合
  2 炭水化物(糖質)量が明示されていない場合
  3 はじめて食べるものへの対応
文 献
索 引