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待望のシリーズ第1弾!産科麻酔領域のあらゆる分野から今,本当に必要な知識を厳選し解説.麻酔科医必読の一冊!!

麻酔科プラクティス  1

産科麻酔 All in One

カバー写真
  • 編集:加藤里絵(昭和大学)
  • 責任編集:山本達郎(熊本大学)
  •       水本一弘(和歌山県立医科大学)
  •       垣花 学(琉球大学)
  •       加藤里絵(昭和大学)
  •       佐藤暢一(東邦大学)
  • B5判・446頁・4色刷
  • ISBN 978-4-8306-2847-4
  • 2020年7月発行
定価 14,300 円 (本体 13,000円 + 税)
あり
在庫
電子版販売サイト

※電子版の購入方法は,各販売サイトにてご確認ください.

正誤表

内容

序文

主要目次

〈麻酔科プラクティス〉シリーズ第1巻は,医療現場のニーズの高さから「産科麻酔」を徹底解説.広く・深い産科麻酔領域全体から今,本当に必要な知識を厳選し,最前線で臨床に従事する麻酔科医がレクチャー.また,教科書的な解説のみならず,最新のトピックスなども豊富に掲載されている.さらには,各分野のエキスパートが自身の経験より教える「臨床で役立つ知恵-Clinical Pears-」も満載.本書一冊で,産科麻酔領域の本当に必要な知識・技術を的確に身につけることができる.

【シリーズの特徴】
◉現在の麻酔科臨床で特に注目の集まるトピックスや新たな課題を厳選.
◉フルカラーの誌面でビジュアルに整理・解説.
◉臨床で役立つ最新かつ最良の意義深いテーマを提供.
◉若手からベテラン麻酔科医まで読んでおきたいシリーズ.

〈麻酔科プラクティス〉シリーズ刊行予定
1 産科麻酔 All in One
 編集:加藤里絵
 定価:13,000円+税
 刊行:2020年7月
2 周術期の輸液・輸血療法 All in One
 編集:山本達郎
 定価:12,000円+税
 刊行:2020年6月
3 周術期に必要な呼吸管理(仮)
 編集:佐藤暢一
 予価:10,000円+税
 刊行予定:2021年1月
4 臨床麻酔の局所解剖(仮)
 編集:垣花 学
 予価:12,000円+税
 刊行予定:2021年4月
5 周術期の安全・感染対策と合併症(仮)
 編集:水本一弘
 予価:10,000円+税
 刊行予定2021年4月

※以下続刊.全10タイトル程度を予定(書名・定価・刊行日:未定)

「産科麻酔All in One」序文

 このたび,新シリーズ「麻酔科プラクティス」の第一弾として「産科麻酔All in One」を出版する運びとなりました.数ある麻酔領域の中から,まず最初に産科麻酔を取り上げてくださったことは,大変うれしいことです.
 産科麻酔に関わるのは産科麻酔の専門科だけでなく,産科麻酔を専門としない非常に多くの麻酔科の先生方です.しかし残念ながら,これまでの日本には産科麻酔領域の全体を見渡すような教科書がありませんでした.そこで「産科麻酔All in One」は,ページ数の許す範囲で,産科麻酔を体系的に捉えるような構成といたしました.
 本書の執筆をしてくださったのは,産科麻酔の第一線で活躍されている先生方,産科麻酔に欠かせない麻酔領域のスペシャリティをお持ちの方々です.さらに,産科麻酔の理解を深めるために産科医療に関わる他科の先生方にも原稿をお寄せいただきました.どのページにも,最新のエビデンスや多くの臨床経験に基づいた知見が溢れています.
また本書にはカラフルな図表が多く散りばめられており,私たちの理解を大きく助けてくれます.
 産科麻酔は妊娠前から産後まで,幅広い時間のスパンを守備範囲とします.帝王切開術を受ける女性の多数は健康な女性ですが,合併症を持つ妊婦は確実に増えています.また「分娩は産科病棟で起こる外傷」と言われるように,産科病棟では予想外の重症出血も発生します.麻酔科医が手術室内そして手術室外での活躍することによって,母児にとって安全で高質な医療へ確実に貢献することが可能です.その貢献のために,本書が役立てることを確信しております.
 奇しくも,世界が新型コロナウイルス感染に対峙するときに本書の出版を迎えることになりました.私たちをとりまく医療が大きな影響を受ける中,産科医療への需要は変わることがありません.粛々と続く産科医療の中で,その担い手の一人として自覚を新たにしております.
 最後になりましたが,想いを込めて原稿を執筆してくださった先生方,より良い本づくりのために建設的な提案をしてくださった編集者の先生方,文光堂の中村晴彦さん,八幡晃司さんに厚くお礼申し上げます.

2020年6月
昭和大学 加藤里絵

Ⅰ 母児の生理と薬理
 1 母体の妊娠中,産直後の生理学的変化
 2 子宮胎盤循環,母体から胎児への薬物移行
 3 胎児の生理と薬理

Ⅱ 妊娠・分娩と産科的管理
 1 正常妊娠の経過
  [B]MFICU,LDR,産科病棟手術室
 2 妊娠中の胎児の評価
 3 分娩経過
  1)正常経腟分娩
  2)よく起こる分娩異常,器械分娩,誘発・促進分娩
  [T]経会陰超音波による分娩管理
 4 分娩中の胎児の評価
  [T]災害と周産期医療

Ⅲ 麻酔薬の胎児・新生児への影響
 1 全身麻酔薬の発達脳への影響

Ⅳ 妊娠中の麻酔
 1 妊娠関連手術の麻酔
  1)頚管縫縮術とは
  2)子宮内容除去術,異所性妊娠
 2 妊娠中の非産科手術
 3 胎児治療の麻酔

Ⅴ 経腟分娩の麻酔
 1 分娩時の痛み
  [T]母体安全と麻酔科医
 2 無痛分娩の準備
  [T]無痛分娩事故をうけた無痛分娩の安全性向上のための対応―JALA:発足に至るまでの経過とその活動内容―
 3 硬膜外麻酔,脊髄くも膜下麻酔
  1)方法
  2)利点,副作用と合併症
  [K&P]無痛分娩の分娩管理
  [OPA]人工妊娠中絶と子宮内胎児死亡の分娩
  [OPA]TOLACの無痛分娩
  [OPA]双胎の無痛分娩
 4 全身投与薬

Ⅵ 帝王切開術の麻酔
 1 帝王切開術の麻酔
  1)帝王切開の適応と緊急度
  2)術前評価
  3)脊髄くも膜下麻酔,硬膜外麻酔
  [OPA]neuraxial anesthesiaのultrasonography
  4)全身麻酔
  [OPA]Ex-utero intrapartum treatmen
  5)無痛分娩からの移行
  6)子宮収縮薬
  [B]硫酸マグネシウム,リトドリン塩酸塩,副腎皮質ステロイド
  7)超緊急帝王切開術
  [T]産科麻酔領域のシミュレーション
 2 術後鎮痛
  1)急性痛,慢性痛
  2)硬膜外,脊髄くも膜下投与
  3)全身投与
  4)神経ブロック

Ⅶ 産科的合併症を持つ母体の管理と麻酔
 1 妊娠高血圧症候群,HELLP 症候群
 2 前置胎盤,癒着胎盤
 3 常位胎盤早期剝離

Ⅷ 麻酔関連の合併症
 1 困難気道,誤嚥
 2 硬膜穿刺後頭痛
 3 神経障害

Ⅸ 非産科的合併症を持つ母体の管理と麻酔
 1 心大血管疾患
  [T]妊婦における検査や治療による放射線被ばく
 2 妊娠中の血栓性疾患と止血凝固障害
  [T]液粘弾性検査
 3 肥満
 4 内分泌疾患
  [T]母体における薬剤治療
 5 自己免疫疾患
 6 脳神経疾患
 7 精神疾患
  [T]妊産婦のメンタルヘルス

Ⅹ 母体の急変
 1 母体急変の原因と蘇生法
  [OPA]ABCD sonography母体編
  [T]母体急変におけるMedical Resource Management
 2 産科出血
  1)産科出血総論
  2)輸血,凝固因子・抗線溶製剤
  3)産科医による止血
  4)Interventional radiology
  5)羊水塞栓症
  6)弛緩出血,産道裂傷,子宮内反,子宮破裂,胎盤遺残
  [T]母体救急における産科的Sonography
 3 周産期心筋症
 4 急性感染症
 5 急性妊娠脂肪肝
 6 産科病棟におけるRapid Response System
  [T]日本母体救命システム普及協議会(J-CIMELS)

Ⅺ 新生児
 1 新生児蘇生法
 2 さまざまな状況で生まれてきた新生児の予後

索 引

[T]=Topics
[B]=Basic
[K&P]=Knack & Pitfalls
[OPA]=One Point Advice