循環器疾患の治療について「なるほど」と感覚的に理解できる珠玉のオピニオン集
さすらいの循環器病学 この治療を行う本当の理由
内容
序文
主要目次
内科医に大好評のシリーズ「あなたが心電図を読めない本当の理由」,「循環器治療 この薬をつかう本当の理由」に続く村川裕二先生の第3弾.月刊「メディカル朝日」の連載「さすらいの循環器病学」(1~12回分)に書き下ろしのコラム4本を加えて再編集し単行本化した.各話で循環器疾患を1つずつ取りあげ,村川流のエッセイ風の語り口で治療をわかりやすく解説している.教科書とは違い,リラックスして読める,「なるほどね」,「そうだったのか」が満載の1冊.
☆図版3点,表組2点,カラー写真10点,モノクロ写真14点,イラスト・線画12点
はじめに
教科書とはおもむきのちがう「循環器病の話」を書きました.
疑問におもっていることを,あれこれ調べました.
知らないことがたくさんありました.
受け売りもあります.
簡単そうに書きましたが,むつかしいテーマも扱っています.
「ポシャったテーマ」もたくさんありました.
「そうだったのか」という理屈が見えなかったから,形にできなかったのです.なので,ここに載っているのは「なるほどね」と思えたものだけです.
楽しんでいただけると嬉しいです.
平成27年5月
村川裕二
目 次
第1話 まだはもうなり─僧帽弁閉鎖不全
第2話 「ガンバルとツライ」のはなぜか??─肥大型心筋症
コラム(1)肥大型心筋症に出会うか?
第3話 思い出すけど会いたくはなし─感染性心内膜炎
第4話 狭き門から─大動脈弁狭窄
コラム(2)慢性疾患の治療の「幸福感」は?
第5話 ときどきお会いします─心房中隔欠損
第6話 考えすぎると分からなくなる─高血圧の話
コラム(3)突然死は誰に起きるか
第7話 勝算はあるか??─硝酸薬
第8話 「明日は晴れ」でも「足は腫れ」─深部静脈血栓症
第9話 どうぞこのまま?─心房細動のレートコントロール
コラム(4)心筋梗塞と心房細動
第10話 採血120回に1回起きます─失神
第11話 「うすくち」と「こいくち」─胸水の話
第12話 しなやかとフニャフニャは違うのだ─収縮OKの心不全