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理学療法臨床実践の全てをこの1冊に凝縮!理学療法実技書出版の中心基軸書籍,17年目の大改訂,第4版刊行!!

図解理学療法技術ガイド第4版

理学療法臨床の場で必ず役立つ実践のすべて

カバー写真
  • 編集主幹:石川 齊(元国立病院機構兵庫中央病院院長,神戸大学名誉教授)
  • 編集主幹 武富由雄(社会医療法人愛仁会リハビリ顧問,神戸大学名誉教授)
  • 編集主幹 市橋則明(京都大学教授)
  • 編集委員:中山彰一(福岡リハビリテーション専門学校校長,元埼玉県立大学教授)
  • 編集委員 奈良 勲(金城大学特任教授前学長,広島大学名誉教授)
  • 編集委員 細田多穂(医療法人名圭会会長,埼玉県立大学名誉教授)
  • 編集委員 福田 修(北海道千歳リハビリテーション学院名誉学院長)
  • A5判・1200頁・2色刷
  • ISBN 978-4-8306-4515-0
  • 2014年12月22日発行
定価 9,350 円 (本体 8,500円 + 税10%)
あり
在庫
電子版販売サイト

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内容

序文

主要目次

本書は,専門教育を受けて間もない若い理学療法士から熟練の理学療法士,またリハビリテーション医療に携わる看護師,作業療法士,義肢装具士,医療ソーシャルワーカーなどの医療従事者を対象にした総合的な実践書.診療現場において理学療法技術が,疾患や障害に対してどのように考えられ,求められているのかを,明快なイラストを含んだ記述で紹介している.1997年の初版から理学療法実技書の中心基軸的役割を担ってきた本書の待望の改訂第4版.今回は執筆者,執筆内容を大幅に見直して大改訂となった.最新の理学療法臨床実践の全体像を展開している.
☆図版1292点,表組302点,モノクロ写真184点,イラスト・線画150点
第4版序文

 わが国の65歳以上の高齢者人口は,過去最高の3,079万人となり,総人口に占める割合(高齢化率)も24.1%となった(平成25年).少子・高齢社会の到来と慢性疾患患者が増加と多様化し,疾患の治療の難しさに接する場面も多くなり,日常生活活動に対する基本的動作能力の回復のために理学療法を受診する患者,障害者のニーズも高まりつつある.
 リハビリテーション医療の一翼を担う理学療法士は心大血管疾患,脳血管疾患,運動器疾患,呼吸器疾患などで適切な検査,評価の下,疾患ごとに適応する理学療法プログラムを設定し,実践している.『図解 理学療法技術ガイド』の意図するところは,専門教育を受けて間もない若い理学療法士から熟練の理学療法士に,またリハビリテーション医療に携わっている看護師,作業療法士,義肢装具士,言語聴覚士,医療ソーシャルワーカーなどの医療従事者の診療現場において,疾患や障害に対して理学療法技術がどのように考えられ,治療法として求められているのかを,明解なイラストを含んだ記述で紹介することにある.
 『図解 理学療法技術ガイド』の初版が1997年10月,「理学療法臨床の場で必ず役立つ実践のすべて」をサブタイトルとして取り上げ,第2版,第3版とバージョンを重ね,16年が経過,今回,一部内容に修正,加筆,改変がなされ,第4版を発刊することになった.執筆者の多くは理学療法の臨床場面に携わっている医師や理学療法士,言語聴覚士,看護師であり,現在もリハビリテーション医療で臨床経験を深め,進められてきた方々である.本書の理学療法技術の内容がリハビリテーション医療の系列の道標として示され,臨床の場面で患者,障害者に活かされることができれば何より幸である.
 最後に執筆に労を執っていただいた執筆者の方々には深謝する.そして,初版から第4版まで長期にわたっての出版に関わっていただいた文光堂の関係者に心より感謝申し上げる.

平成26年11月
石川 齊
武富由雄
市橋則明
第1部 主要症状・症候・障害からの検査方法・評価方法
1 診療の基本
 ●患者の問題点の抽出
 ●臨床評価
 ●診療録
2 全身症状と障害
 ●意識障害
 ●頭蓋内圧,けいれん発作
 ●髄膜刺激症状と関連疾患
 ●呼吸障害
 ●血圧,心電図
 ●動悸,チアノーゼ,胸痛,不整脈
 ●バイタルサインと運動負荷試験
 ●反射・反応の異常
3 局所症状と障害
 ●疼 痛
 ●浮 腫
 ●眼球運動障害と視力・視野の障害
 ●感覚障害
 ●摂食・嚥下障害
 ●排泄障害
4 運動機能障害
 ●関節可動域制限
 ●筋力低下
 ●日常生活活動の制限
 ●筋緊張の異常
 ●協調運動障害(不随意運動を含む)
 ●平衡障害
 ●姿勢制御障害
 ●歩行障害
 ●片麻痺運動機能障害
 ●運動発達障害
5 高次脳機能障害
 ●言語・構音障害
 ●失行,失認
 ●認知障害
6 各種画像の診かた
 ●整形外科疾患の画像
 ●脳疾患の画像
7 各種疾患別治療成績判定基準
 ●肩関節疾患
 ●変形性股関節症
 ●変形性膝関節症
 ●関節リウマチ
 ●半月板損傷
 ●肘関節疾患
 ●頸髄症
 ●腰痛疾患
 ●手関節障害
第2部 物理療法
1 ホットパック療法
2 パラフィン療法
3 寒冷療法
4 極超短波療法
5 超音波療法
6 電気刺激療法
7 赤外線療法
8 紫外線療法
9 レーザー光線療法
10 部分浴
  全身水中運動
  頸椎牽引
  腰椎牽引
第3部 運動療法の基礎と基本手技
1 運動療法の基礎
 ●力学的原則
 ●身体運動の軸と面
 ●身体のてこの応用
 ●運動療法開始体位・肢位
 ●機能肢位
 ●治療用テーブル
 ●理学療法士の手・指の位置(部位と運動方向),姿勢(構え)
 ●指導マナー
 ●疼痛の運動療法と心理社会的アプローチ
 ●高齢者への接し方
 ●車椅子と歩行補助具
2 運動療法の種類と手技
 ●弛緩法
 ●関節可動域運動
 ●モビライゼーション
 ●筋力増強運動(抵抗・等尺性・等張性・等速性運動含む)
 ●神経筋促通法(PNF)
 ●マッサージ
 ●テーピング
 ●包帯法
 ●痙性の制御
 ●不随意運動の制御
 ●動的関節トレーニング
 ●平衡(バランス)運動
 ●バイオフィードバック療法
 ●呼吸療法
第4部 疾患別理学療法手技の実際
1 呼吸器疾患
 ●外科術後の呼吸器疾患
 ●慢性閉塞性換気障害
 ●肺移植
2 神経・筋疾患
 ●脳卒中の片麻痺:急性期
 ●脳卒中の片麻痺:慢性期
 ●片麻痺に対する下肢装具
 ●片麻痺に対する上肢装具とアームスリング
 ●脊髄損傷 その1:頸髄損傷
 ●脊髄損傷 その2:胸髄・腰髄損傷
 ●脳性麻痺
 ●二分脊椎症
 ●Duchenne型筋ジストロフィー症
 ●運動失調症
 ●パーキンソン病
 ●多発性硬化症
 ●筋萎縮性側索硬化症
 ●ギラン・バレー症候群
 ●多発性筋炎,皮膚筋炎
 ●線維筋痛症
3 整形外科的疾患
 A.全身
 ●関節リウマチ
 ●血友病性関節症
 B.上肢
 ●肩関節周囲炎
 ●腱板断裂
 ●反復性肩関節前方脱臼
 ●野球肩
 ●鎖骨骨折
 ●上腕骨近位端骨折
 ●上腕骨顆上骨折
 ●橈骨遠位端骨折
 ●テニス肘
 ●手指腱損傷
 C.下肢
 ●変形性股関節症
 ●変形性膝関節症
 ●大腿骨頸部/転子部骨折
 ●大腿骨骨幹部骨折
 ●膝蓋骨骨折
 ●下腿骨骨折
 ●踵骨骨折
 ●膝前十字靱帯損傷
 ●膝後十字靱帯損傷
 ●半月板損傷
 ●膝蓋大腿関節障害
 ●腸脛靱帯炎
 ●シンスプリント
 ●アキレス腱断裂
 ●足関節靱帯損傷
 D.脊柱・体幹
 ●頸椎症性脊髄症
 ●筋・筋膜性腰痛症
 ●椎間板ヘルニア
 ●脊椎椎体圧迫骨折
 ●腰部脊柱管狭窄症
 ●特発性側彎症
 ●肋骨骨折
 E.末梢神経麻痺
 ●顔面神経麻痺
 ●上肢の末梢神経麻痺
 ●下肢の末梢神経麻痺
 F.切断
 ●乳房切断
 ●下肢切断
4 循環器疾患
 ●虚血性心疾患
 ●慢性閉塞性動脈疾患
5 代謝性疾患
 ●糖尿病
 ●末期腎不全
6 熱 傷
7 褥 瘡
8 その他
 ●産前・産後の運動療法
 ●尿失禁の運動療法
第5部 地域包括支援システムと実際例
 ●地域リハビリテーションの流れ
 ●在宅ケアの基礎
 ●訪問リハビリテーションでの理学療法
 ●介護老人保健施設での理学療法
 ●デイケアでの理学療法
 ●緩和ケア
 ●転倒予防
 ●障害などの認定・交付手続き
 ●介護保険制度とその手続き
 ●付 録
 ●ICF(国際生活機能分類)─人間らしさ,からみた生活機能─
 ●理学療法は治療か訓練か─訓練という言葉の是非─
 ●疥癬とMRSAの感染管理
 ●用語集
 ●社会福祉に関する用語集
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