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回復期までの連続した理学療法を実践するうえで,今すぐ臨床に役立つ情報が満載の濃い一冊!

回復期につながる急性期理学療法の実際

カバー写真
  • 編集:井上 悟(大阪保健医療大学教授)
  •     松尾善美(武庫川女子大学教授)
  • B5判・352頁・2色刷
  • ISBN 978-4-8306-4505-1
  • 2014年5月発行
定価 7,560 円 (本体 7,000円 + 税)
あり
在庫

内容

序文

主要目次

患者のためにより良い医療,より良い連携を目指した,これからの理学療法に欠かせない一冊.
回復期のPTは,急性期で行われている理学療法のノウハウをすぐに臨床に生かすことができる.
急性期のPTは,エキスパートによる実践の濃い内容まで学ぶことができる.
・疾患の基礎知識・治療指針
・情報収集・評価のポイント
・医学的治療と理学療法実施のタイミング
・急性期から亜急性期までの理学療法の介入方法
・回復期理学療法へのメッセージ―急性期との相違点,留意点のまとめ
☆図版196点,表組116点,モノクロ写真25点

序 文

 これまで回復期リハビリテーション病院・病棟は整備されてきたが,まだ全国で6万6,492床(2013年7月現在)にとどまっており,厚生労働省は団塊の世代が後期高齢者に突入する2025年までに増床する方針である.同時に,急性期病院の数が超過しており,減少させる予定である.このように,今後の人口動態にあわせて実施される改革では,急性期病院における9 日程度までの入院短縮とそれに引き続く回復期でのリハビリテーションといったシステムに変更される.それに伴い,急性期では適切な理学療法により安全かつより速やかに患者を離床させることが要求され,回復期では以前よりも病態が安定していない状態で転院・転棟してくる患者に対応しなければならなくなる.加えて,理学療法実践の成果であるアウトカムが診療報酬においても問われ始めている.一方,社会の要請に応えるために,理学療法士の養成数を増やしてきた近年において,急性期での経験を有しない理学療法士が増えてきたことも事実であり,若手の教育が課題であるといわれている.
 本書は,総論では急性期における医学的治療と理学療法の関係性,リスク管理,廃用症候群の予防と治療を,各論では疾患別に医学的治療と理学療法を,コラムでは実践するうえで必要な理解や知識を解説している.特に,各論では発症ないし手術後の時間経過とともに行われる医学的治療と並行した理学療法の実際をわかりやすく紹介し,回復期の理学療法士に向けて患者の病態変化や医学的治療に応じた理学療法の要点についても記述している.そのため,回復期に従事する理学療法士が学習するのに適している.もちろん,急性期に従事している理学療法士に対しても,回復期に移行する可能性の高い疾病やその術後の患者に日常的に携わっているリハビリテーション科専門医を含めた専門家が執筆しているので,急性期理学療法の実際を学ぶことができると考えている.
 わが国の医療は,近未来に急増する社会保障費に対する財源と向き合いながら,国民に必要な医療を供給し続ける厳しい時代を迎えることになるであろう.そのために,われわれは社会に必要とされる専門職として今から怠りなく準備しておくことが必要である.本書は,日々研鑽されている理学療法士の皆さんに少しでもお役に立てれば編者としてこの上ない喜びである.

平成26年5月
井上  悟
松尾 善美

Ⅰ 総 論
 1 急性期での医学的治療と理学療法の役割
  (1) 急性期医療における医学的治療とそれを取り巻く現状─在院日数を短くせよ!─
  (2) 急性期病床のこれからと理学療法の役割─理学療法士は急性期病床で専従となる?─
  (3) 急性期における理学療法実施のタイミングと適切な介入─過剰な安静は避けるべき─
  (4) ベストプラクティスの実践へ
  (5) 早期離床とは?
  (6) 退院に関しての推奨
  (7) 離床に難渋した患者─Aさんの例─
  (8) おわりに
 2  回復期につながる急性期からのリスク管理
  (1) 医療安全体制整備の経緯と法的根拠
  (2) 医療安全管理(全般)
  (3) 院内感染管理(予防対策)
  (4) 医療機器安全管理
  (5) 理学療法上の具体的なリスクマネジメント
  (6) インシデントに関するその他の要因
  (7) インシデント発生時の診療録への記録の方法
  (8) リハに関する医療事故の事例・判例解釈について
 3 廃用症候群の予防と治療
  (1) 廃用症候群の実態
  (2) 廃用による運動耐容能の低下
  (3) 下肢静脈血栓症および肺塞栓症について
  (4) 廃用症候群におけるリハビリテーションと効率
  (5) 廃用症候群のリハビリテーションと栄養
  (6) 廃用症候群とリスク管理
  (7) 肺炎というやっかいもの
  (8) 回復期へのメッセージ
II 疾患別治療と理学療法
 1 脳卒中,神経疾患など
  脳梗塞
  A.医学的治療指針のポイント
   脳梗塞の医学的治療
  B.回復期につながる急性期理学療法─標準的理学療法
   1.情報収集・評価のポイント
   2.医学的治療と理学療法実施のタイミング
   3.急性期から亜急性期までの理学療法の介入方法
   4.回復期理学療法へのメッセージ─急性期との相違点,留意点のまとめ
  ラクナ梗塞(多発性脳梗塞)
  A.医学的治療指針のポイント
  ラクナ梗塞(多発性脳梗塞)の医学的治療
  B.回復期につながる急性期理学療法─標準的理学療法
   1.情報収集・評価のポイント
   2.医学的治療と理学療法実施のタイミング
   3.急性期から亜急性期までの理学療法の介入方法
   4.回復期理学療法へのメッセージ─急性期との相違点,留意点のまとめ
  脳出血
  A.医学的治療指針のポイント
  脳出血の医学的治療
  B.回復期につながる急性期理学療法─標準的理学療法
   1.情報収集・評価のポイント
   2.医学的治療と理学療法実施のタイミング
   3.急性期から亜急性期までの理学療法の介入方法─特に被殻出血,視床出血,小脳出血について─
   4.回復期理学療法へのメッセージ─急性期との相違点,留意点のまとめ
  クモ膜下出血
  A.医学的治療指針のポイント
  クモ膜下出血の医学的治療
  B.回復期につながる急性期理学療法─標準的理学療法
   1.情報収集・評価のポイント
   2.医学的治療と理学療法実施のタイミング
   3.急性期から亜急性期までの理学療法の介入方法(術式ごとの介入方法)
   4.回復期理学療法へのメッセージ─急性期との相違点,留意点のまとめ
  頭部外傷
  A.医学的治療指針のポイント
  頭部外傷の医学的治療
  B.回復期につながる急性期理学療法─標準的理学療法
   1.情報収集・評価のポイント
   2.医学的治療と理学療法実施のタイミング
   3.急性期から亜急性期までの理学療法の介入方法
   4.回復期理学療法へのメッセージ─急性期との相違点,留意点のまとめ
  脊髄損傷
  A.医学的治療指針のポイント
  脊髄損傷の医学的治療
  B.回復期につながる急性期理学療法─標準的理学療法
   1.情報収集・評価のポイント(世界標準の共通言語を駆使する)
   2.医学的治療と理学療法実施のタイミング
   3.急性期から亜急性期までの理学療法の介入方法
   4.回復期理学療法へのメッセージ─急性期との相違点,留意点のまとめ
 2 運動器疾患・外傷
  関節リウマチ
  A.医学的治療指針のポイント
  関節リウマチの医学的治療
  B.回復期につながる急性期理学療法─標準的理学療法
   1.情報収集・評価のポイント
   2.医学的治療と理学療法実施のタイミング
   3.急性期から亜急性期までの理学療法の介入方法(各関節手術前後)
   4.回復期理学療法へのメッセージ─急性期との相違点,留意点のまとめ
  大腿骨頸部骨折
  A.医学的治療指針のポイント
  大腿骨頸部骨折の医学的治療
  B.回復期につながる急性期理学療法─標準的理学療法
   1.情報収集・評価のポイント
   2.医学的治療と理学療法実施のタイミング
   3.急性期から亜急性期までの理学療法の介入方法
   4.回復期理学療法へのメッセージ─急性期との相違点,留意点のまとめ
  骨盤骨折
  A.医学的治療指針のポイント
  骨盤骨折の医学的治療
  B.回復期につながる急性期理学療法─標準的理学療法
   1.情報収集・評価のポイント
   2.医学的治療と理学療法実施のタイミング
   3.急性期から亜急性期までの理学療法の介入方法
   4.回復期理学療法へのメッセージ─急性期との相違点,留意点のまとめ
  多発骨折,複合損傷
  A.医学的治療指針のポイント
  多発骨折,複合損傷の医学的治療
  B.回復期につながる急性期理学療法─標準的理学療法
   1.情報収集・評価のポイント
   2.医学的治療と理学療法実施のタイミング
   3.急性期から亜急性期までの理学療法の介入方法
   4.回復期理学療法へのメッセージ─急性期との相違点,留意点のまとめ
  変形性股関節症
  A.医学的治療指針のポイント
  変形性股関節症の医学的治療
  B.回復期につながる急性期理学療法─標準的理学療法
   1.情報収集・評価のポイント
   2.医学的治療と理学療法実施のタイミング
   3.急性期から亜急性期までの理学療法の介入方法(各手術前後)
   4.回復期理学療法へのメッセージ─急性期との相違点,留意点のまとめ
  変形性膝関節症
  A.医学的治療指針のポイント
  変形性膝関節症の医学的治療
  B.回復期につながる急性期理学療法─標準的理学療法
   1.情報収集・評価のポイント
   2.医学的治療と理学療法実施のタイミング
   3.急性期から亜急性期までの理学療法の介入方法
   4.回復期理学療法へのメッセージ─急性期との相違点,留意点のまとめ
  脊椎圧迫骨折
  A.医学的治療指針のポイント
  脊椎圧迫骨折の医学的治療
  B.回復期につながる急性期理学療法─標準的理学療法
   1.情報収集・評価のポイント
   2.医学的治療と理学療法実施のタイミング
   3.急性期から亜急性期までの理学療法の介入方法
   4.回復期理学療法へのメッセージ─急性期との相違点,留意点のまとめ
 3 外科手術,心不全・呼吸不全の増悪
  心臓血管外科手術
  A.医学的治療指針のポイント
  心臓血管外科手術患者の医学的治療
  B.回復期につながる急性期理学療法─標準的理学療法
   1.情報収集・評価のポイント
   2.医学的治療と理学療法実施のタイミング
   3.急性期から亜急性期までの理学療法の介入方法
   4.回復期理学療法へのメッセージ─急性期との相違点,留意点のまとめ
  心不全とその増悪
  A.医学的治療指針のポイント
  心不全の医学的治療
  B.回復期につながる急性期理学療法─標準的理学療法
   1.情報収集・評価のポイント
   2.医学的治療と理学療法実施のタイミング
   3.急性期から亜急性期までの理学療法の介入方法
   4.回復期理学療法へのメッセージ─急性期との相違点,留意点のまとめ
  呼吸不全とその増悪
  A.医学的治療指針のポイント
  呼吸不全の医学的治療
  B.回復期につながる急性期理学療法─標準的理学療法
   1.情報収集・評価のポイント
   2.医学的治療と理学療法実施のタイミング
   3.急性期から亜急性期までの理学療法の介入方法
   4.回復期理学療法へのメッセージ─急性期との相違点,留意点のまとめ
COLUMN
 1 急性期から亜急性期に必要とする医学知
 2 チーム医療における理学療法士の役割
 3 在宅までを意識した回復期理学療法
 4 高齢者の呼吸・循環障害 
 5 慢性腎臓病・透析患者に対する運動療法
 6 低栄養
 7 認知症
 8 骨粗鬆症
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