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「なんでこの薬をつかうの?」を味わい深く探ります!

循環器治療 この薬をつかう本当の理由Ⅲ(電子版のみ)

カバー写真
  • 著:村川裕二(帝京大学医学部附属溝口病院第四内科教授)
  • A5判・100頁・2色刷
  • ISBN 978-4-8306-1921-2
  • 2013年12月3日発行
定価 3,080 円 (本体 2,800円 + 税10%)
なし
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内容

序文

主要目次

大好評を博した「あなたが心電図を読めない本当の理由」に続く待望の第2シリーズ!月刊「メディカル朝日」に好評連載された「循環器治療 この薬をつかう理由」の25~36回分に手を加え,今回も新規書き下ろしのコラム4本を加えて再編集したシリーズ最終巻.さらに磨きのかかったユーモア漂う「村川節」は今回も健在.あなたの日常診療に欠かせない循環器治療薬を1話に1つ,出自の秘話から実践のコツまでランダムに探ってゆきます.著者と一緒に考えて,あなたも循環器診療の味わい深さを感じてみませんか?今回も著者直筆のイラストは必見です!一度読んでなるほど,二度目はにんまり,そして3巻一気に読めば・・・? ・・・乞ご期待!
はじめに

 諸行無常,
    栄枯盛衰,
       薄利多売,
          一攫千金

 薬のひとつひとつに「誕生と成長の歴史」があり,そして「たそがれ」.
 そうしたいきさつを楽しんでいただくために書きました.
 日頃使っている薬でも「なぜこれを処方しているのか」,あやふやなことはありませんか.
 ● まわりがそうしているから
 ● 何となく悪くはなさそうだから
という選択は,「イマイチ」だと思いますか?
 そうでもないです.
 人間の身体は「生もの」.
 難しいことを言ったって,結果は思い通りにはいきません.
 ジギタリスを多めに使うことは「かなりマイナス」,心房細動への「抗血小板薬は無意味」という話に落ち着きました.「20年前は普通にやっていた」ことも,「ルール変更」でイエローカードになりました.
 ならば,「今,推奨されているやりかた」も「イマイチ」になる日がくるでしょう.
ガイドラインやエビデンスを追いかけても,どうせ追いつけません.
 「自分の走りやすい速度」で運転するのが一番安全.
 読んだあと,「ちょっとヒントになった」と言ってもらえると嬉しいです.

平成25年12月
村川裕二
第1話 メバロチンに出会った日
第2話 いかなる星のもとにアルダクトンA
    コラム(1)NOACと柔軟体操
第3話 かくも遠きところにアーチスト
第4話 友達だったのに──カルデナリン
第5話 追う者なし──アムロジピン
     コラム(2)肥大型心筋症と心房細動と血栓塞栓症
第6話 走り出すスピリーバ
第7話 ソコにはまりますフェブリク
     コラム(3)リスクを計算する
第8話 濃いめにネスプ
第9話 インスリン元気ですか?──アマリール編
第10話 ネコには要らないエパデール
     コラム(4)レポートは語る
第11話 混ぜればおいしいか? ──カデュエット編
第12話 Excuse me?エリキュース
■ 索 引