
- B5判・400頁・4色刷
- ISBN 978-4-8306-2327-1
- 2010年5月発行
初版発刊以降9年間での進歩,特に血管内治療に関する項目を大幅に追加し,[血管外科]にとどまらず,内科も含めた[脈管診療]のテキストとなることを目指した.血管の治療は,以前のように血管外科だけで扱うのではなく,循環器内科・放射線科・形成外科も含めた[脈管学]に範囲を広げている.本シリーズは基本的には外科を読者対象としているが,本書は外科以外の人,殊に脈管学会の会員に是非購入を薦めたい.
☆図版・イラスト194点,表組86点,写真447点
【シリーズの特色】
外科手術の際に知っておきたいコツ,陥りやすい落とし穴を,的確なカラー写真と美しいシェーマで解説.執筆者の経験に基づく教訓を大胆に編集.手術手技に限らず,診断から術後管理に至るまで,手術に役立つ実際的知識を満載.簡潔でわりやすい記述と全頁カラーのvisualな誌面.レジデントも手術のベテランも,自分の興味とレベルにあわせて,読みたい項目を選んで読める.
I.血管の局所解剖把握のKnack & Pitfalls
1.頚部血管解剖のポイント
2.上肢血管解剖のポイント
3.腹部血管解剖のポイント
4.下肢血管解剖のポイント
II.血管疾患診断のKnack & Pitfalls
1.頚動脈狭窄に対する検査の進め方
2.腹部大動脈瘤に対する検査の進め方
3.下肢動脈慢性閉塞症に対する検査の進め方
4.下肢動脈急性閉塞症に対する検査の進め方
5.下肢静脈瘤に対する検査の進め方
6.深部静脈血栓症に対する検査の進め方
7.リンパ浮腫に対する検査の進め方
8.血管機能診断のコツ:動脈疾患
9.血管機能診断のコツ:静脈疾患
10.血管画像診断のコツ:CT,MRI
11.血管画像診断のコツ:心エコー
12.血管画像診断のコツ:血管造影
III.治療方針の選択のKnack & Pitfalls
1.頚動脈狭窄に対する治療方針の選択
2.腹部大動脈瘤に対する治療方針の選択
3.下肢慢性動脈閉塞に対する治療方針の選択:間歇性跛行
4.下肢慢性動脈閉塞に対する治療方針の選択:重症下肢虚血
5.下肢急性動脈閉塞に対する治療方針の選択
6.下肢静脈瘤に対する治療方針の選択
7.深部静脈血栓症に対する治療方針の選択
IV.血管疾患患者の術前術後管理のKnack & Pitfalls
1.血管疾患患者の術語処置
2.心疾患に対する評価と対策
3.脳血管障害に対する評価と対策
4.腎機能障害に対する評価と対策
5.高齢者術後せん妄に対する評価と対策
6.血管疾患に対する抗血小板薬の使い方
7.血管疾患に対する抗凝固薬の使い方
V.血管治療基本手技のKnack & Pitfalls
1.血管手術を行うにはどのような準備が必要か
2.結紮してよい血管,してはいけない血管
3.動脈剥離のコツ
4.血管接合のコツとトラブル対策
5.人工血管の種類と使い分け
6.自家静脈グラフト採取方法のコツ
7.ステントグラフトの種類と使い分け
8.インターベンション機器の種類と使い分け
9.バルーン血管形成・ステント留置のコツ
10.透析用バスキュラーアクセス作成のコツ
11.血栓溶解療法のコツ
12.コイル血管塞栓のコツ
13.門脈再建,肝静脈再建,肝動脈再建のコツ
14.虚血肢切断術のコツ
VI.血管治療のKnack & Pitfalls
1.頚動脈内膜摘除術(CEA)のコツ
2.頚動脈ステント留置術(CAS)のコツ
3.腹部大動脈瘤に対する直視下手術のコツ
4.破裂性腹部大動脈瘤の手術のコツ
5.腹部大動脈瘤ステントグラフト留置術のコツ
6.腹部大動脈腸骨動脈閉塞性動脈硬化症に対する直視下手術のコツ
7.非解剖学的バイパス術のコツ
8.大腿深動脈形成術のコツ
9.大腿膝窩動脈バイパス術のコツ
10.distal bypassの治療のコツ
11.腰部交感神経切除術のコツ
12.diabetic footの治療のコツ
13.Buerger(ビュルガー)病治療のコツ
14.大腿動脈瘤,膝窩動脈瘤手術のコツ
15.動脈血栓塞栓除去術のコツ
16.腹部内臓動脈急性閉塞治療のコツ
17.腹部内蔵大動脈瘤治療のコツ
18.腎動脈瘤治療のコツ
19.腎血管性高血圧治療のコツ
20.深部静脈血栓症治療のコツ
21.下大静脈フィルター留置術のコツ
22.静脈血栓除去術のコツ
23.下肢静脈瘤手術のコツ
24.下肢静脈瘤硬化療法のコツ
25.血管外傷手術のコツ
索引