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忙しい医師のための,使って覚える漢方チャート!

新刊

使ってなんぼ!

外来 漢方診療フローチャート

カバー写真
  • 著:千福貞博(センプククリニック院長)
  • B5判・236頁・2色刷
  • ISBN 978-4-8306-1033-2
  • 2026年6月8日発行
定価 5,940 円 (本体 5,400円 + 税10%)
あり
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内容

序文

主要目次

使ってなんぼ!の実践的漢方入門,ここに誕生.
【本書の3大特徴】
①専門領域から即実践:まずは使いたい疾患・診療分野の漢方を試す.
②「使ってから読む」逆転学習法:効果を実感後に【基礎編】で理論を学ぶ.
③臨床の武器が劇的に増加:【実践編】でめまい・ぎっくり腰など31の疾患別処方をチャート化.一目でわかり外来で即役立つ.
「西洋医学に勝るとも劣らない」手応えを外来でぜひ実感してください!
序 文

 「漢方薬」「漢方医学」に対して,どのような印象をお持ちですか?
  ①サプリメントのようなもの.効果は曖昧で医療者が使用するものではない
  ②古典をしっかり勉強して,弁証や脈診などができないと正規の使用はできない

 この本を手にした読者のあなたは,①と②のどちらのタイプでしょうか?
 日本人は「中庸」が大好きです.しかし,この「漢方」ということに関しては,どちらかの両極端に陥っている方が多いようです.
①の方に
 読者自身がどこかに不調があって,本書に該当する症状があるとしましょう.ならば,「立ち読みで結構」ですから,そのチャートにしたがって服用してみてください.おそらく,「本書を購入してみよう」という気がおこるはずです.そして,欲が出てきたら他のページを開いてお読みください.きっと,「西洋医学に勝るとも劣らない」診療領域があることに気が付かれることでしょう.
②の方に
 弁証や脈診・舌診・腹診などの基礎理論と漢方診察が有用であることは,決して誤りではありません.しかし,医療者は研究者ではありません.ある程度の習得段階までいけば,必要に応じて漢方薬を利用して問題はありません.ところが,真面目な方は「完璧な使用法から大きくズレないで漢方薬を使ってみたい」と考えて躊躇してしまうわけです.そのときに,自分の使いたい疾患・診療分野だけで結構ですので,本書の後半部分のチャートをマスターして,その漢方薬の処方にチャレンジしてみてください.この第1歩が踏み出せたら,その後に漢方医学の基礎理論を学習しても遅くはありません.畢竟,本書の前半部分(基礎編)は,使ってから読んでもらえば結構です.

 ①②の両者に,禅宗の「冷暖自知」という言葉で「漢方医学」のアドバイスをします.

  「目の前にある水が,冷たいか暖かいか? どうすればわかるか?」

 人の噂を聞いたり,あれこれ考えたりしても正しい答えにはなりません.しかし,答えを得ることは簡単なのです.実際に,水の中に手を入れるか飲んでみたら,「冷たさ」「暖かさ」を何の疑問もなく確実に味わうことができるのです.この教えは,すべての学問・人生に通じる名言だと思います.本書は人生には役立ちませんが,漢方医学という「水」の場所へ連れて行くガイドになると考えています.漢方が有用か無用かは,自分で試して判断してください.出身の大阪弁で締めくくります.「使ってなんぼ!」です.

 2026年5月
 センプククリニック 千福 貞博
はじめに
 本書の目的,読み方
 本書のご利用に当たって
 フローチャートの使い方

第Ⅰ編 基礎編
  01 漢方医学と西洋医学の折衷のすすめ
   COLUMN 特別講義:「百人一首」と「アタック25」から学ぶ漢方思考法
  02 漢方医学・西洋医学の特徴
  03 漢方医学の視点で体質と状態をみる
  04 私の漢方診察ルーチン
   COLUMN 補足:単按法について
   MINI COLUMN 「速効性」と「即効性」
  05 漢方を効かせるための工夫
  06 副作用と運用上の留意点について
   MINI COLUMN 甘草をいじめるのは,もうやめませんか?

第Ⅱ編 実践編
 第1章 実践編のはじめに
 第2章 頭部の症状
  01 頭痛
  02 めまい
   MINI COLUMN 「朮」に関して
   MINI COLUMN 本間棗軒[漢蘭折衷派]
  03 耳鳴り
  04 口渇・口乾
 第3章 胸部の症状
  05 感冒
   MINI COLUMN 「中風」に関して
  06 咽喉痛
  07 咳・痰①(柴胡含有)
   MINI COLUMN 柴胡湯など「柴」のつく漢方薬について
  08 咳・痰②(柴胡非含有)
  09 鼻炎・花粉症
  10 動悸・心悸亢進
 第4章 腹部の症状
  11 食欲不振・胃もたれ,胸やけ,げっぷ
  12 嘔吐
  13 腹痛・胃痛
  14 下痢
  15 便秘
  16 痔
  17 頻尿・尿トラブル
 第5章 四肢・関節の症状
  18 痛み(全身版)
  19 痛み(体幹および上肢[三焦]版)
  20 腰痛
  21 肩こり
 第6章 全身症状
  22 夏関連(夏バテ,熱中症)
  23 虚弱体質
  24 むくみ(浮腫・腫脹)
 第7章 精神症状
  25 不眠
  26 イライラ
  27 不安症・抑うつ
  28 寝汗・多汗
 第8章 女性の症状・愁訴
  29 冷え性
  30 月経痛・PMS
  31 更年期障害

最後に●より深く漢方を学ぶための道しるべ
付録●疾患・症候別の漢方処方
索引