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障害別,関節別に解説した評価学の決定版!好評『運動療法学』の姉妹書!!

理学療法評価学

障害別・関節別評価のポイントと実際

カバー写真
  • 編集:市橋則明(京都大学教授)
  • B5判・416頁・2色刷
  • ISBN 978-4-8306-4537-2
  • 2016年5月発行
定価 7,560 円 (本体 7,000円 + 税)
あり
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内容

序文

主要目次

理学療法の評価について障害別,関節別に解説.基礎から評価の実際までを,最新の知見を踏まえ,図表も多用して初学者にもわかりやすく解説した.大好評の『運動療法学』の姉妹書.理学療法評価の基礎はもちろん,障害別の項目では,定義や原因,評価のポイント,評価の実際について解説.関節別の項目では,視診・触診,可動性の評価,安定性の評価,疼痛の評価,姿勢の評価,代表的な評価表,症例提示も記載してまとめた.



 「理学療法は評価に始まり評価に終わる」といわれるほど,理学療法評価は非常に重要である.そのため,理学療法士養成校においては,理学療法の専門科目として最初に「理学療法評価学」が教授される.また,理学療法評価実習では,関節可動域テスト(ROMT)や徒手筋力テスト(MMT)の実習にかなりの時間がかけられている.もちろん,ROMTやMMTの測定手技が正しく行えることは重要である.ただし,ROMTやMMTは,ただの検査測定手技に過ぎず,評価ではない.ROMTによってどの関節可動域が低下している,MMTによってどの筋力が弱いということがわかったとしても,可動域や筋力が低下している原因は何なのか,その障害がどのような問題点となって患者の日常生活に影響しているのか,どのように治療プログラムを立てれば良いのかはわからない.これらを明らかにすることが評価であり,単なる検査測定とは異なる大きなポイントである.
 理学療法は障害を評価し治療するといいながら,実際は疾患別の評価,疾患別の運動療法から抜け出せていない.改めていうまでもなく,各疾患の知識を持った上で,患者の障害に対して評価し,治療するのが理学療法である.どんな疾患の関節可動域制限であっても可動域を制限している原因を評価し,制限因子に対して運動療法を行うことが最も重要である.このような考えで,2008年に障害別の運動療法に関して詳しく書いた教科書である「運動療法学」を出版した(2014年改訂).その考えに沿い,評価にポイントを絞ったのが,この「理学療法評価学」である.つまり本書では,「運動療法学」と同様に疾患別の評価ではなく,障害別の評価について記載した.さらに,他の評価学の教科書には書かれていない内容として,関節別の評価に関しても詳しく記載した.疾患は違っても,障害別,関節別の評価法が異なるわけではないので,障害別,関節別の評価さえできれば,どんな疾患の評価も可能となるはずである.
 本書では,理学療法評価学の基礎として,1.理学療法評価とは,2.ICF,3.医療面接,4.観察,5.他部門からの医学的情報,6.意識障害,7.バイタルサイン,8.形態測定,9.日常生活活動(ADL),10.生活の質(QOL),11.動作分析の11 項目に関して解説した.また,各障害の評価として1.関節可動域制限,2.筋力低下,3.持久力低下,4.中枢神経麻痺,5.感覚障害,6.バランス障害,7.協調性障害,8.姿勢障害,9.歩行障害,10.高次脳機能障害,11.痛み,12.発達障害,13.内部障害,14.加齢による機能障害の14 項目の障害の評価に関して,定義や原因,評価のポイント,評価の実際について詳しく解説した.さらに,関節の評価として1.股関節,2.膝関節,3.足関節,4.肩関節,5.肘関節,6.手関節,7.脊柱の7つの関節の評価について詳しく解説した.関節の評価では,特に視診・触診,可動性の評価,安定性の評価,疼痛の評価,姿勢の評価,代表的な関節機能評価表に焦点を絞って説明し,最後に症例提示を行い各関節の評価の実際をわかりやすく記載した.
 サブタイトルを「障害別・関節別評価のポイントと実際」とした本書「理学療法評価学」が,これから理学療法評価学を学ぶ学生だけでなく,臨床現場で目の前の患者に悪戦苦闘している理学療法士の役に立つことを願っている.
 最後に,本書を企画・出版するにあたり協力して頂いたすべての方々に感謝致します.

平成28年5月
市橋 則明

I.総 論
1 理学療法評価とは
 1.理学療法評価の目的
 2.理学療法評価の流れ
 3.理学療法評価のプロセス
 4.理学療法評価のポイント
2 ICF
 1.障害モデルの変遷
 2.ICIDH
 3.ICF
3 医療面接
 1.医療面接の目的
 2.医療面接の進め方
 3.医療面接で収集すべき情報
 4.医療面接の注意点
4 観察
 1.理学療法における観察
 2.観察時の注意点
 3.臨床での観察(視診)のポイント
5 他部門からの医学的情報
 1.他職種からの情報
 2.検査データの見方
 3.画像の見方
6 意識障害
 1.意識レベルを診る
 2.意識レベルの診かたの理論的背景
 3.意識障害の程度分類
7 バイタルサイン
 1.体温
 2.血圧と脈拍
 3.呼吸
8 形態測定
 1.形態計測とは
 2.身長・体重・体格指数
 3.四肢長
 4.断端長
 5.周径
 6.断端周径
9 日常生活活動(ADL)の評価
 1.ADLとは
 2.ADL評価の目的
 3.ADL評価の実際 45
 4.ADL評価表とその特徴
10 生活の質(QOL)の評価
 1.QOLとは
 2.QOLの構成と分類
 3.QOL評価
 4.評価尺度
11 動作分析
 1.動作分析とは
 2.動作分析のための基礎知識
 3.動作分析の手順・方法
 4.寝返り動作の分析
 5.起き上がり動作の分析
 6.立ち上がり動作の分析
II.各 論
1 関節可動域制限の評価
 1.関節可動域制限とは
 2.関節可動域制限の原因
 3.評価のポイント
 4.評価の実際
2 筋力低下の評価
 1.筋力低下とは
 2.筋力低下の原因
 3.評価のポイント
 4.評価の実際
3 持久力低下の評価
 1.持久力低下とは
 2.持久力低下の原因
 3.評価のポイント
 4.評価の実際
4 中枢神経麻痺の評価
 1.中枢神経麻痺とは
 2.中枢神経麻痺の原因
 3.評価のポイント
 4.評価の実際
5 感覚障害の評価
 1.感覚障害とは
 2.感覚障害の原因
 3.評価のポイント
 4.評価の実際
6 バランス障害の評価
 1.バランス障害とは
 2.バランス障害の原因
 3.評価のポイント
 4.評価の実際
7 協調性障害の評価
 1.協調性障害とは
 2.協調性障害の原因
 3.評価のポイント
 4.評価の実際
8 姿勢障害の評価
 1.姿勢障害とは
 2.姿勢障害の原因
 3.評価のポイント
 4.評価の実際
9 歩行障害の評価
 1.歩行障害とは
 2.歩行障害の原因
 3.評価のポイント
 4.評価の実際
10 高次脳機能障害の評価
 1.高次脳機能障害とは
 2.高次脳機能障害の原因
 3.評価のポイント
 4.評価の実際
11 痛みの評価
 1.痛みとは
 2.痛みの原因
 3.評価のポイント
 4.評価の実際
12 発達障害の評価
 1.発達障害とは
 2.発達障害の原因
 3.評価のポイント
 4.評価の実際
13 内部障害の評価
 1.内部障害とは
 2.内部障害の原因
 3.評価のポイント
 4.評価の実際
14 加齢による機能障害の評価
 1.加齢による機能障害とは
 2.加齢による機能障害の原因
 3.評価のポイント
 4.評価の実際
III.関節の評価
1 股関節
 1.視診・触診
 2.可動性の評価
 3.安定性の評価
 4.疼痛の評価
 5.姿勢の評価
 6.代表的な関節機能評価表
 7.症例提示
2 膝関節
 1.視診・触診
 2.可動性の評価
 3.安定性の評価
 4.疼痛の評価
 5.姿勢とアライメントの評価
 6.代表的な関節機能評価表
 7.症例提示
3 足関節
 1.視診・触診
 2.可動性の評価
 3.安定性の評価
 4.疼痛の評価
 5.姿勢の評価
 6.代表的な関節機能評価表
 7.症例提示
4 肩関節
 1.視診・触診
 2.可動性の評価
 3.安定性の評価
 4.疼痛の評価
 5.姿勢の評価
 6.代表的な関節機能評価表
 7.症例提示
5 肘関節
 1.視診・触診
 2.可動性の評価
 3.安定性の評価
 4.疼痛の評価
 5.代表的な関節機能評価表
 6.症例提示
6 手関節
 1.視診・触診
 2.可動性の評価
 3.安定性の評価
 4.疼痛の評価
 5.代表的な関節機能評価表
 6.症例提示
7 脊柱
 1.視診・触診
 2.可動性の評価
 3.安定性の評価
 4.疼痛の評価
 5.姿勢の評価
 6.代表的な関節機能評価表
 7.症例提示
索 引