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臨床実習の学習効率を最大化する実践的テキスト!学生・教員・実習指導者が実習目標・進行を一目で把握できるチェックシート付き!!

新刊

診療放射線技師臨床実習テキスト

  • 監修:遠藤啓吾(京都医療科学大学学長)
  • 編集:杜下淳次(九州大学教授)
  •     中村泰彦(純真学園大学教授)
  • A5判・224頁・2色刷
  • ISBN 978-4-8306-4233-3
  • 2020年6月発行
定価 4,950 円 (本体 4,500円 + 税)
あり
在庫

内容

序文

主要目次

2022年4月入学の学生から適用される最新カリキュラムにおいて,臨床実習は単位増加や実技試験を含む評価が必須となるなど重要視されている.本書はカリキュラム変更を見据えつつ,学生・指導者双方の使い勝手を考慮し,効率を高めた実習を行えるよう工夫された新しいテキストである.
・実習で経験すべき内容をチェックシート化.学生・教員・実習指導者が確認しながら使用することで,実習の「抜け」を防ぎ,学習進度を意識しながら実習を行える.チェックシートはダウンロードできるデータ付きで,養成校の意図や実習施設の実情にあわせて編集できる.
・監修者・編者は,医師・教員・技師で構成.さらに臨床実習で主導的な立場である編者の経験をもとに,実習に関わる者すべてが効率よく活用できるよう,バランスのとれた内容を意識した.
・実習中に必要とされる十分な内容を網羅.学生が短時間で知識を参照できるよう,図表を多く掲載している.

序 文

 医療現場には,次々と新しい技術を搭載した医療機器と検査・治療法が導入されており,実施されている医療は日々進化を続けている.その一方で,多くの診療放射線技師養成校では,国家試験に出題される内容を意識して教育内容が組まれているため,必ずしも最先端の放射線診療技術のすべてを網羅できてはいない.したがって,学生が学部教育で学んだ内容と医療現場で実施されている内容は,少なからず乖離していることが問題である.この乖離を埋める実践的な教育として病院での臨床実習の役割の重要性は,以前から認識されてきた.
 実習では診療の一部に直接関わるが,実習とはいえ安全かつ確実な検査・治療の実施が求められること,加えて医療安全,患者プライバシー保護などの認識の高まりもあり,この四半世紀の間に学生の病院での臨床実習は「見学型」に変化してきた.国家資格を取得する前の学生が病院での臨床実習でどこまで関与できるかについては,実習受け入れ施設側の判断に任される場合が多い.一方,病院での業務内容の増加・拡大の動きにより,学部教育ではより実践的な要素が必要とされている.そして,臨床実習も「参加型」実習を求める声が高まっている.
 このような背景のもと,文部科学省の大学改革推進事業のひとつとして採択された「実践能力強化型チーム医療加速プログラム」では,5年間にわたり学部教育の教員と実習生の受け入れ施設の実習指導者が,診療放射線技師養成に必要な教育内容の再検討を行っている.
 その中で重要な検討項目のひとつが「学生が臨床実習で何を目標にどこまでを学ぶべきかを教育側と実習指導者が共に考えること」であった.本書は,その成果の一部をプロジェクトに参画した大学教員と実習受け入れ施設での学生指導経験をもつ執筆者を中心にまとめ,学生が臨床実習現場に携帯して役立つ内容を選りすぐって構成した.各内容のより詳細な知識については,紙面の関係から「図解 診療放射線技術実践ガイド」など専門の教科書を使い学習してほしい.
 本書の特色である付録のチェックシートは,実習生,実習指導者,そして大学教員が何をどこまでどの施設で学んだかを共有できる情報となるであろう.病院で実習指導者の監督のもとに,学生が医療機器と患者の安全性を保ち,さらに放射線診療における検査・治療の質を確保しながら臨床実習で学ぶ内容の指針となることを願っている.チェックシートは,Webからダウンロードしたうえで,施設の状況に応じて修正できるようにしているのでぜひご活用いただきたい.
 最後に,本書の監修をお引き受けいただいた遠藤啓吾先生,出版にご尽力いただいた文光堂の佐藤真二氏,畑 創太郎氏,伊藤美月女史に感謝の意を表します.

2020年5月
編著者 杜下淳次・中村泰彦

第1部 臨床実習指導要領におけるチェックシート活用の手引き
  臨床実習チェックシート
 第1章 臨床実習指導要領におけるチェックシートの活用法
  A 学生の活用法
  B 実習指導者の活用法
  C 診療放射線技師養成施設の教員の活用法

第2部 臨床実習前に必要な心構え
 第1章 病院での実習(臨床実習)
  A 目的
  B 臨床実習の取得単位数と履修
  C 臨床実習の日程と実習時間
  D やむをえず欠席するときの対応
  E その他の注意事項
 第2章 医療人としてのマナー
  A 実習時の身だしなみ
  B 表情,初対面の挨拶,言葉遣い
 第3章 実習前にこれだけは知っておきたい知識
  A 医療安全について
  B 放射線被ばく
  C AEDの用法
  D 感染対策について
  E 個人情報保護について
  F 造影剤と副作用
  G 医療情報システム
  H 患者の安全な介助
  
第3部 臨床実習で学ぶこと
 第1章 X線単純撮影
  A X線撮影(単純X線撮影,造影X線撮影)に共通の注意事項
  B 一般撮影装置の概要
  C 胸部単純撮影
  D 腹部単純撮影
  E 骨撮影(四肢以外)
   1 頭部撮影
   2 耳鼻科系撮影-副鼻腔撮影
   3 椎体(頸椎,胸椎,腰椎,全脊椎)撮影
   4 頸椎撮影
   5 胸椎撮影
   6 腰椎撮影
   7 全脊椎撮影
  F 骨撮影(四肢)
  G 乳房撮影
  H 小児撮影
  I 病室撮影
 第2章 血管撮影
  A 血管撮影とは
  B 血管撮影とチーム医療
  C 血管撮影の準備
  D 血管撮影とIVR
  E 血管撮影装置について
  F DSA撮影
  G 3D-DSA撮影
  H コーンビームCT(CB-CT)撮影
  I 臨床画像
 第3章 X線透視撮影
  A 検査時の注意点
  B 放射線被ばく
 第4章 CT検査
  A CTの基本
  B アーチファクト
  C CT検査の基本
  D CT検査の実際
 第5章 MRI検査
  A MRI装置について
  B 撮像法
  C 造影剤について
  D アーチファクトについて
  E 安全管理
  F MRI画像解剖
 第6章 超音波検査
  A 超音波検査の概要
  B 腹腔臓器の超音波画像観察の要点と考察事項
  C 頸部超音波画像の要点と考察事項
  D 乳腺超音波画像の要点と考察事項
 第7章 放射線治療
  A 放射線治療と臨床実習での注意点
  B 腫瘍の分類
  C 外部照射
  D 密封小線源治療
  E 放射線治療計画
  F 主な治療の一覧表
 第8章 核医学
  A 核医学検査の特徴と放射線管理
  B ガンマカメラ(SPECTカメラ)の概要と構成
  C PETカメラの概要と構成
  D 主な核医学検査の一覧表

第4部 実践能力実技試験
 第1章 学内で実施する実習前・実習後の確認試験
  A 実習前の確認事項と評価
  B 実習後の評価
  C 評価者
 第2章 実習先での実技チェック
  A 実習先(実習生引き受け)側の心構え
  B 各自の目標と自己評価
  C 確認試験
  D 臨床実習の大きな目的
 
第5部 最低限知っておきたい医療用語(略語,和英)
 第1章 実習で必要な医療用語

索 引
見返し
 重要な基準点・線・面・断面とポジショニング
 AEDの使用法
 MRI室入室時に注意すべきチェックリスト
付 録
 ・臨床実習チェックシートデータ
 ・実践能力実技試験評価シートデータ