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多科・多職種で挑む,アレルギー診療の”実践知”をこの1冊に!

新刊

慶應アレルギーセンターマニュアル

カバー写真
  • 編集:足立剛也(慶應義塾大学病院アレルギーセンターアドバイザー,埼玉医科大学総合医療センター皮膚科准教授)
  • 編集 冠城祥子(慶應義塾大学病院アレルギーセンター事務局長,慶應義塾大学医学部小児科)
  • A5判・220頁・2色刷
  • ISBN 978-4-8306-2079-9
  • 2026年10月14日発行
定価 4,950 円 (本体 4,500円 + 税10%)
あり
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電子版販売サイト

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内容

序文

主要目次

多様な臓器・年齢層にまたがるアレルギー疾患に対し,診療科や職種の垣根を越えて連携し,患者とともに診療にあたる「慶應アレルギーセンター」の実践知を結集.原因特定の難しい症例をどう評価するか,どこまで検査を行なうか,アナフィラキシーへの対応,紹介・逆紹介のタイミングといった,日常診療の疑問に対し,現場で蓄積された工夫や実践的ノウハウをコンパクトにまとめました.「明日の診療でどう判断し,どう動くか」を示した,一歩踏み込んだアレルギー診療を目指す全ての医師・PAEやCAIをはじめとした医療スタッフ必携の1冊です.
序 文
医療従事者の「見えない不安」を「見える安心」へ

 アレルギー疾患に悩む患者さんが全国から集うアレルギーセンターを立ち上げ,診療基盤をゼロから構築する日々は,怒涛の連続でした.診療科の垣根を越えた連携のあり方,複雑に絡み合う症例へのアプローチ,そして診療報酬や運用上の高い壁―.直面する課題の多くは,ガイドラインや大規模臨床試験のエビデンスの行間にある「現場のリアルな困りごと」でした.
 昨年,一般の方向けの書籍として『アレルギーの科学―なぜ起こるのか どうして増えているのか』(講談社ブルーバックス)を上梓し,「患者さんの抱える『見えない不安』を『見える安心』に変えていきたい」とお伝えしました.大変ありがたいことに多くの方々から共感のお声をいただくことができました.
 しかし,この「見えない不安」を抱えているのは,患者さんやご家族だけではありません.私たち医療従事者もまた,新しい取り組みを始めるとき,あるいは原因の特定しづらい複雑な症例に直面するとき,手探りで診療にあたっています.
 そうしたとき,アレルギー診療の最前線に立つ医療者が必要としているのは,教科書的な総論だけではなく,「原因不明のアナフィラキシーの隠れた原因をどうあぶり出すか」「外来で実施しにくい検査(薬剤チャレンジテストや成人の食物経口負荷試験など)をいかに安全・効率的に運用するか」「逆紹介のタイミングと安心の担保をどう設計するか」―現場で積み重ねられた泥臭い工夫と実践的なノウハウです.たとえまだ強固なエビデンスとして確立していなくとも,試行錯誤の末に成果をあげている「生きた診療のリアル」こそが,これからセンターを立ち上げる医療従事者・関係者の方々や,地域でアレルギー疾患と向き合う皆様にとって,力強い道しるべになると確信しています.
 本書の執筆にあたっては,内科,小児科,皮膚科,耳鼻咽喉科・頭頸部外科,眼科の先生方に多大なご支援をいただきました.日々の診療では,PAE(小児アレルギーエデュケーター)やCAI(アレルギー疾患療養指導士)をはじめとする多職種スタッフとの連携が欠かせません.「ここはもっとこう書いたほうが現場で使える」「臨床における“ホントのところ”をプラクティカル・ヒントにしよう」と夜遅くまで議論を重ねる時間は,著者の一人として何より刺激的で心躍る時間でした.
 多忙な診療の合間を縫って本企画に情熱を注いでくれた共著者の皆さんに,心からの敬意と感謝を捧げます.本書が医療従事者の皆様の「不安」を「安心」へと変え,明日からの診療を支える一助となることを,編著者一同,切に願っております.

 2026年8月
 編者を代表して
 慶應義塾大学病院アレルギーセンター アドバイザー
 埼玉医科大学総合医療センター皮膚科 准教授
 足立 剛也
1章 リアルなアレルギーセンターの立ち上げ
 1.センター立ち上げの“3 Step”
 2.リアル外来の設立
 3.拠点病院とプライマリ・ケア医の紹介・逆紹介のポイント
 4.アレルギー総合診療の目指す次なるステージ

2章 アレルギーワークアップのゴールデンスタンダード
 1.KACにおけるアレルギー診療のワークアップ
 2.食物アレルギーワークアップのゴールデンスタンダード
 3.好酸球性消化管疾患ワークアップのゴールデンスタンダード
 4.薬剤アレルギーワークアップのゴールデンスタンダード
 5.接触皮膚炎ワークアップのゴールデンスタンダード
 6.アトピー性皮膚炎ワークアップのゴールデンスタンダード
 7.気管支喘息ワークアップのゴールデンスタンダード(小児)
 8.気管支喘息ワークアップのゴールデンスタンダード(成人)
 9.アレルギー性鼻炎ワークアップのゴールデンスタンダード
 10.アレルギー性結膜炎ワークアップのゴールデンスタンダード

3章 食物アレルギーの実臨床,1対1対応!
 1.小麦・穀物
 2.乳製品(新生児・乳児食物蛋白誘発胃腸症を含む)
 3.鶏卵
 4.魚卵
 5.魚類
 6.甲殻類・軟体類・貝類
 7.バラ科果物(リンゴ,ナシ,サクランボ,モモ,アンズ,ウメなど)
 8.大豆(豆乳・納豆を含む)
 9.ウリ科野菜(メロン,スイカ,ズッキーニ,キュウリなど)
 10.南国フルーツ(バナナ,アボカド,マンゴー,キウイフルーツなど)
 11.ピーナッツ/ナッツ類
 12.肉類
 13.原因不明だが「食物アレルギー」も疑われるような場合

4章 薬剤アレルギーの実臨床,1対1対応!
 1.局所麻酔薬
 2.造影剤
 3.NSAIDs・アスピリン
 4.抗菌薬
 5.原因不明だが「薬剤アレルギー」も疑われるような場合

5章 接触皮膚炎の実臨床,1対1対応!
 1.ニッケル・コバルト・クロム
 2.パラジウム・金
 3.点眼薬
 4.原因不明だが化粧品などによる「接触皮膚炎」も疑わしい場合

6章 気道アレルギーの実臨床,1対1対応!
 1.花粉抗原
 2.ダニ 
 3.真菌
 4.鳥類

付録
 付録1 食物アレルギー・食物蛋白誘発胃腸症・好酸球性消化管疾患の鑑別
 付録2 フルーツ/野菜に関連したアレルゲンコンポーネントとその重症度
 付録3 薬剤皮膚テスト(皮膚プリックテスト・皮内テスト)における最高非刺激性濃度の参考値

索引