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最新,最良のリウマチ・膠原病診療をじっくり掘り下げて学べる1冊

リウマチ・膠原病診療ハイグレード  

リウマチ・膠原病の合併症や諸問題を解く

カバー写真
  • ゲスト編集:山岡邦宏(慶應義塾大学准教授)
  •        五野貴久(自治医科大学附属さいたま医療センター准教授)
  • B5判・456頁・2色刷
  • ISBN 978-4-8306-2059-1
  • 2016年1月発行
定価 10,800 円 (本体 10,000円 + 税)
あり
在庫

内容

序文

主要目次

リウマチ・膠原病を専門とする医師を読者対象として,「検査・症候・臓器障害からみたリウマチ・膠原病診療」,「併発症のあるリウマチ・膠原病症例の診療マネジメント」,「リウマチ・膠原病の治療に関連した合併症の管理」,「難治性病態へのアプローチ」という構成で臨床で直面しうる種々の問題点を専門家が詳細に解説.文献を豊富に掲載して,研究のクオリティー,臨床へのインパクトなどを勘案し,重要度を示した.臨床の奥深さを味わいながら,リウマチ・膠原病に関心を持つ皮膚科医,整形外科医などにもじっくりと読んでいただきたい.
☆カラー写真49点,モノクロ写真129点,図版88点,表組103点

▽シリーズ編集
 三森経世(京都大学教授)
 桑名正隆(日本医科大学教授

序 文

 膠原病の診療は関節リウマチに対する生物学的製剤の登場後,飛躍的に発展するのに伴い,病因・病態解明に向けた臨床と基礎の双方向性を意識した研究も盛んに行われるようになった.診療の進歩に伴い,発症早期から積極的に投薬を行う考え方が進みつつあるが,それぞれの分野における先進的考え方や担当医の経験則に基づいた判断で行われていることが少なくない.病態が複雑であるがために治療に対する評価も一様でなく,エビデンス構築の有無にのみとらわれてはならない面がある.事実,各学会の治療リコメンデーションはエビデンスレベルの高い内容の集約では決してない.つまり,リウマチ・膠原病の診療において重要なことは,エビデンスが構築された治療を熟知すると共に,最新知見を念頭に症例ごとに適切と思われる治療を熟考し実践する経験を積み重ねていくことと言える.発展著しいこの分野において若手医師と専門医が増えていることは喜ばしいことであるが,同時に(筆者が若手であった頃に感じたように)経験豊富な医師の判断基準がわかりにくいと感じる若手〜中堅医師が増えているとも言えるであろう.
 そこで,シリーズ第2 巻ではシリーズ編集の京都大学 三森経世先生,日本医科大学 桑名正隆先生にご指示いただき,可能な限り疾患横断的なClinical Question に基づいた項目設定を行い,若手〜中堅医師が感じているであろうと思われる疑問に答える形で,自治医科大学附属さいたま医療センターの五野貴久先生と共同で編集を行った.ガイドラインや最新の知見に加えて,各先生方の経験則に基づいたお考えも加えることで,臨床の最前線で日夜奮闘している若手〜中堅の医師が持っておきたい一冊になったのではないかと思っている.
 最後に,臨床・研究の各方面でご多忙にもかかわらず,本書の企画をご理解いただき分担執筆いただいた諸先生方と,ご尽力いただいた文光堂の皆様に深謝申し上げます.

山岡 邦宏

1 章 検査・症候・臓器障害からみたリウマチ・膠原病診療
 1.抗核抗体陽性患者を紹介されたら?
 2.ANCA 持続陽性で無症候であった場合のマネジメントは?
 3.不明熱の患者に遭遇したらどうするべきか?
 4.口内炎や陰部潰瘍の患者に遭遇したら?
 5.関節の痛みや腫れがある患者が来院したら?
 6.抗核抗体や自己抗体が陽性の間質性肺病変症例の紹介があったら?
 7.血球減少の患者をみた際に膠原病が隠れている?
 8.精神神経症状をみたときに鑑別すべき膠原病
 9.腎障害における臨床的特徴と病理所見との関連
 10.皮膚病変のマクロとミクロ,皮疹からみたその病態は?
 11.眼病変から原疾患の診断が可能か?
2 章 併発症のあるリウマチ・膠原病症例の診療マネジメント
 1.間質性肺病変のあるRA症例に対するマネジメントの仕方
 2.細気管支病変を認めるRA症例に対するマネジメントの仕方
 3.腎機能障害のあるRAでのDMARDsや生物学的製剤の使用法
 4.腎病変のある膠原病での免疫抑制薬の使用法
 5.疾患(RAやSS)や治療(MTXなど)に併発するリンパ腫
 6.悪性腫瘍の既往のある症例に対する治療
 7.ウイルス性肝炎の併発ないしキャリアに対する免疫抑制療法
 8.妊娠を検討している際・妊娠中のRAに対する治療法
 9.妊娠を検討している際・妊娠中のSLEなどの膠原病に対する治療法
3 章 リウマチ・膠原病の治療に関連した合併症の管理
 1.免疫抑制下での感染症の予防とモニタリングの最近の知見は?
 2.ウイルス感染(肝炎ウイルス以外)への対応(免疫抑制療法下での)
 3.原疾患の加療中に発症ないし増悪する間質性肺炎を診たら?
 4.関節リウマチ薬物治療において抗酸菌症をどのようにマネジメントするか?
 5.リウマチ性疾患・膠原病の治療中に月経異常を生じたら?
 6.ステロイド性骨粗鬆症の最新の治療とその予防に関する知見は?
 7.ウイルス性肝炎や肝障害を認めたらどう対処すべきか?
 8.ステロイドに伴う代謝異常(高血圧,脂質異常症,糖尿病)の適切な管理方法とは?
 9.感染時・周術期の免疫抑制薬
4 章 難治性病態へのアプローチ
 1.NPSLEの活動性の評価とその治療
 2.CADMに伴う急速進行性間質性肺病変の早期診断と治療
 3.肺高血圧症の病態とそのマネジメント
 (特に全身性強皮症関連肺高血圧症について)
 4.血球貪食症候群の早期診断と治療
 5.自己免疫性血小板減少症の病態と治療
 6.膠原病に合併したTMA の病態と治療
 7.難治性膠原病における造血幹細胞移植の現状
 8.難治性血管炎に対する生物学的製剤の試みとその効果
 9.難治性膠原病に対する生物学的製剤の有効性(RA,血管炎以外)
 10.抗リン脂質抗体症候群の難治性病態
索引