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頭頸部腫瘍の病理診断における座右の書! WHO分類第5版に対応し新知見を盛り込んだ改訂版!!

近刊〔予約商品〕

腫瘍病理鑑別診断アトラス

頭頸部腫瘍Ⅱ第2版

上気道・咽頭・耳・口腔腫瘍と歯原性腫瘍

カバー写真
  • 編集:長尾俊孝(東京医科大学主任教授)
  • 編集 中黒匡人(名古屋大学准教授)
  • 編集 森 泰昌(国立がん研究センター中央病院医長)
  • 編集 山元英崇(岡山大学教授)
  • 監修:腫瘍病理鑑別診断アトラス刊行委員会
  • 編集協力:日本病理学会
  • B5変型判・368頁・4色刷
  • ISBN 978-4-8306-2275-5
  • 2026年10月15日発行予定
定価 20,900 円 (本体 19,000円 + 税10%)
なし
在庫

内容

序文

主要目次

初版刊行(2015年)から11年,腫瘍病理鑑別診断シリーズ「頭頸部腫瘍」が,WHO分類第5版に対応し,新知見を盛り込み待望の改訂.頭頸部は種々の器官と支持組織から構成されるため,そこから発生する腫瘍は多種多様である.「頭頸部腫瘍Ⅱ」初版では上気道や咽頭を一括して取り扱っていたが,近年,HPV関連中咽頭癌の位置付けが大きく変化したことから,第2版では部位別に章を改変.「耳」の項も新設.精選した病理写真とともに病理診断の要点,鑑別ポイントを解説した.
第2版の序

 頭頸部は種々の器官と支持組織から構成されているため,そこから発生する腫瘍も多種多様である.本邦において,頭頸部腫瘍全体を網羅して外科病理学的見地からまとめた教科書は『腫瘍病理鑑別診断アトラス 頭頸部腫瘍Ⅰ・Ⅱ』のみと言っても過言ではなく,同書は2015年に刊行されて以来,実臨床における座右の書として広く活用されてきた.ところが,その初版発刊後にWHO頭頸部腫瘍分類が2017年と2024年の2度にわたって改訂された.これに伴い,新規概念の追加を含めた腫瘍型分類の改編のみならず,各種の診断基準や分類法の大きな転換,免疫組織化学的ならびに遺伝子的補助診断の著しい進歩,希少腫瘍における臨床病理像の明確化など,当該領域を取り巻く状況は劇的に変化した.また,近年の各種モダリティーの多様化や開発によって,頭頸部腫瘍における画像診断や,病理診断に基づいた治療戦略といった臨床面も急速に進展している.このような背景から,新知見を盛り込んだ時代に即した内容への改訂を切望する声が多く寄せられるようになり,今回の企画に至った.
 本アトラスでは,頭頸部腫瘍という広範囲に及ぶ領域を扱うため,第2版においても初版と同様にⅠ「唾液腺腫瘍」とⅡ「上気道・咽頭・耳・口腔腫瘍と歯原性腫瘍」の2分冊構成とした.初版では上気道や咽頭は一括して取り扱っていたが,近年,HPV 関連中咽頭癌の位置付けが大きく変化したことから,第2版では部位別に章を設けた.また「耳」の章を新たに加えることとした.その他の大まかな構成については初版を踏襲し,総論として正常構造・腫瘍分類・病理標本の取り扱いを解説した「検鏡前の確認事項」,各論としての「組織型と診断の実際」,共通の組織像を呈する腫瘍群や良悪性の判断に苦慮する病変を取り上げて論じるとともに,鑑別に有用な補助診断を記載した「鑑別ポイント」,および実践的な臨床病理学的事項をカバーした「臨床との連携」の4部構成とした.「組織型と診断の実際」では,2024年に発刊されたWHO頭頸部腫瘍分類第5 版をほぼ網羅し,記述も原則として同書に準拠した.これに従い,神経内分泌腫瘍,メラノサイト系腫瘍,骨軟部腫瘍,血液リンパ系腫瘍については頭頸部に好発する腫瘍を中心に,それぞれ一つの章にまとめて記載している.また,鼻副鼻腔の軟部腫瘍など部位に特有の腫瘍に関しては該当臓器の項に記載し,連動して参照できる構成とした.一方,腫瘍類似病変の詳細については,2025年に刊行された『非腫瘍性疾患病理アトラス 頭頸部』に譲り,本書では重要なもののみを取り扱うこととした.
 編集にあたっては,本書が臨床の現場で読者の求めに十分応え,最大限に有効利用できるよう,第一線で頭頸部腫瘍の診断・治療にご活躍中の先生方に執筆をお願いした.本アトラスが,病理医や口腔病理医のみならず,頭頸部腫瘍に携わる臨床医にとっても日常診療の指針となる必携の書として,初版以上にお役立ていただければ幸いである.

 令和8年8月
 長尾俊孝,中黒匡人,森 泰昌,山元英崇


 この「腫瘍病理鑑別診断アトラスシリーズ」は日本病理学会の編集協力のもと,刊行委員会を設置し,本シリーズが日本の病理学の標準的なガイドラインとなるよう,各巻ごとの編集者選定をはじめ取りまとめを行っています.

 腫瘍病理鑑別診断アトラス刊行委員会
 小田義直,坂元亨宇,都築豊徳,深山正久,前田大地,森谷卓也
第1部 検鏡前の確認事項
 Ⅰ.解剖学・組織学・発生学
  1 上気道・咽頭・口腔
  2 歯・顎骨
 Ⅱ.病理組織分類
  1 上気道・咽頭・口腔・耳
  2 歯原性腫瘍
 Ⅲ.病理標本の取扱い方
  1 軟組織(唾液腺を除く)および喉頭
  2 歯・顎骨

第2部 組織型と診断の実際
 Ⅰ.鼻副鼻腔
  1 腫瘍類似病変
  2 良性腫瘍
   (1)鼻副鼻腔乳頭腫
  3 悪性腫瘍
   (1)扁平上皮癌
   (2)特殊型癌
   (3)腺癌
  4 間葉系腫瘍・その他の腫瘍
 Ⅱ.上咽頭
  1 上咽頭癌
  2 低悪性度鼻咽頭乳頭腺癌
 Ⅲ.中咽頭
  1 扁平上皮癌
 Ⅳ.下咽頭・喉頭
  1 異形成と上皮内癌
  2 扁平上皮癌と亜型
 Ⅴ.口腔
  1 腫瘍類似病変(唾液腺,歯原性を除く)
  2 口腔・口腔咽頭の扁平上皮癌の前癌病変
  3 悪性腫瘍
   (1)扁平上皮癌と亜型
   (2)未分化癌
 Ⅵ.歯原性腫瘍
  1 良性腫瘍
   (1)エナメル上皮腫
   (2)腺様エナメル上皮腫
   (3)転移性エナメル上皮腫
   (4)扁平上皮性歯原性腫瘍
   (5)石灰化上皮性歯原性腫瘍
   (6)腺腫様歯原性腫瘍
   (7)歯原性角化囊胞
   (8)エナメル上皮線維腫
   (9)エナメル上皮線維象牙質腫
   (10)エナメル上皮線維歯牙腫
   (11)歯牙腫
   (12)石灰化歯原性囊胞,象牙質形成性幻影細胞腫
   (13)歯原性線維腫
   (14)歯原性粘液腫/歯原性線維粘液腫
   (15)セメント芽細胞腫
   (16)セメント質骨形成線維腫
  2 悪性腫瘍
   A 歯原性癌
   (1)エナメル上皮癌
   (2)原発性骨内扁平上皮癌
   (3)明細胞性歯原性癌
   (4)幻影細胞性歯原性癌
   (5)硬化性歯原性癌
   B 歯原性肉腫
 Ⅶ.顎顔面骨腫瘍・腫瘍類似病変
  1 若年性梁状骨形成線維腫
  2 砂粒腫様骨形成線維腫
  3 動脈瘤様骨囊胞
  4 単純性骨囊胞
  5 顎骨の骨肉腫
  6 TFCP2再構成を伴う横紋筋肉腫
  7 間葉性軟骨肉腫
 Ⅷ.耳
  1 上皮性腫瘍
  2 非上皮性腫瘍
 Ⅸ.唾液腺型腫瘍
 Ⅹ.神経内分泌腫瘍
 Ⅺ.軟部腫瘍(紡錘形細胞腫瘍)
 Ⅻ.軟部腫瘍(小円形細胞,類上皮細胞腫瘍)
 XIII.血液リンパ系腫瘍
 XIV.粘膜メラノサイト系腫瘍
 XV.転移性腫瘍(原発不明癌を含む)

第3部 鑑別ポイント
 Ⅰ.下咽頭・喉頭の扁平上皮病変の鑑別診断
 Ⅱ.上気道の小円形細胞・類上皮細胞腫瘍の鑑別診断
 Ⅲ.口腔表面上皮由来腫瘍の良悪の判定
 Ⅳ.歯原性腫瘍と歯原性囊胞の鑑別診断

第4部 臨床との連携
 Ⅰ.頭頸部腫瘍(唾液腺を除く)の画像診断
 Ⅱ.頭頸部腫瘍(唾液腺を除く)の臨床病期と予後
 Ⅲ.頭頸部腫瘍(唾液腺を除く)の治療
 Ⅳ.頭頸部腫瘍(唾液腺を除く)の細胞診の意義
 Ⅴ.頭頸部腫瘍(唾液腺を除く)における術中迅速診断の意義
 Ⅵ.頭頸部腫瘍(唾液腺を除く)の病理診断報告書の記載

索引