
- B5判・432頁・2色刷
- ISBN 978-4-8306-4387-3
- 2011年10月発行
1章ではこれまで筋骨格系関節障害に対する理学療法が如何に簡単に見過ごされてきたか,その問題提起と反省を述べ,2章では基礎理論を述べつつ,症例の評価・治療へ応用するために,実際の症例にどうやって活用するかのヒントを解説.3章では基本的な評価から,多関節運動連鎖への全身障害として捉えていく推論の手順について述べ,4章では多関節運動連鎖を意識した理学療法の考え方,治療を述べている.5章では具体的な関節疾患に絞って,評価・治療へと進める手順を述べ,治療手技,その効果に関するエビデンスも明確にしている.
第1章 筋骨格系関節障害に対する理学療法のあるべき姿とは?
1 理学療法の何が問題か?
2 筋力増強運動の問題とは?
3 関節可動域運動の問題とは?
4 疼痛に対する理学療法の問題とは?
第2章 基礎から理学療法を見直すヒント
1 下肢関節疾患に対する手術療法後における身体機能を見直すヒント
2 運動学と理学療法の結びつきを見直すヒント
3 生体力学と理学療法の結びつきを見直すヒント
4 筋協調性と理学療法の結びつきを見直すヒント
5 バランス機能と理学療法の結びつきを見直すヒント
第3章 理学療法評価・臨床推論を見直す
1 基礎情報の評価について
2 リスクの評価について
3 関節機能評価について
4 姿勢の評価について
5 動作の評価について
6 歩行分析について
7 能力評価について
8 疼痛の評価について
第4章 理学療法治療を見直す
1 単関節機能障害と多関節運動連鎖
2 上肢からみた多関節運動連鎖と障害のとらえ方,その運動療法
3 体幹からみた多関節運動連鎖と障害のとらえ方,その運動療法
4 下肢からみた多関節運動連鎖と障害のとらえ方,その運動療法
5 装具・歩行補助具について
6 生活指導について
第5章 各疾患に対する理学療法
1 股関節疾患の理学療法はどうあるべきか?
2 膝関節疾患の理学療法はどうあるべきか?
3 足関節疾患の理学療法はどうあるべきか?
4 肩関節疾患の理学療法はどうあるべきか?
5 脊椎疾患の理学療法はどうあるべきか?
知っておきたいこと ア・ラ・カルト
1.徒手筋力測定器を用いた筋力測定法の工夫
2.姿勢・動作観察のコツ
3.最小侵襲手術(MIS)とは?その利点と欠点
4.CPMの効果
5.トレンデレンブルク徴候・デュシェンヌ現象
6.疼痛の評価,またはその尺度について
7.膝関節疾患にみられるエクステンションラグの原因と対策
8.下肢伸展挙上の効果は?
9.遠心性収縮による筋力増強運動法についてー理論と方法,効果についてー
10.膝関節疾患の関節水腫の原因とその対策方法
11.下肢関節疾患の機能評価(WOMAC,JKOM)について
索引