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目の前の患者に対するベストトリートメントを提供する!

ザ・ベスト・トリートメント!心臓弁膜症

ガイドラインを深読み・先読みする

カバー写真
  • 編集:伊藤 浩(岡山大学教授)
  • B5判・164頁・4色刷
  • ISBN 978-4-8306-1934-2
  • 2017年3月発行
定価 7,560 円 (本体 7,000円 + 税)
あり
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内容

序文

主要目次

ガイドラインの遵守を呼びかけるテキストが多い中で,本書ではガイドラインのエッセンスを読み取り,それをどのように臨床に活かしたらよいのか,ガイドラインの深読みと活用術をまとめた.また,今後どの方向に向かってガイドラインは変わっていくのかといった,ガイドラインの先読みもしている.まさにこれは目の前の患者に対して“the best treatment”を提供したいという臨床医の率直な気持ちを形にしたものである.

序文

 循環器疾患は最もエビデンスの蓄積した分野の一つです.豊富なエビデンスに基づき診療ガイドラインが策定されているため,若い医師であってもガイドラインに準拠した診療を行えば,一定水準の診療ができます.しかし,最近ではそれが行き過ぎて,ガイドラインがあたかも法律のように扱われることすらあります.ガイドラインを遵守することが重要であり,それを少しでも逸脱することは許されないという風潮さえ感じられます.
 ところが,患者の背景や臨床病態はさまざまであり,ガイドラインに当てはまらないケースのほうがむしろ多いといえますし,後期高齢者に関しては臨床エビデンスがほとんどないのが現状です.さらに,疾患構造の変化や新しい薬剤の出現,治療技術やデバイスの進歩,新たな臨床知見によりガイドライン自体もたびたび改訂されています.したがって,今ここにあるガイドラインを遵守しているだけでは,その患者にとって“the best treatment”が提供されているという保証はありません.
 ガイドラインの遵守を呼びかけるテキストが多い中で,本テキストはガイドラインのエッセンスを読み取り,それをどのように臨床に活かしたらよいのか,ガイドラインの深読み&活用術を各分野のエキスパートに解説していただいたものです.また,今後どの方向に向かってガイドラインは変わっていくのか,エキスパートによるガイドラインの先読み,もしていただいています.これは目の前の患者に対して“the best treatment”を提供したいという臨床医の率直な気持ちに沿うものだと考えます.
 本テキストが臨床の現場で役に立つ,と感じていただければ執筆者一同の大きな喜びです.

2017年2月吉日
岡山大学大学院医歯薬総合研究科循環器内科
伊藤 浩

I 僧帽弁閉鎖不全症(MR)のThe Best Treatment
 1. MR患者の臨床経過を理解しよう
 2. 手術適応となる重症MR をどのように診断する?─ 一次性MRと二次性MRで異なる重症度診断 ─
 3. primary MRの手術適応と術式
 4. secondary MRの手術はいつどのように施行する?
 Controversy どの程度の低心機能症例までsecondary MRの手術をするか?
 Topics 経カテーテル僧帽弁閉鎖不全症治療の位置付け
II 大動脈弁狭窄症(AS)のThe Best Treatment
 1. 重度AS の生命予後はいわれているほど悪いのか?
 2. 重症ASを診断する
 3. ASの手術はいつどのように施行する?
 Controversy バルーン大動脈弁形成術の役割とは?
 Topics ASに対する人工弁置換術以外の治療方法
 Topics 大動脈二尖弁と大動脈疾患の関係
III 大動脈弁閉鎖不全症(AR)のThe Best Treatment
 1. 重症ARの生命予後はそんなに悪いのか?
 2. 重症ARの診断はどうする?
 3. ARの手術はいつどのように施行する?
 4. para-valvular leakの診断と手術適応
IV 三尖弁閉鎖不全症(TR)のThe Best Treatment
 1. 手術の判定に必要なTRの重症度評価とは?
 2. 他の心臓手術に合わせて行うTRの手術適応と術式
V 感染性心内膜炎(IE)のThe Best Treatment
 1. IEの手術適応 ─ その決め手となる所見は? ─
 2. IEの外科治療
 3. 術後の抗菌薬管理はどうする?
   Controversy 脳卒中を起こした症例において早期手術versus 待機手術
索引