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イラスト&写真で徹底解説!一生モノの技術を磨く,皮膚科小外科手技の“基本テキスト”

新刊

ビジュアル解説

皮膚科マスト小外科手技

“一目瞭然”の基本テキスト

カバー写真
  • 著:中村泰大(埼玉医科大学国際医療センター皮膚腫瘍科・皮膚科 教授)
  • B5判・240頁・4色刷
  • ISBN 978-4-8306-3484-0
  • 2026年5月19日発行
定価 10,780 円 (本体 9,800円 + 税10%)
あり
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内容

序文

主要目次

外来手術から短期入院手術まで,皮膚科医の日常臨床を支える小外科手技.「メスの動かし方は?」「結紮止血の確実なやり方は?」と悩んでいませんか?本書は,エキスパートが現場で繰り返し指導してきた基本手技や意図を徹底解説.「一目瞭然」に理解できるようイラスト・写真で図解して,器具の把持から局所麻酔,切開,止血,縫合まで,安全で確実な手術を行なうための“基本”を,丁寧にまとめました.視覚的・直感的な構成で,多忙な臨床の中でも即座に要点を確認・実践可能.手技の不安を自信に変え,確実な習得へ導く「マスト」な一冊です.
序 文

 皮膚科診療において,小外科手技は日常臨床を支える極めて重要な基本技能です.生検や皮膚腫瘍の切除などに伴う切開・切離,止血,縫合といった基本的な手技や考え方は,適切な診断および治療に直結するものであり,皮膚科医にとって確実に身につけておきたい臨床能力です.しかしながら,実際の臨床現場では,こうした手技・考え方を体系的に学ぶ機会は多くありません.多くの若手医師は,先輩医師の手技を見て学びながら経験を積み重ねていきますが,細かな考え方や手技の意図までは十分に理解できないことも多い現状です.
 本書は,皮膚科医が日常診療で身につけておくべき小外科手技を,「一目で理解できる」ビジュアル解説を中心にまとめた基本テキストです.手技の流れやポイントを図や写真で直感的に理解できる構成とし,忙しい臨床の中でも小外科手技の要点をわかりやすく確認できるよう工夫しました.視覚的に理解しやすくすることで,読者が実際の手術場面を具体的にイメージしながら学べることを目指しています.
 本書に収載されている内容の多くは,日々の手術の現場で,当科の専攻医に対してこれまで繰り返し指導してきた基本的な手技や考え方をまとめたものです.術野のつくり方,切開の方向,組織の扱い方,縫合の基本など,一つ一つの操作は決して派手でも特別なものでもありません.しかし,こうした基本を正確に理解し,手技を繰り返し練習し,確かな技術として丁寧に積み重ねていくことが,安全で確実な手術につながります.
 手術はしばしば経験が重要であることは否定しませんが,経験だけでは決して上達しません.経験を真に活かすためには確かな基本手技と経験の振り返りが不可欠です.基本を理解していれば,一つ一つの経験から多くを学びとることができます.言い換えれば,基本さえ身につけていれば一つの経験を十にも百にも発展させることができます.一見難しそうな手術でさえも,基本的な考え方や手技を動員するだけで平易な手術に変換することができるのです.本書では,その土台となる「基本」を,できるだけわかりやすく共有することを目標としました.
 本書が,これから皮膚外科を学ぶ若い先生方にとって出発点となり,また日常診療で小外科に従事するすべての皮膚科医にとって実践的な指針となれば幸いです.そして,本書を通して皮膚外科の基本手技がより広く共有され,安全で質の高い皮膚科診療の一助となることを願っています.
 最後に,本書の作成・編集にわたり辛抱強く支えていただきました文光堂の照屋綾乃氏,イラストの細かな要望・修正に丁寧に対応いただきました真興社の宗像真弓氏,ならびに手術写真撮影のために協力いただきました当科スタッフに深く御礼申し上げます.

 2026年4月
 中村 泰大
 埼玉医科大学国際医療センター皮膚腫瘍科・皮膚科
1章 基礎知識
 1.小外科とは? 外来手術と短期入院手術
 2.手術器具
 3.手術室での準備と人員
 4.必要な術前の問診と検査
 5.麻酔の方法と注意点
 6.解剖の注意点(損傷しやすい神経・血管など)
 7.検体の処理と病理の切り出し
 8.切除の考え方

Ⅱ章 基本手技
 1.局所麻酔
 2.切開・切離・剥離
 3.さまざまな止血手技
 4.縫合・抜糸
 5.術後の創傷被覆・ドレッシング
 6.凍結療法
 7.トレパンを用いたopen treatment

Ⅲ章 メイン手技と疾患別手技
 1.実際編
  1.穿刺・切開排膿・ドレナージ
  2.デブリードマン
  3.生検
  4.遊離植皮術
  5.局所皮弁
 2. 疾患編
  1.色素細胞母斑(色素性母斑、母斑細胞母斑)
  2.脂漏性角化症
  3.尋常性疣贅
  4.表皮囊腫(粉瘤)
  5.石灰化上皮腫(毛母腫)
  6.血管平滑筋腫
  7.毛細血管拡張性肉芽腫
  8.脂肪腫
  9.鶏眼・胼胝
  10.Bowen 病
  11.基底細胞癌

COLUMN
 ・上手な術者は例外なく姿勢が良く,最低限の動きのみ
 ・術野の覆布(ドレーピング)も手術のうち.
  適切な枚数でよどみなく覆布を!
 ・注射針は曲げて使用した方が局所麻酔しやすい
 ・鋭的切離の際のメス・電気メスの動かし方は?
  ―ミルクレープの層を1枚ずつ切るつもりで
 ・切離→結紮,結紮→切離,どちらが良い?
 ・結紮は打率(成功率)10割で.8割バッターは現場で使えない
 ・結紮止血時のモスキート鉗子下への糸のかけ方
 ・未熟な術者と上手な術者の違いは?:①あらゆることに目配り・気配りを
 ・未熟な術者と上手な術者の違いは?:②独り相撲をしない
 ・若かりし頃の粉瘤切除の手術見学での衝撃