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美しい写真を満載した皮膚リンパ腫の定番アトラス,待望の改訂!

皮膚リンパ腫アトラス改訂・改題第3版

カバー写真
  • 編集:岩月啓氏(岡山大学教授)
  •     大島孝一(久留米大学教授)
  •     島田眞路(山梨大学学長)
  •     菅谷 誠(国際医療福祉大学教授)
  •     戸倉新樹(浜松医科大学教授)
  •     中村栄男(名古屋大学教授)
  • B5判・244頁・4色刷
  • ISBN 978-4-8306-3465-9
  • 2017年5月発行
定価 17,280 円 (本体 16,000円 + 税)
あり
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内容

序文

主要目次

1996年刊行の「皮膚悪性リンパ腫アトラス」,2006年刊行の「新・皮膚悪性リンパ腫アトラス」と続く定番アトラスの改訂版.2017年公表予定のWHO分類(第4版reviced version4)に沿って内容・構成を刷新した.豊富かつ鮮明な臨床・病理写真を満載した,皮膚科医および病理医必携のアトラスである.今回より改題し,「皮膚リンパ腫アトラス 改訂・改題第3版」とした.



 このたび,『皮膚リンパ腫アトラス 改訂・改題第3版』を上梓いたしました.本書は,1996年刊行の『皮膚悪性リンパ腫アトラス』,2006年刊行の『新・皮膚悪性リンパ腫アトラス』の改訂版ですが,上記のように書名を変更いたしました.本書の内容は,2017年公開予定の造血系腫瘍に関するWHO分類に準拠して,大幅な改訂を行いました.
 しかし,WHO分類の単なる解説本ではありません.編集のコンセプトは初版から一貫しており,臨床医の視点に立ち,診療に直結した内容を組み入れています.リンパ腫病理診断のエキスパートに加わっていただき,皮膚病変・病名と病理所見が理解しやすいように,連携をとって編集を進めました.とくに,WHO分類の日本語訳については,日本リンパ網内系学会,日本皮膚科学会,日本皮膚悪性腫瘍学会としてコンセンサスのとれた用語を用いています.
 WHO編纂による造血系腫瘍テキスト(いわゆるBlue Bookと呼称される)や,皮膚がん(リンパ腫含む)をまとめたものが上梓される予定です.しかし,リンパ腫やその関連疾患の発症頻度には地域特異性や人種差があります.本書は,アジア,日本の実情に配慮した重み付けで編集がなされており,より実践的なアトラスになっています.
 普遍的なリンパ腫診断に加えて,細胞学的および分子生物学的診断には革新的診断技術が導入され,新知見が次々に発表されてきました.本書ではその一端を臨床的視点から紹介しています.皮膚リンパ腫は希少がんです.海外の皮膚リンパ腫研究団体では,コンソーシアムを発足させて,希少がん症例のデータを集積して,基礎的解析は,拠点施設に集約して取り組んでいます.その研究の基礎になるのは,皮膚リンパ腫の正確な臨床・病理診断と,臨床記録および生体試料の保管・運用であることは言うまでもありません. 本邦でも2007年から皮膚リンパ腫に関しては毎年,全国調査が実施され,その累積症例数は海外のレジストリと比べても遜色のないレベルになりました.今後の調査は本書の病名や疾患定義に基づくレジストリになる予定です.
 本書は,実践的診療に加えて,皮膚リンパ腫研究に関する国際的情報共有という視点も意識しています.共通の定義,概念,診断基準とステージ分類を用いて診療し,最新の診断技術の原理を理解したうえで,貴重な生体試料を保管することが,今後の皮膚リンパ腫研究に必要と思われます.本書がその一助となり,世界に伍する本邦から発信できる研究成果に結びつくことを期待しています.
 最後に,ご執筆いただいた諸先生方に深謝し,出版のご尽力をいただいた日野水邦之氏をはじめ文光堂の皆様にお礼申し上げます.

平成29年春
編者一同

総論
 1 概念・疫学
 2 分類
 3 病因
 4 診断
  1) 臨床診断
  2) 病理診断
  3) 免疫組織学的診断
  4) 分子生物学的診断:クローン解析とゲノムコピー数解析
  5) フローサイトメトリーによる診断
  6) 細胞学的診断(染色体,FISH,ケモカイン,ケモカイン受容体,コンパニオン診断)
 5 病期分類
 6 予後
各論
 1 皮膚T/NK細胞リンパ腫
  1) 菌状息肉症および類縁疾患
   a) 古典的菌状息肉症
   b) バリアント
    ①pagetoid reticulosis(PR)
    ②granulomatous slack skin(GSS)
    ③folliculotropic mycosis fungoides
  2) Sézary症候群・紅皮症型皮膚T細胞リンパ腫
  3) 原発性皮膚CD30陽性T細胞リンパ増殖異常症
  4) 成人T細胞白血病/リンパ腫
  5) 皮下脂肪織炎様T細胞リンパ腫
  6) 原発性皮膚γδT細胞リンパ腫
  7) 原発性皮膚CD8陽性急速進行性表皮向性細胞傷害性T細胞リンパ腫
  8) 原発性皮膚CD4陽性小型/中型T細胞増殖症
  9) 原発性皮膚末端型CD8陽性T細胞リンパ腫
  10) 種痘様水疱症様リンパ増殖異常症
  11) 節外性NK/T細胞リンパ腫・鼻型
  12) EBV関連 T/NKリンパ増殖性疾患
  13) 末梢性T細胞リンパ腫・非特定型
  14) 皮膚外原発T細胞リンパ腫の皮膚浸潤
 2 皮膚B細胞リンパ腫
  1) 粘膜関連リンパ組織節外性辺縁帯リンパ腫(MALTリンパ腫)
  2) 原発性皮膚濾胞中心リンパ腫
  3) 原発性皮膚びまん性大細胞型B細胞リンパ腫・下肢型
  4) 血管内リンパ腫
  5) 皮膚外原発B細胞リンパ腫の皮膚浸潤
  6) 形質細胞腫
  7) EBV関連疾患
   a) リンパ腫様肉芽腫症
   b) EBV陽性びまん性大細胞型B細胞リンパ腫・非特定型
   c) 医原性B細胞リンパ腫
   d) EBV陽性粘膜皮膚潰瘍
 3 組織球性および樹状細胞腫瘍
  1) Langerhans細胞組織球症および肉腫
  2) 反応性組織球増殖症
   a) Congenital self︲healing reticulo histiocytosis
   b) 播種状黄色腫(+Erdheim︲Chester病)
  3) blastic plasmacytoid dendritic cell neoplasm(BPDN)
 4 皮膚白血病
 5 Hodgkinリンパ腫
 6 鑑別疾患・類縁疾患
  1) 局面状類乾癬/parapsoriasis retiforme
  2) 多形皮膚萎縮/異型類乾癬
  3) 毛包性ムチン沈着症
  4) 光線性類細網症
  5) 薬疹/薬剤性リンパ節症
  6) 虫刺症と虫刺様反応
  7) 急性痘瘡状苔癬状粃糠疹
  8) 皮膚良性リンパ球腫
  9) 木村病
  10) 深在性エリテマトーデス
  11) cytophagic histiocytic panniculitis(CHP)
  12) inflammatory malignant fibrous histiocytoma
  13) Merkel細胞癌
  14) Rosai-Dorfman病
  15) IgG4関連皮膚疾患
  16) 皮膚菊池病
治療
 1 治療総論
 2 外用療法
 3 免疫療法
 4 光化学療法~菌状息肉症に対する治療~
 5 放射線療法
 6 内服化学療法
 7 抗体療法
 8 多剤併用化学療法
 9 手術療法
 10 造血幹細胞移植
索 引