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「お子さんの病気はこれですよ」「こういう検査を受けますよ」と説明するのに最適!!

診察室で見せて使う

子どもの疾患ビジュアルブック

体のしくみ・病気・検査がわかる

  • 編集:熊谷秀規(自治医科大学小児科学教授)
  • B5判・152頁・4色刷
  • ISBN 978-4-8306-3045-3
  • 2022年4月11日発行
定価 5,280 円 (本体 4,800円 + 税10%)
あり
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内容

序文

主要目次

保護者や患児に本書を見せることで,疾患,検査,手技などの説明をスムーズにするための患者説明用アトラス.1項目につき見開き2頁で,左ページには保護者が読んでも理解できるわかりやすい解説を,右ページにはその病気の典型的な写真や,病気のメカニズムや検査法の理解を助けるイラストを配した.[登園・登校について]の欄では,出席停止期間や学校生活の注意点などを記載.医療機関のみならず保育園や幼稚園,学校,ご家庭などに広く利用いただける一冊.
序 文

 本書は「子どもの疾患ビジュアルブック」と題して,プライマリケアにおける小児疾患のアトラスと解説をまとめたものです.医療従事者が保護者や患児に疾患や検査の説明をする際,写真やイラストを見せながら説明することで疾患概念や検査内容の理解を助け,説明をスムーズにできることをコンセプトに図鑑を作りました.大まかに理解できることを念頭に置いて作成しているため細かなニュアンスは省略していますが,わかりやすくなるよう工夫しています.病気に苦しむ子どもたちの苦痛と看病する保護者の不安を少しでも和らげられればと思います.
 このように本書は,医療機関で使用されることを想定して作られていますが,保育所や幼稚園,あるいは学校,お子様のいるご家庭での使用のほか,小児科疾患の基礎や教養を学びたい方などにひろく利用していただければ幸いです.
 執筆者はいずれも自治医科大学医学部の卒業,かつ小児科学講座同門のベテラン専門医です.自治医科大学は,医療に恵まれないへき地等における医療の確保および向上と地域住民の福祉の増進を図るために全国の都道府県が共同して設立した公的な大学です.卒業後は,修得した医学知識と医療技術と使命感を持って出身都道府県に戻り,義務年限を履行して地域医療に従事します.本書ではそうした地域のフロントラインから大学病院の高度医療までの経験がベースになっています.
 中野康伸先生は「子ども達の健康を守る」ことを使命に,ファミリードクターとしてのご経験が豊富であることから執筆をご依頼しました.佐々木暢彦先生は,北海道の出身で現在も地域になくてはならないご活躍をされていて,「小児外来診療のコツとワザ─今日から実践できる40のTips!」熊谷秀規 編集(文光堂)でも大変お世話になりました.本書でも佐々木先生がこれまでに撮りためられた画像が豊富に掲載されています.森雅人先生は気心の知れた同期で,信頼のできる医師のお一人です.現在は大都市の総合病院小児科部長として多忙を極めています.
 最後になりましたが,お忙しいなか私からの依頼を快諾してくださった執筆者の先生方と,編集の労を執ってくださった佐藤真二さんと酒井美月さん,山口由美子さんに深謝いたします.

2022年3月
自治医科大学小児科学 教授
熊谷秀規
Ⅰ 人体の構造 
 1 心臓
 2 呼吸器
 3 消化器
 4 腎臓・泌尿器
 5 脳・脊髄
 6 咽頭・喉頭
 7 眼・耳

Ⅱ 疾 患 
 1 おたふくかぜ
 2 手足口病
 3 伝染性単核症
 4 突発性発疹症
 5 麻 疹(はしか)
 6 アデノウイルス感染症
 7 ヘルパンギーナ
 8 溶連菌感染症
 9 みずぼうそう(水痘)
 10 帯状疱疹
 11 単純ヘルペス
 12 水いぼ(伝染性軟属腫)
 13 とびひ(伝染性膿痂疹)
 14 伝染性紅斑(りんご病)
 15 アタマジラミ・マダニ
 16 汗 疹(あせも)
 17 おむつかぶれ
 18 じんましん
 19 しもやけ
 20 川崎病
 21 IgA血管炎
 22 斜 視
 23 中耳炎
 24 耳瘻孔
 25 鼻出血・鼻血
 26 睡眠時無呼吸症候群
 27 陰嚢水腫
 28 停留精巣
 29 亀頭包皮炎・恥垢
 30 腸重積症
 31 鼠径ヘルニア
 32 肥厚性幽門狭窄症
 33 急性虫垂炎
 34 肛門周囲膿瘍
 35 肛門皮垂(スキンタグ)
 36 発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)
 37 漏斗胸
 38 O脚・X脚
 39 腰仙部皮膚陥凹・臀裂の異常
 40 乳児血管腫・いちご状血管腫
 41 蒙古斑

Ⅲ 検 査 
 1 採尿バッグ
 2 留置針
 3 脳波検査
 4 MRI検査
 5 皮膚プリックテスト
 6 感染症簡易検査
 7 骨髄穿刺
 8 腰椎穿刺

Ⅳ 手技・処置 
 1 薬の飲ませ方
 2 座薬の入れ方
 3 乳児の綿棒による肛門刺激
 4 浣腸・洗腸
 5 BCGワクチン
 6 アドレナリン自己注射薬
 7 DPI吸入
 8 pMDIエアゾール吸入
 9 ネブライザー吸入
 10 酸素吸入
 11 体温の測り方

索 引