関連情報 近刊書籍の情報(発行予定日,目次内容,頁数等)は変更される場合があります. 編集:栃木直文(東邦大学医療センター大森病院病理診断科教授) 編集 鈴木忠樹(国立健康危機管理研究機構国立感染症研究所感染病理部部長) B5変型判・336頁・4色刷ISBN 978-4-8306-0701-12026年1月28日発行予定 定価 19,800 円 (本体 18,000円 + 税10%) なし 在庫
内容主要目次感染症の病理診断とは病原体の診断であり,そのために知っておかなければならないことも多い.本書では,総論的なこととして,感染症の病理診断の考え方や生体反応,感染防護などの基本事項を取り上げ,各論では,代表的な感染性疾患から,まれではあるが特徴的な疾患,新たに概念が確立した疾患,さらに腫瘍性病変の下地としての感染症まで,今,知っておきたい感染症を豊富な写真とともに取り上げた.日々の病理診断にも知識の整理も役立つ一冊.総論 Ⅰ.感染症診療における臨床推論 Ⅱ.感染症診療における病理の役割 Ⅲ.感染症病理診断の考え方 Ⅳ.病原微生物と生体反応 1.病原体に対する生体反応の形態的な現れ方 2.ウイルス 3.細菌 4.抗酸菌 5.真菌 6.原虫 7.蠕虫 Ⅴ.感染症病理診断のための検体取扱と感染予防策 1.細胞診検体,組織診検体 2.剖検 3.感染性検体の保管と輸送各論 Ⅰ.心血管 1.心筋炎 コラム:オズウイルス心筋炎 2.感染性心内膜炎 3.感染性大動脈瘤 Ⅱ.頭頸部 1.ヒトパピローマウイルス(HPV)と中咽頭癌 2.Epstein-Barrウイルス(EBV)と上咽頭癌・リンパ腫 Ⅲ.呼吸器 1.細菌性肺炎 2.結核症 3.非結核性抗酸菌症 4.ウイルス性肺炎 5.肺真菌症 6.輸入真菌症 7.Candida aurisによる感染症 8.肺吸虫症 Ⅳ.消化管 1.Helicobacter pyloriと胃MALTリンパ腫 ヘリコバクター属菌と胃病変 2.Epstein-Barrウイルス(EBV)と胃癌 3.胃のアニサキス症 4.細菌性腸炎 5.アメーバ性大腸炎 6.スピロヘータ症 7.ウイルス性腸炎 8.カンジダ症 Ⅴ.肝胆道 1.肝炎ウイルスと肝細胞癌 2.日本住血吸虫症 3.エキノコックス症(包虫症) Ⅵ.生殖器 1.妊娠関連感染症 2.ヒトパピローマウイルス(HPV)と子宮頸癌 3.子宮頸癌以外のHPV関連癌(HPVと外陰癌,肛門癌,陰茎癌,中咽頭癌) →HPV関連癌の治療 コラム:先天性ジカウイルス感染症 Ⅶ.皮膚 1.皮膚結核 2.皮膚真菌症 3.ポリオーマウイルスとMerkel細胞癌 4.その他の皮膚感染症 Ⅷ.骨・関節 1.化膿性・結核性骨髄炎および関節炎 Ⅸ.中枢神経 1.プリオン病・進行性多巣性白質脳症(PML)・亜急性硬化性全脳炎(SSPE) 2.トキソプラズマ症 3.脳炎(トキソプラズマ症を除く) 4.髄膜炎・脳膿瘍 Ⅹ.リンパ・造血器系 1.Epstein-Barrウイルス(EBV)と血液腫瘍 2.ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-I)と成人T細胞白血病/リンパ腫(ATLL) 3.ヒトヘルペスウイルス8型(HHV8)とリンパ腫・リンパ増殖性疾患 4.重症熱性血小板減少症候群(SFTS) Ⅺ.全身感染症 A.ウイルス感染症 1.COVID19 2.インフルエンザウイルス 3.狂犬病 4.エムポックス コラム:ウイルス性出血熱 B.免疫不全状態における感染症・腫瘍と病理診断 1.ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症 (1)病理学的特徴" (2)疫学および治療の変遷" 2.免疫抑制療法 3.臓器移植後 C.その他の感染症一般と病理診断の関わり