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2040年問題を生き抜くために! 急性期から生活期へつなぐ高齢者リハの実践症例集!

新刊

2040年を見据えた高齢者リハビリテーションの継続性

急性期・回復期・生活期をつなぐ実践の現場から

  •  編集責任:林 義孝(医療法人協和会法人研修センター長・大阪公立大学名誉教授),恩田光平(医療法人協和会千里中央病院言語療法科科長)
  •  企画統括:北川 透(医療法人協和会理事長・大阪大学医学部附属病院卒後教育開発センター特任教授)
  • B5判・176頁・2色刷
  • ISBN 978-4-8306-4721-5
  • 2026年4月20日発行
定価 4,400 円 (本体 4,000円 + 税10%)
あり
在庫
電子版販売サイト

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内容

序文

主要目次

高齢者人口がピークを迎える2040年に向け,リハビリはどうあるべきか? 本書は医療法人協和会の長年の実践経験を基に,急性期から生活期まで「途切れない支援」の構築法を提示します.
本書の特徴として,脳梗塞等やTKA等の実症例を「PT・OT・STのそれぞれの視点で解説」し,さらに「急性期・回復期・生活期」までの病期ごとの解説も加えており,一人の患者にどのようなリハビリテーションのアプローチをすべきか,具体的に理解できる点にあります.多職種連携や人材育成の知見も網羅し,明日の臨床と組織づくりに直結する,地域リハを志すリハビリテーション専門職のための指南書です.
序 文

 医療法人協和会は,1980年(昭和55年)に兵庫県川西市に開設した協立病院をルーツとして1982年(昭和57年)に設立されました.その後,1983年に老人保健法が施行され,それまでの70歳以上の老人医療費無料化の時代が終わりを告げ,高齢者を単に老人病院へ入院させる時代から,病院機能の分化・連携を通じて在宅復帰を推進し,地域包括ケアシステムの構築を目指す時代へと移行しました.
 こうした時代の流れのなかで,医療法人協和会は指定管理2病院を含む7病院,4つの老人保健施設,さらには在宅支援事業を展開し,それぞれの地域で地域包括ケアシステム構築のお手伝いをしています.そして,リハビリテーションがこの在宅復帰の推進と,地域包括ケアシステムの構築において非常に重要な役割を果たしてきたことは言うまでもありません.
 今日のわが国の病院は地域医療構想に基づいて,高度急性期・急性期・回復期・慢性期と機能分化が進んでいます.リハビリテーションはそれぞれの段階に応じていますが,各段階でどのような特徴や課題があるかを理解し,継続性をもって取り組むことはたいへん重要です.回復期リハビリテーション病棟を退院される高齢者のすべての方が,十分に自立した状態で歩いて退院されるわけではないため,退院後のリハビリテーションの継続は欠かせません.急性期や回復期の病床でリハビリテーションに携わる場合でも,その後の慢性期病床や介護施設,在宅での課題を理解しておくことは不可欠です.
 そこで当法人では,リハビリテーション専門職の教育プログラムとして,新人職員は定期的に異動し,回復期リハビリテーションだけではなく,高度急性期・急性期,回復期,慢性期,老健施設,在宅支援部門まで幅広い現場でリハビリテーション専門職として実務経験を積む体制を整え,現在400余名のリハビリテーション専門職員が各施設で活躍しています.現場でリハビリテーション専門職として責任をもって実務を担うことで,それぞれの段階における患者の特徴や課題をより深く理解できるようになると確信しています.
 地域包括ケアシステム構築の目途とされていた2025年を迎え,第一次ベビーブームに相当する団塊の世代がすべて75 歳以上の後期高齢者となり,「2025年問題」とも呼ばれていた状況が現実のものとなりました.日本の総人口はすでに減少が始まっているものの,高齢者人口は依然として増加が続いています.2040年には第二次ベビーブーム世代の方々が65歳以上となり,その後は65歳以上の人口も減少に転じると予想されていますが,入院需要は今後も増加して2040年にピークとなると見込まれています.
 このような状況のなかで,リハビリテーションへの社会的な期待はますます高まっています.また,地域リハビリテーションにおいては保健・医療・福祉・介護に加え,地域住民を含めて生活にかかわるあらゆる人々や機関・組織がリハビリテーションの立場から協力し合うことが期待されています.
 本書は,当法人のリハビリテーション部門がこれまで培ってきた経験を,現場の視点からまとめたものです.リハビリテーション部門の人材育成のみならず,医療・介護に携わるすべての方々にとって,患者様に寄り添った継続的なリハビリテーションを実現いただく一助となれば幸いです.

 2026年4月
 医療法人協和会理事長
 北川 透
第1章:高齢者医療における2040年問題とリハビリテーション
 Ⅰ.高齢化社会の課題と2040年を見据えたリハビリテーションの展望
第2章:各病期における高齢者リハビリテーションの進め方  
 Ⅰ.高齢者リハビリテーションの基本を押さえよう!
  A.高齢者の身体特性について
  B.留意すべき合併症
   ①認知症患者
   ②栄養障害患者
   ③尿路感染症患者
   ④誤嚥性肺炎患者(経鼻経管栄養を含む)
 Ⅱ.各病期のリハビリテーションを考えよう!
  A.各病期で行われるリハビリテーションの流れ
  B.実際
   ①急性期リハビリテーション
   ②回復期リハビリテーション
   ③生活期リハビリテーション
   ④地域包括ケア病棟でのリハビリテーション(急性期・回復期との違い)
第3章:高齢者リハビリテーションを支える臨床力を鍛える! 
 Ⅰ.現場のリアル
  A.脳血管疾患のリハビリテーション
   ①左脳梗塞
      症例提示
      基本情報
      初回介入時の患者の状態
     症状から読み解く
      理学療法評価
      作業療法評価
      言語聴覚療法評価
     シームレスな連携
      急性期→回復期
      回復期→生活期
      生活期→他職種等に向けて
   ②右脳出血
      症例提示
     症状から読み解く
      理学療法評価
      作業療法評価
      言語聴覚療法評価
     シームレスな連携
      急性期→回復期
      回復期→生活期
      生活期→他職種等に向けて
   ③パーキンソン病
      症例提示
     症状から読み解く
      理学療法評価
      作業療法評価
      言語聴覚療法評価
     シームレスな連携
      急性期→回復期
      回復期→生活期
      生活期→他職種等に向けて
  B.運動器疾患のリハビリテーション 
   ①大腿骨頚部骨折、認知症
      症例提示
     実際の状態から読み解く
      理学療法評価
      作業療法評価
     シームレスな連携
      急性期→回復期 
      回復期→生活期 
      生活期→他職種等に向けて
   ②THA
      症例提示
     症状から読み解く
      理学療法評価
     シームレスな連携
      急性期→回復期 
      回復期→生活期 
      生活期→他職種等に向けて 
   ③TKA
      症例提示
     症状から読み解く
      理学療法評価
     シームレスな連携
      急性期→回復期 
      回復期→生活期 
      生活期→他職種等に向けて 
  C.廃用症候群のリハビリテーション
   ①新型コロナウイルス感染症後
      症例提示
     症状から読み解く
      理学療法評価
      作業療法評価
      言語聴覚療法評価
     シームレスな連携
      急性期→回復期
      回復期→生活期
      生活期→他職種等に向けて
  D.高齢者心大血管疾患のリハビリテーション
   ①高齢者における心不全
      症例提示
     症状から読み解く
      理学療法評価
     シームレスな連携
      急性期→回復期
      回復期→生活期
      生活期→他職種等に向けて
  E.呼吸器疾患のリハビリテーション 
   ①COPD
      症例提示
     症状から読み解く
      理学療法評価
     シームレスな連携
      急性期→回復期 
      回復期→生活期
      生活期→他職種等に向けて 
 Ⅱ.地域で支える高齢者リハビリテーション
  A.自立支援・介護予防
  B.地域における各施設との連携
第4章:継続的なリハビリテーションを実現するための取り組みと人材育成
 Ⅰ.組織で育む学びと実践力
  A.人材育成(教育・指導)に対する取り組み
  B.リハビリテーションの質の向上に向けた取り組み
  C.チームで築く多職種協働の実践
  D.教育・研修制度の概要
  E.ジョブローテーション研修(臨床的視点から)
第5章:2040年にむけた継続型高齢者リハビリテーションの設計図
 Ⅰ. 地域に必要とされるリハビリテーション