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イラストとわかりやすい解説で好評のシリーズ!

近刊〔予約商品〕

イラスト耳鼻咽喉科第4版増補

カバー写真
  • 著:森満 保(宮崎大学名誉教授)
  • 執筆協力:東野哲也(国際医療福祉大学教授)
  • A5判・348頁・3色刷
  • ISBN 978-4-8306-3331-7
  • 2024年3月5日発行予定
定価 5,500 円 (本体 5,000円 + 税10%)
なし
在庫

内容

序文

主要目次

好評書の第4版発行以来,11年ぶりのバージョンアップ.特に進歩の著しい耳科領域についてアップデートし,最新知見を盛り込んだ増補版.各項目は左ページにわかりやすい解説,右ページに対応するイラストで構成.見開きごとに完結し,コンパクトにまとめた.医学部学生には基礎知識の確認,あるいはコメディカルの学生には十分な知識を習得できる内容を目指した.持ち運びもしやすく,いつでもどこでも参照できるハンディな1冊.
第4版増補の発刊にあたって

 宮崎大学医学部耳鼻咽喉科学教室の初代教授であり,私の恩師である森満 保先生が『イラスト耳鼻咽喉科』を刊行されたのは1987年のことである. 当時私は若手教官として臨床実習生に対する教育「ポリクリ」を担い始めたばかりの時期であった.幸いにも多くの学生が本書を携帯していたので,一緒にイラストを眺めては,巧みな図の描き方に魅せられた一人でもある.その後,私が教室を担当させていただいた琉球大学と宮崎大学で,教科書として真っ先に指定したのが本書であった.半頁が巧妙に配置されたイラストで構成されているため視覚的にも理解しやすく,学生の間では「イラ耳鼻」として人気の高い医学書だったからである.
 本書がこれほど好評を保ってきた理由は,森満先生のイラストのオリジナリティによるもので, 特に3次元的構築を2次元的に描画された独特の解剖イラストは誰にでも真似できるものではない.先生は手術の名手でもあり,執刀された術中所見を黒ペンと赤青鉛筆2色で色付けされた美しい手術記録を残されてきた.本書のイラストの原型がそこにあるものと思われる.
 さて,本書は「優れた教科書は単著であるべき」という信念が貫かれ,約10年毎に先生ご自身の手で改訂が行われてきた.最終の改訂である第4版は2012年なので,そろそろ新たな改訂の準備をされているものと密かに期待していた.一方,私の方は今年で宮崎大学を定年退職し,国際医療福祉大学で言語聴覚士への教育を本格的に担当することになった.そこでいくつか適切な教科書を探してみたが,やはり本書に勝る著書には出会えなかった.本書の内容が,医学生にはミニマム,他の医療系学生にはマキシマムとされた先生のお考えどおり,耳鼻咽喉科学を学ぶすべての職種の学生諸君に大いに役に立つものと確信した.ただ言語聴覚士教育の立場に立ってみると,リハビリテーションに関わる部分の記述がやや不足しているように感じ,これを先生にお伝えしたところ,限定的な追加ならばとのお許しをいただいた.そこで,既に我が国で定着した新生児聴覚スクリーニングや補聴器・人工聴覚器を用いた聴覚リハビリテーションに関する補足とともに,分解能が向上したCTやMRI画像などの差し替えを行うことで第4版増補の作成に関わらせていただくことにした.
 森満先生の奇跡の「イラスト」が,医学生のみならず,すべての医療系学生に対する耳鼻咽喉科学の学びのツールとして今後も継続的に活用されることになれば弟子の一人として望外の喜びである.

 令和6年2月
 東野哲也
 耳鼻咽喉科の歴史

Ⅰ.耳 科 学
 A.解剖と生理
  1.聴器の発生
  2.外 耳
  3.中 耳
  4.内 耳(1)
  5.内 耳(2)
  6.側頭骨の解剖
  7.伝音系の聴覚機構
  8.内耳での感音機構
  9.蝸牛での聴覚機構論の歴史と外有毛細胞共振説
  10.聴神経と聴覚中枢路
  11.前 庭
  12.三半規管
  13.半規管の生理
  14.前庭神経の中枢路
 B.聴器の検査法
  1.外耳道,鼓膜の視診
  2.耳管の機能検査
  3.耳のX線検査
  4.耳のCT検査
  5.耳のMRI検査
 C.聴覚検査法
  1.音叉検査
  2.純音聴力検査(1)
  3.純音聴力検査(2)
  4.語音聴力検査
  5.リクルートメント検査
  6.自記オージオメトリー
  7.他覚的聴力検査
  8.新生児・乳幼児聴力検査
  9.インピーダンスオージオメトリー
  10.耳小骨筋反射測定
  11.耳鳴検査法(標準耳鳴検査法1993─耳鳴研究会)
  12.聴力検査フローチャート
  13.音と騒音
 D.平衡機能検査法
  1.前庭脊髄反射系の検査
  2.前庭眼反射系の検査(1)
  3.前庭眼反射系の検査(2)
  4.前庭眼反射系の検査(3)
 E.耳科疾患各論
  1.耳介の疾患
  2.外耳道疾患
  3.外耳と中耳奇形
  4.鼓膜疾患
  5.鼓膜の病的な所見
  6.滲出性中耳炎
  7.急性(化膿性)中耳炎
  8.特殊型の中耳炎
  9.慢性中耳炎
  10.中耳真珠腫(1)
  11.中耳真珠腫(2)
  12.中耳炎合併症
  13.中耳手術
  14.鼓室形成術
  15.耳硬化症
  16.内耳炎,迷路炎
  17.メニエール病(1)
  18.メニエール病(2)
  19.半規管の疾患
  20.突発性難聴
  21.音響性難聴,外リンパ瘻
  22.薬剤性難聴
  23.老人性難聴
  24.側頭骨骨折
  25.耳科領域腫瘍
 F.顔面神経
  1.顔面神経
  2.顔面神経麻痺の検査
  3.顔面神経麻痺
 G.人工内耳
  1.聴覚リハビリテーションと聴覚補償機器(1)
  2.聴覚リハビリテーションと聴覚補償機器(2)

Ⅱ.鼻 科 学
  1.外鼻の解剖
  2.鼻腔の解剖(1)
  3.鼻腔の解剖(2)
  4.副鼻腔の解剖
  5.翼口蓋窩
  6.鼻・副鼻腔の生理機能
  7.嗅 覚
  8.鼻腔の検査法
  9.鼻・副鼻腔の検査
  10.嗅覚検査
  11.鼻・副鼻腔の単純X線検査
  12.鼻・副鼻腔のCT,MRI検査
  13.外鼻疾患
  14.鼻中隔疾患(1)
  15.鼻中隔疾患(2)
  16.鼻出血(1)
  17.鼻出血(2)
  18.顔面骨外傷
  19.鼻腔疾患(1)
  20.鼻腔疾患(2)
  21.鼻アレルギー(1)発症機序
  22.鼻アレルギー(2)診断
  23.鼻アレルギー(3)治療
  24.副鼻腔炎(1)
  25.副鼻腔炎(2)
  26.副鼻腔炎(3)
  27.副鼻腔の手術
  28.鼻・副鼻腔炎合併症と鼻腔特殊疾患
  29.鼻・副鼻腔,顔面の良性腫瘍,囊胞性疾患
  30.鼻・副鼻腔の悪性腫瘍(1)
  31.鼻・副鼻腔の悪性腫瘍(2)

Ⅲ.口腔・咽頭科学
  1.顔面・口腔の発生
  2.口腔の解剖
  3.口腔の生理機能(1)
  4.口腔の生理機能(2)
  5.唇裂(兎唇),口蓋裂
  6.口腔の炎症性疾患
  7.口腔の腫瘍性疾患
  8.舌疾患
  9.唾液腺疾患(1)
  10.唾液腺疾患(2)
  11.咽頭の解剖
  12.咽頭の生理機能とその異常
  13.扁桃とその生理的,病的肥大
  14.口蓋扁桃の急性炎症性疾患
  15.慢性扁桃炎
  16.扁桃病巣感染症
  17.咽頭疾患
  18.咽頭の腫瘍性疾患(1)
  19.咽頭の腫瘍性疾患(2)
  20.睡眠時無呼吸症候群

Ⅳ.喉頭科学
  1.喉頭の解剖(1)
  2.喉頭の解剖(2)
  3.喉頭の解剖(3)および生理
  4.喉頭の検査
  5.喉頭・頸部のCT,MRI検査
  6.反回神経麻痺
  7.喉頭の疾患(1)
  8.喉頭の疾患(2)
  9.気管切開術
  10.喉頭癌(1)
  11.喉頭癌(2)治療

Ⅴ.気管・食道科学 頸部外科学
  1.気管・気管支・食道の解剖と生理
  2.気管・食道の検査法
  3.気道異物
  4.食道異物
  5.気管・気管支疾患
  6.食道の疾患
  7.慢性嚥下障害
  8.頸部解剖
  9.頸部疾患(1)
  10.頸部疾患(2)
  11.甲状腺
  12.甲状腺の腫瘍性疾患
  13.頸部郭清術
  14.頸部郭清術の後遺症と対策
  15.頭頸部腫瘍手術後再建術

Ⅵ.音声・言語科学
  1.音声言語障害(1)
  2.音声言語障害(2)

索 引