TOPページへ

臨床でセラピストが遭遇する「こんな時どうすれば…?」の解決のヒントがここに!選りすぐりの96ケースのアプローチ手法を紹介!!

新刊

理学療法プログラムデザインⅣ 運動器(上肢・体幹)・高齢者編

ケース別アプローチのポイントと実際

カバー写真
  • 編集:市橋則明(京都大学教授)
  • B5判・416頁・2色刷
  • ISBN 978-4-8306-4595-2
  • 2021年11月9日発行
定価 8,470 円 (本体 7,700円 + 税10%)
あり
在庫

内容

序文

主要目次

既刊の『理学療法プログラムデザインⅢ 運動器(下肢)編』に続くシリーズⅣ巻の本書では,上肢・体幹(肩関節,肘関節,脊髄損傷,脊椎,体幹)の症候・障害に対する理学療法,および高齢者の転倒リスクや筋力の改善に向けた理学療法を中心とした選りすぐりの全96ケースを紹介.ケースごとに「解説」「理学療法のポイント」「理学療法の実際」の順に解説.セラピストが臨床場面で直面する難渋症例に対する理学療法の要点と具体的なアプローチ手法を豊富なイラストとともに解説.養成校で学んだことや教科書の知識のみでは解決できないとき,ぜひ試していただきたい信頼できる理学療法プログラムを厳選した実践書.



 2009年に「理学療法プログラムデザイン」,2012年に「理学療法プログラムデザインⅡ」を出版してから8年が経過した2020年10月に「理学療法プログラムデザインⅢ 運動器(下肢)編」を出版した.2009年と2012年に出版したⅠとⅡの2冊は,ケース別理学療法アプローチのポイントと実際として,併せて225ケース(119ケースと106ケース)について,個々のケースにどのような理学療法を行うのかを掲載したものである.2020年に続編を出版するために,信頼する理学療法士に新たに掲載できそうなケースを挙げてもらったところ多くのケースが提案され(約350ケース),どれも興味深いケースやアプローチ方法なのでそれらを3編に分類し出版することにした.「理学療法プログラムデザインⅢ」は,下肢を中心とした運動器疾患のケースについてまとめたが,本書「理学療法プログラムデザインⅣ」は,上肢・体幹を中心とした運動器疾患と高齢者編としてまとめた.
 本書では,30名の執筆者による96ケースを掲載している.前書と同じように,疾患の説明や評価の方法などの詳細は省き,理学療法のポイントと実際を中心に執筆していただき,適切な理学療法として臨床現場で役立つものをわかりやすく記載した.
 運動器(上肢・体幹)・高齢者編とした本書は,第1章 肩関節(46ケース),第2章 肘関節(4ケース),第3章 脊髄損傷(4ケース),第4章 脊椎(6ケース),第5章 体幹(13ケース),第6章 高齢者(23ケース)という6つの章からなる.上肢・体幹の運動器疾患と高齢者に関する96ケースの理学療法の実際について多くの図を使い,どのような理学療法を行うとよいかをなるべく具体的に記載した.養成学校で学んだことや教科書やガイドラインに書かれていることだけでは,どのように理学療法をプログラムしたらよいかがわからないケースが数多くある臨床現場で,前書3冊とともに役立てていただけるものと確信している.
 なお,今後,理学療法プログラムデザインⅤとして神経系・内部障害編の発行を予定している.
 最後に,本書を企画・出版するにあたり協力していただいたすべての方々に心より感謝いたします.

2021年11月
京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻
市橋則明

第1章 肩関節
 01 肩関節に激しい痛みが急に出現したケース
 02 肩関節後方組織に対するストレッチングを行うと肩関節前方に痛みが出現するケース
 03 肩関節外旋運動時に肩関節後方に痛みが出現するケース
 04 肩関節水平内転や屈曲肢位での内旋で痛みを訴えるケース
 05 上肢挙上や肩関節水平内転の最終域で痛みを訴えるケース
 06 下垂位肩関節内旋時に前方に痛みを訴えるケース
 07 上肢挙上時に肩関節前上方で引っかかりを伴う痛みを訴えるケース
 08 上肢下降終盤に痛みを訴えるケース
 09 上肢挙上90°付近で痛みを訴えるケース
 10 腱板断裂により上肢挙上が困難(偽性麻痺)なケース
 11 上肢挙上時に過剰な肩甲骨挙上を伴う腱板断裂のケース
 12 棘上筋腱断裂と可動域制限を同時に呈したケース
 13 腱板修復術後の装具除去後に痛みが出現するケース
 14 腱板筋の筋萎縮が著明なケース
 15 リバース型人工肩関節置換術後に洗髪・結帯関連動作ができないケース
 16 リバース型人工肩関節置換術後に肩峰外側部に痛みが出現するケース
 17 肩関節が緩いにもかかわらず可動域制限があるケース
 18 鎖骨運動の制限により肩甲骨機能が制限されているケース
 19 肩関節前方脱臼後(保存療法,三角巾固定後)に上肢挙上,外旋制限が残存しているケース
 20 痛みはないが長時間の上肢挙上保持ができないケース
 21 結帯動作の制限を呈するケース
 22 下垂位での肩関節外旋制限が改善しにくいケース
 23 投球時に肩甲上腕関節の不安感を訴えるケース
 24 投球時にステップ側下肢への重心移動が不十分なケース
 25 投球時に手投げになってしまうケース
 26 投球時に腰の開きが早いもしくはインステップしてしまうケース
 27 投球時にシングルプレーンを形成できないケース
 28 ステップ側股関節内旋制限により投球時痛を呈するケース
 29 ハムストリングスの柔軟性低下により投球時痛を呈するケース
 30 投球時のレイトコッキング期に肩関節前方に痛みが出現するケース
 31 投球時のアーリーコッキング期に上腕がスムーズに挙上しないケース
 32 投球時のフォロースルー期に肩関節後方に伸張痛が出現するケース
 33 投球時のレイトコッキング期に腰痛が出現するケース
 34 クロールやバタフライのキャッチ動作で肩痛が出現するケース
 35 腱板断裂術後にテニスのサーブが打てないケース
 36 上肢挙上時に胸椎の伸展が生じにくいケース
 37 胸椎の運動制限によって肩甲骨機能が制限されているケース
 38 肩のリラクゼーションが得られないケース
 39 安静時に肩甲骨の前方突出(上肢挙上時に肩甲骨の前傾)が生じるケース
 40 上腕骨頭が関節窩に対して前上方に逸脱しているケース
 41 肩甲骨周囲筋のトレーニング時に代償運動が生じるケース
 42 不安定肩で肩甲上腕関節と肩甲骨の連動性が乏しいケース
 43 肩関節周囲筋のMMT2 から3 への移行が困難なケース
 44 肩関節水平外転で轢音が起こることを訴えるケース
 45 上肢挙上位での動作で手指のしびれや脱力症状を呈するケース
 46 肩鎖関節脱臼後フックプレートで固定を行ったケース

第2章 肘関節
 01 手関節背屈や前腕回外時に肘関節外側に痛みが出現するケース
 02 肘関節外反時に肘関節内側に痛みが出現するケース
 03 肘関節伸展時に肘関節後面に痛みが出現するケース
 04 患部外機能が改善しても肘内側痛が残存するケース

第3章 脊髄損傷
 01 頸椎損傷患者が寝返る際に肩甲帯および体幹の回旋が不十分なケース
 02 胸髄損傷患者のプッシュアップ動作が不安定なケース
 03 深部感覚障害により筋収縮のコントロールが不良なケース
 04 車椅子でのキャスターアップ時に重心の制御が困難なケース

第4章 脊椎
 01 頸椎の手術後に座位や立位で強い後頸部痛が出現するケース
 02 腰椎固定術後に強い殿部痛が出現するケース
 03 腰椎固定術後の歩行時に強い腰痛が出現するケース
 04 成人脊柱変形症に対する多椎間脊椎矯正固定術後の歩行時に体幹の屈曲や前傾が生じるケース
 05 座位は可能だが立位が保持できないケース
 06 立位時に後方重心で歩行速度が遅いケース

第5章 体幹
 01 仙腸関節のアライメント異常と痛みを有するケース
 02 長期臥床後の離床時に腰痛が出現するケース
 03 長時間座位により片側の腰痛が出現するケース
 04 体幹伸展時に腰痛を呈するケース
 05 股関節疾患に関連する機能障害により歩行時に腰痛が出現するケース
 06 歩行時・歩行後の腰痛が強いケース
 07 座位姿勢で大腿部に痛みが出現するケース
 08 脊椎圧迫骨折による痛みが著明なケース
 09 中腰位での作業・スポーツ動作にて腰痛が出現するケース
 10 体幹前屈時の腰椎屈曲制限により背部痛が出現するケース
 11 歩行時に体幹後傾位を呈するケース
 12 立位時に骨盤が後傾していて骨盤前傾運動を意識的に行えないケース
 13 ランニング時に腰椎の前弯が増強するケース

第6章 高齢者
 01 運動機能の低下が軽度であっても転倒リスクが高いケース
 02 後方へバランスを崩しやすく転倒リスクが高いケース
 03 側方へバランスを崩しやすく転倒リスクが高いケース
 04 転倒恐怖感が強く立位で下肢の同時収縮が強くなるケース
 05 座位で棒体操(体幹伸展・肩関節屈曲の運動)を行う場合に棒が上がらないケース
 06 運動機能低下がほとんどないにもかかわらず歩容が不安定なケース
 07 歩行時に体幹動揺が顕著にみられるケース
 08 円背で小刻み歩行のケース
 09 立位または歩行時に円背が生じるケース
 10 歩行時のストライドが小さくすり足歩行になってしまうケース
 11 歩行は自立しているがふらつきを頻回に認めるケース
 12 後方重心の患者に対して前方への推進力を促したいケース
 13 通所リハビリテーションを利用しているが非通所日の身体活動量が著しく低下しているケース
 14 松葉杖免荷歩行が不安定なケース
 15 筋力が改善しているにもかかわらず歩行速度が改善しないケース
 16 筋力トレーニングを継続して行っているにもかかわらず筋力増強が起こりにくいケース
 17 一般的な筋力トレーニングを行っているにもかかわらず筋肥大が起こりにくいケース
 18 重りを巻いて膝関節伸展運動を行っても筋力増強効果がでないケース
 19 体幹深部筋の筋機能低下がみられるケース
 20 布団やマットなど柔らかい支持面での立位動作で恐怖心が増大するケース
 21 段差昇段動作が困難なケース
 22 トイレ動作の近位見守りが外せないケース
 23 車椅子とベッド間の移乗時に方向転換できないケース

索引