関連情報 近刊書籍の情報(発行予定日,目次内容,頁数等)は変更される場合があります. 編集:平岡孝浩(筑波大学准教授) 編集 二宮さゆり(伊丹中央眼科) B5判・208頁・4色刷ISBN 978-4-8306-5636-12025年10月7日発行予定 定価 6,600 円 (本体 6,000円 + 税10%) なし 在庫
内容主要目次好評書『クリニックではじめる 学童の近視抑制治療』の実践編.いざ,実臨床で近視抑制治療を始めた際に,教科書通りにいかない場面に困る場面は珍しくないはず.本書は近視抑制で遭遇するトラブルについて,75の症例をもとに解決までの道すじを,写真とポイントで丁寧に示した症例解説集です.特に,解決への道のりは一つとは限らないため,例えば「レンズがずれる」というトラブルでは3つの解決法を紹介するなど,本文野のエキスパートだからこそ書ける多面的なアプローチは必見!また,オルソケラトロジーだけでなく,2025年に大きな転換点を迎えた,低濃度AT点眼,多焦点SCL,近視管理用眼鏡,レッドライト治療などの近視抑制最前線も盛り込みました.近視抑制に関わる全ての方が,「こんな本が欲しかった!」と思えるような,トラブル解消に直結するハウツー本です.Ⅰ章 オルソケラトロジー (1)オルソケラトロジー処方の基礎知識 ①角膜形状解析──トポグラフィーとトモグラフィー ②角膜形状解析装置の特徴 ③トポグラフィーの見方 ④フルオレセインパターンの見方 ⑤各社オルソケラトロジーレンズの特徴 ⑥オルソケラトロジーレンズ処方のフローチャート ⑦近視抑制に関する略語集 ⑧近視抑制治療を希望する保護者への対応 (2)フィッティングのトラブル ①基本のトラブルシューティング ②レンズフィッティングの基本的な考え方と処方のコツ ③理想的なフルオレセインパターンにならない ④レンズがずれる,偏心する──ACを広げる ⑤レンズがずれる,偏心する──サイズを変える ⑥レンズがずれる,偏心する──経過観察 ⑦乱視眼の処方がうまくいかない──ACをフラットに ⑧乱視眼の処方がうまくいかない──トーリックデザインレンズを選択 ⑨乱視眼の処方がうまくいかない──差分マップを活用 ⑩強度近視の処方がうまくいかない──メーカーを変更 ⑪強度近視かつ乱視眼の処方がうまくいかない──トーリックデザインレンズを選択 ⑫e値(離心率)が小さい ⑬e値(離心率)が大きい ⑭トライアル評価と処方レンズ結果に差異がある ⑮メーカーによる適,不適がある──MOK→BOC ⑯メーカーによる適,不適がある──BOC→MOK (3)トポグラフィーに関するトラブル ①セントラルアイランドの鑑別と対応 ②セントラルアイランドが解消しない ③Bull`s eye patternにならない──レンズ径を調整 ④Bull`s eye patternにならない──トーリックデザインレンズを選択 ⑤フィッティングでは問題ないのに偏心している?──瞼の形状が原因となり不適合 (4)角膜に関するトラブル ①SPKができやすい──タイトフィッティング ②SPKができやすい──レンズの汚れや傷 ③SPKができやすい──ドライアイ ④SPKができやすい──ハイパワーレンズ ⑤充血が強い──ポビドンヨードアレルギーの疑い ⑥角膜炎や角膜浸潤を生じる ⑦アレルギー性結膜炎にまつわるトラブル──季節性アレルギー ⑧アレルギー性結膜炎にまつわるトラブル──SPK集積 ⑨レンズ固着による障害 (5)見え方に関するトラブル ①なぜか視力が出ない ②片方だけ視力が出ない ③羞明を訴える (6)レンズに関するトラブル ①レンズが汚れている ②よくレンズを割ってしまう ③よくレンズを失くしてしまう ④正しいレンズケアを行わない ⑤レンズ交換を渋る──交換の必要性を説明 ⑥レンズ交換を渋る──定額制の活用 ⑦レンズの左右逆転/兄弟間での取り違い (7)その他のトラブル ①オルソケラトロジーのリバウンドの確認方法は? ②レンズスティーブのためフラットに変更したらSPKが出現した ③片眼の近視に対してオルソケラトロジーを装用するとどうなる?Ⅱ章 アトロピン点眼 ①濃度の選択の仕方がわからない ②低濃度アトロピン点眼による羞明 ③低濃度アトロピン点眼による調節障害 ④患者が止めたいと訴えたときどうする? ⑤費用の説明と注意点 ⑥参天0.025%製剤のみですべての患者に対応できるのか?Ⅲ章 多焦点SCL ①どの程度の焦点深度にすればよいかわからない ②最強度近視に対する処方はどうする? ③強度乱視に対する処方はどうする? ④マイサイトの承認の見通しは? 日常生活での注意点は? ⑤オルソK→マイサイトへの切り替えはどうする? ⑥マイサイト→オルソKへの切り替えはどうする? ⑦焦点深度拡張型SCLを装用したところ、眼軸長の短縮を認めた症例Ⅳ章 近視管理用眼鏡の現状 ①二重焦点眼鏡は有効か? ②多分割眼鏡レンズの現況と実際の効果は? ③近視管理用眼鏡の承認の見通しは?Ⅴ章 レッドライト治療の現状 ①報告されている合併症は? ②リバウンド対策は? ③中国での現状は?Ⅵ章 併用療法 ①併用療法を考えるタイミング ②低濃度アトロピン点眼の併用療法は行うべきか? ③オルソケラトロジーとアトロピン点眼,どちらが先がいい?または同時に処方したほうがよい? ④オルソケラトロジーとアトロピン点眼,止める時はどちらが先? ⑤どんな時に途中からアトロピン点眼を追加する? ⑥いつまで続ければよい? ⑦多焦点SCLとアトロピン点眼の相性は? ⑧オルソケラトロジーとレッドライト治療の相性は? ⑨多分割眼鏡レンズとレッドライト治療の相性は? ⑩アトロピン点眼を追加したら,羞明を訴えた ⑪アトロピン点眼とレッドライト治療の併用が禁忌の理由は?文献索引