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理学療法のアイデンティティとは何か?──理学療法学宣言

症候障害学序説

理学療法の臨床思考過程モデル

カバー写真
  • 著:内山 靖(名古屋大学教授)
  • B5判・112頁
  • ISBN 978-4-8306-4329-3
  • 2006年5月23日発行
定価 1,980 円 (本体 1,800円 + 税10%)
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内容

主要目次

理学療法学の学問としての確立が叫ばれてから久しい.新鋭若手論客の筆者が,「理学療法学とは何か?」「理学療法学の専門性・固有性とは何か?」という問いを,全面的根源的に受け止め,答えたのが,この『症候障害学序説』である.チーム医療の中で,医師でもなく,看護師でもなく,その他諸々のコメディカル・スタッフとも異なる理学療法士のアイデンティティ,専門性を深く追求すると,そこに症候障害学の地平が広がってくる.機能的制限としての動作の観察や分析を基軸とした,症候学的および障害学的な双方向の思考を展開・転回する症候障害学的な臨床思考過程こそが,すぐれて理学療法的な臨床思考過程である.
1章:なぜ症候障害学なのか
 1.現代の医療に求められるもの
 2.医療における2つの思考過程─症候学と障害学─
 3.分化と統合
2章:症候障害学とは
 1.症候障害学の基本的枠組み
 2.症候障害学による臨床思考過程
3章:動作のとらえかた
 1.随意運動の階層性と制御
 2.動作をとらえるうえでの科学的基盤
 3.症候障害学的な理解
4章:動作の観察・分析の進めかた
 1.動作の観察・分析の位置づけ
 2.動作の観察・分析と解釈の流れ
 3.動作の観察・分析を進める際の着眼点
 4.動作観察・分析の展開
 5.症候障害学的な統合と解釈
5章:姿勢・動作の診かた
 1.座位
 2.立位
 3.臥位
 4.寝返り
 5.立ち上がり
 6.歩行
6章:機能の診かた
 1.筋力
 2.体性感覚
 3.体幹
 4.バランス
7章:症候障害学と理学療法
 1.理学療法の特徴
 2.根拠に基づく理学療法
 3.理学療法におけるクリティカルな思考
参考文献
索引