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こうすれば始められる!続けられる!運動指導のスキルを身につけて,あなたも「運動指導マスター」になろう!

新刊

今日から使える!

糖尿病運動療法「超」実践メソッド

  • 著:大坂貴史(綾部市立病院内分泌・糖尿病内科部長)
  • B5判・120頁・2色刷
  • ISBN 978-4-8306-6204-1
  • 2026年5月27日発行
定価 3,960 円 (本体 3,600円 + 税10%)
あり
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内容

序文

主要目次

運動が苦手・運動をしたがらない患者さんへ,運動療法を指導するための「超」実践本が誕生!運動への意欲が高くなくても,もしあなた(医療従事者)自身も“運動が苦手…”でも,患者さんへの効果的な指導方法がわかります!糖尿病への運動のエビデンスをまとめた〈知識編〉に加え,〈実践編〉では初心者向けの運動メニューを紹介.日常生活の中に運動を溶け込ませ,継続へと導く目からウロコのTipsが満載で,あなたも「運動指導マスター」になれる!
序 文

 糖尿病治療の「食事」「運動」「薬物」という3本柱の中で,私は以前から「運動療法」が軽視されがちだと感じていました.糖尿病の治療において運動が重要であることは広く認識されており,患者さん自身もその健康効果を知っています.にもかかわらず,多くの医療従事者は運動指導に難しさを感じ,患者さんも運動の継続に苦労しています.なぜこのような状況が生まれるのでしょうか? そして,どうすれば運動を習慣化できるのでしょうか? 本書は,この問題に対する具体的な解決策を提示するために執筆されました.

 これまでにも運動療法に関する書籍やコンテンツは存在しました.しかし,それらは「運動に精通した人が,運動に対して高い意欲を持つ人に指導する」という前提で作られているものが多く,実際の臨床現場,特に運動が苦手な方や運動をしたがらない方への指導には活用しにくいという課題がありました.また,運動が苦手な医療従事者が,どう患者さんに運動を勧めれば良いのか,その助けとなるような本は見当たりませんでした.
 実は,私自身も元々「運動に詳しい」人間ではありません.学生時代は特に運動をせず,大学入学時に武道を始めた程度です.そのため,「運動」というカテゴリーからは少し離れた立場にいました.糖尿病内科医になって初めて,「人に運動を勧めることの難しさ」を痛感しました.現在,私は自分なりの指導方法を確立し,それを体系化したのが本書です.

 本書は2部構成になっています.第1部は知識編として科学的エビデンスに基づき,運動療法の基礎知識を解説します.そして,本書の大きな特徴である第2部の実践編では,具体的な運動メニューを紹介します.運動経験者やハイレベルな方向けではなく,糖尿病のある人,そして医療従事者も含めた「運動初心者」を主な対象として,有酸素運動と筋力トレーニングについて解説しています.また,運動時間の確保が難しい方のために,日常生活の中で「運動を組み込む」具体的な方法も提案します.最終章の第7 章では,運動指導において最も重要となる,運動を継続させるための具体的なアプローチを詳しく説明します.

 この本を書くために様々な方々に助けていただきました.この場を借りて感謝申し上げます.本書が,多くの方々が運動指導のスキルを習得し,「運動指導マスター」となるための一助となれば幸いです.

 2026年3月
 綾部市立病院内分泌・糖尿病内科 部長
 大坂 貴史
第1部 知識編-糖尿病運動療法の基本-

 第1章 運動療法の意義と基礎知識
  A.運動が糖尿病管理に与える影響
  B.糖代謝とインスリン感受性の向上メカニズム
  C.運動が生活習慣病全体に与えるメリット
  D.糖尿病治療における運動の位置づけ(薬物療法との違い)
  E.運動療法を継続することの重要性
  F.まとめ

 第2章 運動処方の基本
  A.糖尿病のある人に適した運動処方の考え方
  B.安全な運動療法のための事前評価(スクリーニング)
  C.FITTVP 原則の具体的応用
  D.運動強度の設定方法(心拍数・主観的運動強度)
  E.個々の患者さんに応じた運動処方のカスタマイズ
 第3章 糖尿病のある人における運動の注意点
  A. 低血糖・高血糖を防ぐための運動前後の血糖コントロール
  B.インスリン療法・経口薬の影響と運動時の注意点
  C.糖尿病合併症別の運動制限と推奨運動(網膜症・神経障害・腎症)
  D.高齢者・肥満の患者さんに適した運動の選択と負担軽減法
  E.熱中症・脱水・足のケアなど,運動時のリスク管理

第2部 実践編-糖尿病のある人のための運動メニュー-

 第4章 有酸素運動の実践
  A.有酸素運動の基礎知識と血糖コントロールへの影響
  B.ウォーキングの効果的な取り入れ方(時間・速度・頻度)
  C.自転車・水中運動など関節に優しい運動の活用法
  D.高強度インターバル運動(HIIT)
  E.運動強度の調整方法(トークテスト・心拍数管理)
  F.患者さんごとの運動メニューの作成例

 第5章 筋力トレーニングの実践
  A.筋トレが糖代謝・インスリン感受性に及ぼす影響
  B.自重トレーニング:スクワット
  C.機器を活用した筋力トレーニング
  D.高齢者や運動経験のない人向けの低負荷トレーニング

 第6章 日常生活でできる運動
  A.NEAT(非運動性熱産生)の活用と「ながら運動」
  B.座りすぎ対策とこまめな活動(立ち上がり運動・ストレッチ)
  C.通勤・家事を利用した「隠れ運動」のコツ
  D.仕事場・自宅でできる簡単なエクササイズ

 第7章 継続させるための運動指導
  A.モチベーション維持のための目標設定とフィードバック
  B.医療者による効果的な指導法:患者さんを「自律」へ導くガイド
  C.患者さんの性格・ライフスタイルに応じた個別対応
    ──「意志の力」を使わず,環境を味方につける
  D.グループ運動・オンライン・ゲームを活用した継続支援
    ──「意志」を「つながり」と「遊び」に変える
  E. 8 週間の継続支援プラン
    ――グループ運動・オンライン・ゲームの融合
  F. 医療者自身の運動習慣が患者指導に与える影響


付録
 ・運動強度チェックシート(RPE[主観的運動強度]・心拍数早見表)
 ・糖尿病患者向け運動プログラム例(有酸素+筋トレ)
 ・CGMを利用している1型糖尿病のある人での運動前後のグルコース目標値
 ・簡単にできる運動指導マニュアル
 ・よくある質問と回答(患者指導時のFAQ)

索引