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パリス・アプローチの全体像を2編で世に問う,リーズニングに基づく徒手療法!

パリス・アプローチ 腰,骨盤編

評価と適応

カバー写真
  • 著:佐藤友紀(セントオーガスティン大学,豊橋創造大学)
  • B5判・234頁・2色刷
  • ISBN 978-4-8306-4356-9
  • 2009年10月16日発行
定価 5,500 円 (本体 5,000円 + 税10%)
あり
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内容

主要目次

パリス・アプローチは,Stanley Paris博士により設立された徒手療法で,解剖学,運動学を重視し,そこから可能であれば病態を推測し,手技自体より解剖学・運動学を基礎とした評価,病態推測を重視する.結果,徒手療法を特殊な手技として強引に患者にあてはめることなく,必要な治療手技を選択できる.障害の改善だけでなく管理することもおこなう.
パリスは弟子である著者・佐藤に次のように説いている.「解剖・運動学を基礎として患者の機能不全(異常)を治療することを強調しているのが私の考えです.」「病気・機能不全(異常)の原因を治療することが,病気・疼痛を治療するより重要なことです.それが私の考えです.徒手療法は単独で使用するよりも,運動・患者教育と組み合わせることで効果が出るものです.その結果,患者の生活の質を再獲得・維持・向上させることができると考えています.」(Stanley Paris博士より本書刊行に際しての著者,佐藤友紀へのメッセージより.本書に収載)
本書は,2編からなる『パリス・アプローチ』の第1弾となる「腰,骨盤編」.パリスの徒手療法を,著者であるパリスの愛弟子が解説した本邦初のテキスト.手技を中心にするパリスの徒手療法は本邦にも紹介されているが,本書では,パリス・アプローチは運動学,解剖学を基礎とした評価があり,それに基づく手技の適応があることを説いた実践書.理学療法士必読の1冊.
☆図版152点,表組83点,写真85点
第I章 パリス・アプローチではこう診療を進める
 1.はじめに
  1.はじめに
  2.機能不全の分類
 2.評価
  1.疼痛評価
  2.初期観察
  3.問診(病歴聴取)
  4.構造評価
  5.自動運動
  6.触診
 3.脊柱マニピュレ-ション
  1.マニピュレ-ションの定義
  2.マニピュレ-ションの分類
  3.適応時期
  4.マニピュレ-ションの効果
  5.手技の紹介
第II章 症候群と管理
 1.症候群と管理
  1.はじめに
  2.腰痛についての一般的理解
 2.症候群の実際
  1.椎間関節機能不全
  2.靱帯弱化
  3.不安定性
  4.椎間板機能不全
第III章 仙腸関節・疼痛と徒手療法 
 1.仙腸関節の評価・治療について─基礎─
  1.はじめに
  2.解剖
  3.仙腸関節の運動学
  4.仙腸関節機能不全の性差
  5.基本的検査
  6.基本的マニピュレ-ション
  7.症候群
 2.疼痛と徒手療法(マニュアルセラピー)
  1.はじめに
  2.疼痛は変化しやすい
  3.客観的評価・所見を軽視することで起こり得る“苦痛suffering”
  4.疼痛の程度以上の行動障害
  5.理学療法士がおこなうべきこと
第IV章 徒手療法(マニュアルセラピー)の歴史
 1.徒手療法(マニュアルセラピー)の歴史
  1.摘要
  2.歴史
  3.現代
  4.まとめ
索引