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見易い症例写真で,ぶどう膜炎診療をサポート! 7年ぶり待望の改訂

新刊

ぶどう膜炎診療ガイドライン第2版

カバー写真
  • 編集:日本眼炎症学会
  • 編集 日本眼炎症学会ぶどう膜炎診療ガイドライン作成ワーキンググループ
  • B5判・144頁・4色刷
  • ISBN 978-4-8306-5638-5
  • 2026年4月7日発行
定価 4,400 円 (本体 4,000円 + 税10%)
あり
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内容

序文

主要目次

ぶどう膜炎は原因が多岐にわたり,初期対応の遅れが視機能障害に直結します.本改訂版では,一般診療でも体系的な鑑別ができる「診断フローチャート」を新設.さらに実臨床で直面する疑問に答える「クリニカルクエスチョン(CQ)」を新たに設定しました.また,免疫チェックポイント阻害薬に伴うぶどう膜炎などの新疾患も追加し,進歩を続ける診断・治療の最新知見を網羅.診療の質向上に寄与する必携の書です.
第2版 緒 言

 ぶどう膜炎は,過剰な免疫反応,感染症,全身疾患,腫瘍性疾患など多岐にわたる原因によって生じ,しばしば再燃,慢性化してさまざまな眼合併症を引き起こす疾患群である.診断・治療には専門的知識と経験を要し,適切な初期対応の遅れが不可逆的な視機能障害につながることも少なくない.一方で,その診断方法や病勢の評価,治療の選択肢は近年著しく進歩しており,標準的な診療指針を定期的に更新することの重要性は,これまで以上に高まっている.
 日本眼炎症学会は2019 年に「ぶどう膜炎診療ガイドライン」を刊行し,本邦におけるぶどう膜炎診療の標準化と質の向上に寄与してきた.その後,疫学的な動向の変化,新たな疾患概念,診断技術の進歩,ならびに免疫抑制薬・生物学的製剤の適応拡大など,ぶどう膜炎診療を取り巻く環境は大きく変化している.特に,眼内液PCR 検査の普及,マルチモーダルイメージングの発展,免疫チェックポイント阻害薬関連ぶどう膜炎や原発性眼内リンパ腫など,新たに臨床上重要性が高まった病態への対応が求められるようになった.
 本改訂版ガイドラインでは,2019 年版の基本構成を継承しつつ,以下の点を中心に内容の充実と改訂を行った.
 第一に,初診時診断および治療方針決定を支援することを目的として,「ぶどう膜炎診断のフローチャート」を新たに掲載した.これにより,専門施設のみならず,一般診療の現場においても,体系的な鑑別診断を行う一助となることを目指した.
 第二に,前回のガイドラインでは未掲載であった疾患を追加し,最新の知見を反映させた.具体的には,猫ひっかき病,強膜ぶどう膜炎,後部強膜炎に加え,新しい疾患概念である免疫チェックポイント阻害薬に伴うぶどう膜炎に関する項目を新たに追加した.
 第三に,本ガイドラインでは新たにクリニカルクエスチョン(clinical question:CQ)を設定し,診断および治療において実臨床で頻繁に直面する重要な疑問点について,文献的エビデンスと専門家の合意形成に基づく推奨を提示した.CQ は,診断や治療方針の決定に際して判断に迷いやすい場面において,臨床判断の基盤として活用されることを意図している.
 本ガイドラインは,あくまで診療を支援するための指針であり,個々の症例における最終的な診断および治療方針は,担当医の専門的判断に委ねられるべきものである.しかしながら,本書が,ぶどう膜炎診療に携わる眼科医にとって共通の基盤となり,診療の質の向上および診療内容の標準化を通じて,患者予後の改善に寄与することを切に願っている.
 最後に,本ガイドラインの作成にあたり,多大なご尽力を賜った日本眼炎症学会診療ガイドライン作成ワーキンググループおよび執筆者の先生方に深く感謝申し上げる.
第1章フローチャート
 Ⅰ.ぶどう膜炎診断のフローチャート
第2章CQ
 Ⅰ.クリニカルクエスチョン(CQ)
第3章総論
 Ⅰ疫学
 Ⅱ用語,報告基準
 Ⅲ所見の定量(前房細胞,硝子体混濁,網膜血管炎など)
 Ⅳ局所・全身治療(グルココルチコイド,免疫抑制薬,生物学的製剤,その他)
  1.局所治療
  2.全身治療
 Ⅴ合併症の外科的治療(白内障,緑内障,硝子体混濁,黄斑上膜など)
第4章各論
 Ⅰ感染性ぶどう膜炎
  1.ヘルペス性前部ぶどう膜炎
  2.急性網膜壊死
  3.サイトメガロウイルス網膜炎
  4.眼内炎
  5.HTLV-1関連ぶどう膜炎(HAU)
  6.結核性ぶどう膜炎
  7.眼トキソプラズマ症
  8.猫ひっかき病
  9.梅毒性ぶどう膜炎
  10.眼トキソカラ症
 Ⅱ非感染性ぶどう膜炎
  1.サルコイドーシス
  2.Vogt-小柳-原田病
  3.交感性眼炎
  4.急性前部ぶどう膜炎(AAU)
  5.強膜ぶどう膜炎、後部強膜炎
  6.Behçet病
  7.Posner-Schlossman症候群
  8.糖尿病虹彩炎
  9.Fuchs虹彩異色性虹彩毛様体炎/Fuchsぶどう膜炎症候群(FUS)
  10.水晶体起因性ぶどう膜炎(水晶体起因性眼内炎)
  11.尿細管間質性腎炎ぶどう膜炎(TINU)症候群
  12.若年性特発性関節炎関連ぶどう膜炎(JIA-U)/若年性慢性虹彩毛様体炎(JCI)
  13.多発消失性白点症候群(MEWDS)
  14.点状脈絡膜内層症(PIC)
  15.急性後部多発性斑状色素上皮症(APMPPE)
  16.地図状脈絡膜炎
  17.免疫チェックポイント阻害薬に伴うぶどう膜炎
 Ⅲ 仮面症候群
  1.原発性眼内原発リンパ腫(硝子体網膜リンパ腫)
索引