国試で求められる基本知識・頻出事項を正確に理解するための正文集!
救急救命士国家試験対策Deru-Q 2021
要点整理のための正文集
内容
序文
主要目次
・救急救命士国家試験の既出問題から正しい記述の選択肢を出題頻度や重要事項で分類.国家試験対策のみならず授業の復習や自己学習でも活用できる.
・同じ内容や表現の文が重複しないように整理されており,単文で文意を正確に伝えられ表現に改められている.
・本書では,2020年3月に実施された第43回救急救命士国家試験問題の内容まで加えられており,厚生労働省が発表する統計データも2020年発表の数値にアップデートされている.
救急救命士国家試験の受験に向けて
救急救命士国家試験正文集は,救急救命士国家試験問題の正解選択肢の内容を整理すべく2005年に初めて製作して以来,毎年の国家試験問題の内容を吟味し加筆修正を重ねています.また,この間に救急救命士国家試験出題基準も改訂されています.
このたび第43回救急救命士国家試験問題の内容を加え改訂いたしました.
最近の救急救命士国家試験では,一般問題(A・B問題)の約9割はすでに正文集に記載されている内容や項目であり,重要事項や頻出事項は絞られてきています.B問題は一問一答的に解答を選択できますが,A問題は設問を理解したうえで相応しい解答を選択するという一手間を求められています.また,状況設定問題(C・D問題)は出題内容を理解し関連する症候や必要な処置を思考することが重要になってきています.
出題分野は疾病救急医学,救急症候・病態生理学,救急医学概論の出題が全体の約7割強を占めています.また出題形式も5つの選択肢から組み合わせなしで1つの選択肢を選ぶAタイプ,同様に2つの選択肢を選ぶ×2タイプに統一されています.
救急救命士国家試験は,紙の上の知識だけではなく実践的な考え方や知識が求められるように大きく変化しています.膨大な情報のなかで闇雲に勉強するのではなく,基本的かつ頻出事項を正確に理解するために,過去の国家試験問題を分析し,「正しい」内容の選択肢に使われた項目や文言を整理した本書を活用して救急救命士にとって大切な事柄を見極める力を得ることが合格につながります.
2020年8月
徳永尊彦
第Ⅰ章 観察
1 神経系の観察
2 呼吸系の観察
3 循環系の観察
4 消化系の観察
5 緊急度・重症度の判断
第Ⅱ章 処置・検査
1 心肺蘇生法
2 体位管理
3 呼吸に関する処置・検査
4 循環に関する処置・検査
5 その他の処置・検査
6 在宅療法者に対する処置
第Ⅲ章 救急症候・病態生理学
1 心肺停止
2 異物
3 ショック・循環不全
4 意識障害
5 呼吸困難
6 発熱
7 頭痛・めまい・失神・痙攣
8 頭蓋内圧亢進・脳ヘルニア
9 胸痛
10 不整脈
11 喀血
12 腹痛
13 吐血・下血
14 嘔吐・下痢
15 尿の異常
第Ⅳ章 疾病救急医学
1 神経・筋疾患
2 感覚器・口腔系疾患
3 呼吸器系疾患
4 循環器系疾患
5 消化器系疾患
6 泌尿器系疾患
7 内分泌系疾患
8 代謝系疾患
9 体液・電解質系の異常
10 血液疾患
11 免疫・アレルギー疾患
12 皮膚疾患
第Ⅴ章 特別な救急症候・疾病救急医学
1 感染
2 小児
3 高齢者
4 周産期と産婦人科
5 精神障害
第Ⅵ章 外傷救急医学
1 外傷総論
2 外傷現場活動
3 外傷処置
4 頭部・顔面・頸部外傷
5 脊椎・脊髄外傷
6 胸部外傷
7 腹部外傷
8 骨盤・四肢外傷
9 皮膚・軟部組織外傷
10 小児・高齢者・妊婦の外傷
11 スポーツ外傷
第Ⅶ章 外因障害
1 熱傷
2 電撃傷
3 凍傷
第Ⅷ章 中毒・化学損傷
1 中毒総論
2 中毒各論
3 化学損傷
第Ⅸ章 環境障害
1 溺水
2 体温異常
3 高山病・減圧障害
4 酸素欠乏症
第Ⅹ章 救急医学概論
1 医の倫理と生命倫理
2 ストレスマネージメント・接遇
3 救急救命士の役割と法律
4 救急活動
5 病院前救護と救急医療体制
6 メディカルコントロール
7 災害医療
第Ⅺ章 基礎医学
1 解剖・生理学
2 薬理学
3 生化学
4 病理学
5 法医学
6 放射線医学
第Ⅻ章 健康と社会保障