
- A5判・750頁・2色刷
- ISBN 978-4-8306-4312-5
- 2003年5月発行
理学療法士をめざす学生や若手理学療法士向けに,各国の理学療法士制度の現状,さまざまな職場での具体的な仕事内容,そして「プロ」として身につけるべき常識,患者への接し方,チームワークのとり方など,プロの「技術」を活かすために求められる現場でのマネジメント全般について,ベテランの経験談を盛り込みつつわかりやすく解説.理学療法上のプロフェッションとは何か?─そのすべてを解き明かした1冊.
序説
●この本に何が書いてあるのか?
●学校と職場?エピソード?(学生とセラピスト)
●常識,マナー,態度はセラピストとしての重要な3つの要素
●期待される理学療法士像
●思想的変遷(理学療法マインドを支える思想)
●理学療法士自己評価
●ソーシャル・ロールのトライアングル
I.「理学療法士とは何?」って聞かれたら
●理学療法士って? 歴史を知っている?
●理学療法士って? 法律・制度では
●理学療法士って? アメリカの協会の定義
●理学療法士って? 国際比較
●理学療法士の現状 各領域でのPT人口
●理学療法士の現状 法律
●理学療法士の現状 教育制度の国際比較
●理学療法士の現状 業務内容の国際比較
●理学療法をささえる学問は?
II.理学療法士の仕事
●クリエイティブな仕事
●アクティブな取り組み 現場から
●アクティブな取り組み 研究・教育から
●病気・障害・健康……広がる対象
●類似職種
●果たして良い職業か?
●果たして良い職業か?
●果たして良い職業か?
III.PTの職場?どのような仕事があるのか?
1 医療系施設
●大学病院での仕事 国公立大学の場合
●大学病院での仕事 私立大学の場合
●公立総合病院での仕事
●複合診療科を持つ急性期病院での仕事
●単科病院での仕事
●こども病院での仕事
●小児センターでの仕事
●療育センターでの仕事
●診療所での仕事
●リハビリテーションセンターでの仕事
●回復期リハビリテーション病棟での仕事
●療養型病床群を有する病院での仕事
2 介護・福祉系施設
●介護老人保健施設での仕事
●介護老人保健施設での仕事
●介護老人保健施設での仕事
●通所リハビリテーション施設での仕事
●訪問リハビリテーション事業施設での仕事
●グループホームでの仕事
●養護学校での仕事
3 スポーツ・ヘルスプロモーション系
●スポーツ医科学研究施設での仕事
●スポーツヘルス事業での仕事
●プロアマスポーツセクション
●整形外科クリニックでのスポーツ理学療法
●会社組織としての独立開業
●保険認可権なしでの開業
4 教育養成期間での仕事
●教育養成期間(専門学校)での仕事
●教育養成期間での仕事
5 知ってもらいたいユニークな職場
●行政での仕事
●海外での仕事
●政治での仕事
●企業内研究の仕事
●企業内研究の仕事
●企業内研究の仕事?医療・介護事業の開設支援業務から?
●中高等学校生徒の健康管理の仕事
●ターミナルケアの仕事
●ベンチャー企業経営
IV.どのような理学療法士を目指そうか?
●進路相談:就職について
●学士・学位取得の手順と方法
●臨床家を目指すにはどうすればよいか? 県立病院の立場から
●臨床家を目指すにはどうすればよいか? 大学病院の場合
●臨床家を目指すにはどうすればよいか? 企業病院の立場から
●臨床家を目指すにはどうすればよいか? 民間病院の立場から
●研究者を目指すにはどうすればよいか?
●研究者への道?研究者という名の人生の使い方?
●研究者を目指すにはどうすればよいか?
●研究者を目指すにはどうすればよいか?
●教育者を目指すにはどうすればよいか? 大学の立場から
●教育者を目指すにはどうすればよいか? 臨床実習指導者(SV)を目指す立場から
●教育者を目指すにはどうすればよいか? 大学院の立場から
●教育者を目指すにはどうすればよいか? 専門校の立場から
●地域医療の担い手を目指すにはどうすればよいか?
●新たなジャンルを開拓するにはどうすればよいか?
●スペシャリスト?ジェネラリスト?
V.理学療法士の生活
●男性ゆえの悩み
●女性ゆえの悩み
●妊娠・出産・育児と仕事
●休暇の取り方,出張のしかた
●食事
●匂い,臭い,におい?タバコ,香辛料,化粧,体臭と口臭?
●ファッションもわかるけど
●身体良好?気力,体力は理学療法士の資質,
健康維持?紺屋の白袴とならないように…
?健康を保つための対策?
●教養と趣味
●臨床実習指導者の悩み
●臨床実習指導者に期待すること
●実習生の生活ガイド
VI.社会の常識,理学療法士の非常識?マナー,アチチュード,コモンセンス?
●社会への影響?社会への広報は正しく?君は謝った広報をしていないか??
●問題点はトラブルや欠陥をあげることではない
●リハビリは訓練や運動(体動)ではない?用語を正すのもプロの仕事だ?
●リハビリは訓練や運動(体動)ではない
●うわさ話は情報のひとつ,しかし,うわさを頼りにしてはいけない,またおしゃべりは理学療法士に本当に必要か
●君は社会的役割を果たしているか??ボランティアで社会参加?
●君は社会的役割を果たしているか??ボランティアで社会参加?
●君は社会的役割を果たしているか??ボランティアで社会参加?
●組織人としての理学療法士?命令と報告?
●組織人としての理学療法士?命令と報告?
VII.患者様とのふれあいを考える
●患者権利の台頭
●あいさつは先に
●「電話」この便利で厄介なもの
●インフォームド・コンセント
●身体接触?触れて良い処,いけない場所
●守秘義務とは?
●苦情処理をどうするか
●コンサルテーションのしかた
●カウンセリングのしかた
●患者様とご家族との接し方
●言葉の不自由な方とのコミュニケーション
●コミュニケーションのとり方 言語障害
VIII.チームワークを考える
●異業種間チームと同業種間チーム?それぞれのチームワークのとり方?
●理学療法の対象とチームワーク?パートリッジの分類?
●医師?セラピスト関係 処方医,主治医
●看護師?セラピストとの係わり合い
●他のチームメンバーとの係わり合い
●医療職以外の職種との係わり合い
●事務職との係わり合い
●縦のラインとの係わり合い?経営者,管理者,部下との係わり合い?
●一人職場の悩みと工夫
●一人職場の悩みと工夫
●実習生との係わり合い?臨床実習指導者が実習生にどうかかわるか?
●セクシュアル・ハラスメント予防のために 学校では
●セクシュアル・ハラスメント予防のために 一般職場では
●職能団体?理学療法士協会へ入ろう?
●理学療法機器の保守点検は誰がするの?
●清掃は誰がするの?
●地域ケアスタッフとの係わり
IX.緊急・救急,院内感染! さてどうする?
●緊急・救急時に備えて
●緊急事態が発生したら
●事故発生とその後にすべきこと
●治療にリスクを伴う場合の対応
●院内感染への対応
●感染症から家族を守る
●自分の具合が悪くなったら?セラピストが妊娠,出産,感染症,職業病になったら?
X.理学療法における環境制御?カネ,施設・設備,ヒト
●ISOの問題
●中間管理職論?リーダーの資質? 公立総合病院の立場から
●中間管理職論?リーダーの資質? 民間病院,地域の療養型病床群の立場から
XI.臨床での要点
●理学療法診療の流れ
●理学療法計画
●処方箋?理学療法実施の情報発生は処方箋?
●情報収集の要点は?
●現状分析の要点は?
●問題点列挙の要点は?
●目的?手段分析の要点は?
●方針決定の要点は?
●プログラム・スケジュール作成の要点は?
●治療実施上の要点は?
●実施記録の要点は?
●理学療法の効果判定
●報告書の要点は?
●理学療法記録のまとめと終了手続きの要点は?
●POS
XII.理学療法の経済学
●あなたはどれくらい価値があるの?
●診療報酬制度
●経費・減価償却?施設,設備の維持・管理?
●理学療法士の職場と施設基準
●経費率はいくらか??コスト・パフォーマンスは??
●社会資源の活用
●外部評価
XIII.生涯にわたって学ぶこと
●自己研鑽の薦め
索引