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「クリニカル・ルール:臨床公式」を習得し,より実際的な臨床思考のトレーニングができる!

新刊

実践編・ケースで学ぶ理学療法臨床思考第2版

カバー写真
  • 編集:有馬慶美(看護リハビリ新潟保健医療専門学校校長)
  •     三宮克彦(熊本機能病院総合リハビリテーション部理学療法課課長)
  •     松本直人(東京医療学院大学保健医療学部リハビリテーション学科教授)
  • B5判・556頁・2色刷
  • ISBN 978-4-8306-4580-8
  • 2019年12月発行
定価 7,920 円 (本体 7,200円 + 税)
あり
在庫

内容

序文

主要目次

本書では,各疾患を専門とする臨床家により,現場の臨場感と最新の知見が反映され,思考過程を仮説立案と仮説証明の2つのパートで表現している.また,思考結果を明確に示すため,データ解釈の結論・その根拠・そして思考内容の順に記載している.その思考の流れをより理解しやすく,読者の思考を正しい方向に導き,実習や臨床で実際の症例に応用しやすいよう思考の基盤となる「クリニカル・ルール:臨床公式」を軸に,理学療法士の臨床思考を提示している.



 本書,「ケースで学ぶ理学療法臨床思考」の初版は2006年に,臨床場面における問題解決思考のガイドとして,また思考過程を学ぶためのテキストとして出版されました.その後,教育現場からのリクエストを受け,障害別(2007年),続障害別そして生活機能障害別(2009年)の3冊が続編として出版されました.初版のシリーズ4冊につきましては理学療法を学ぶ多くの学生および新人理学療法士の皆さまにご愛読いただき,また改善へのフィードバックをいただきましたことに心より感謝いたします.
 初版から14年が経過し,当時の最新知見もそのほとんどが更新され,そのため内容が現在の臨床現場を反映していない事象が多くみられるようになりました.また一方では,教育学的に新しい学習方略が提案され,当初のテキストデザインが最善のものとはいえない状況となりました.そこで,初版シリーズ4冊を最新の理学療法知見および教育学的視点から整理,刷新し,本書「ケースで学ぶ理学療法臨床思考 第2版」を出版することとなりました.
 この第2版は,主に学生を対象とした「基本編」,そして学生および新人理学療法士を対象とした「実践編」の2冊から編成されています.基本編では,実際の症例をモデルにしながらも,初学者が確実に理解できるよう問題構造をシンプルに再構成しました.また,養成校の教員が執筆することにより,学生に理解してほしい学習内容が際立つよう配慮されています.これに対し,実践編では症例の状態を忠実に描写し,より実際的な臨床思考のトレーニングができるよう編集しました.また各疾患や外傷を専門とする臨床の理学療法士にご執筆いただくことにより,現場の臨場感と最新の知見が反映されるよう構成されています.
 問題解決思考の流れについては初版を踏襲し,理学療法士の思考過程を2つのパート(仮説立案と仮説証明)で表現しました.さらに今回の改訂では,この思考の流れをより理解しやすく,また実習や臨床で実際の症例に応用しやすいよう「クリニカル・ルール:臨床公式」を軸に理学療法士の臨床思考を表現しました.これは他書にみられない本書のユニークな工夫です.
 また,学生や新人理学療法士が陥りやすい「どのデータを,どのような順序で収集し,どう統合解釈すべきかが難しい」という問題を解決するために,基本編では,初学者に対して理学療法士の思考過程を具体的にまたリアルに示すために,データ自体とそれに対する理学療法士の解釈・思考を時間の流れに沿って示すデザインとしました.これにより,理学療法士がどのような順序でデータを収集し,そのデータをどのように解釈し,そして症例が抱える問題をどのように包括的に捉えているかを視覚化できるよう試みました.これも他書にはない教材デザインです.
 以上のように工夫を施した本書が,学生や新人理学療法士の臨床能力の育成に役立てればこの上ない喜びです.

2019年11月
編者を代表して 有馬慶美

略語一覧

第1章 骨関節障害理学療法
 1 上腕骨近位端骨折
 2 足関節部骨折
 3 脊椎圧迫骨折
 4 人工膝関節全置換術
 5 変形性股関節症
 6 骨粗鬆症
 7 関節リウマチ
 8 腱板損傷
 9 肩関節周囲炎
 10 複合性局所疼痛症候群
 11 頸髄損傷
 12 脊髄損傷
 13 前十字靱帯損傷
 14 足関節外側靱帯損傷
 15 半月板損傷
 16 野球肘
 17 腰椎分離症
 18 下腿切断
 19 腰部脊柱管狭窄症
 20 腰痛

第2章 神経障害理学療法
 21 尺骨神経麻痺
 22 脳血管障害―急性期・右視床出血
 23 脳血管障害―回復期・右視床出血
 24 脳血管障害―回復期・被殻出血
 25 脳血管障害―回復期・歩行再建
 26 脳血管障害―生活期・生活適応
 27 摂食・嚥下障害
 28 パーキンソン病
 29 脊髄小脳変性症
 30 多発性硬化症
 31 ギランバレー症候群
 32 脳性麻痺―痙直型両麻痺
 33 脳性麻痺―アテトーゼ型
 34 筋ジストロフィー
 35 筋萎縮性側索硬化症

第3章 内部障害理学療法
 36 慢性閉塞性肺疾患
 37 気管支喘息
 38 肺癌
 39 胃癌
 40 虚血性心疾患
 41 慢性心不全
 42 腹部大動脈瘤
 43 閉塞性動脈硬化症
 44 深部静脈血栓症
 45 慢性腎臓病
 46 糖尿病

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