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8年ぶりに内容をアップデートした臨床栄養学テキストの決定版!

新刊

臨床病態栄養学第4版

  • 編集:武田英二(専門学校健祥会学園校長)
  • 編集 竹谷 豊(徳島大学大学院教授)
  • B5判・616頁・2色刷
  • ISBN 978-4-8306-6066-5
  • 2021年12月14日発行
定価 11,000 円 (本体 10,000円 + 税10%)
あり
在庫

内容

序文

主要目次

栄養学の基本と臨床栄養管理に必要な病態を理解して,適切な栄養管理を行うための実践的テキスト,8年ぶりの改訂.管理栄養士・栄養士はもとより,NSTのメンバー,医師,看護師,薬剤師,他の医療スタッフや医療職を目指す学生が,栄養管理について深く学習できる基本コンセプトはそのままに,各疾患の診療ガイドラインに基づき,また,高齢者栄養や妊産婦栄養などの新しい知見を盛り込んで,内容の充実を図った.卒後教育にも幅広く活用できる.

第4版 序

 近年,栄養管理は医療の基盤であることが認識され,医療現場ではニュートリション・サポート・チーム(NST)が稼働し,栄養療法や栄養指導が積極的に行われている.栄養療法により疾患の予後が改善し,予防効果も明らかにされつつある.そのため,栄養管理が医療の一環として医療保険制度に組み込まれ,現在では栄養管理は必須になっている.さらに,管理栄養士の病棟配置も進みつつあり,チーム医療を推進していく上で,すべての医療者に栄養管理に関する知識が求められている.

 栄養管理を実施するためには,栄養アセスメント(問診や視診,身体計測,臨床検査,栄養バランスの評価)をしっかり行って,病態に応じた栄養療法を行うことである.担当する患者の代謝異常を理解して,投与する食事・栄養による代謝異常を是正することである.

 本書「臨床病態栄養学」は,解剖学,生理学,生化学,食品機能学,等の多様な知識を基盤にして,重症度に応じて食事,経腸栄養・経静脈栄養療法について学習する.第4版への改訂にあたり,生体のホメオスタシス(恒常性)および病態(ホメオスタシスの破綻)に関与する神経系および内分泌ホルモン系との関連も執筆していただいた.さらに,各分野の科学的進歩に伴う⑴検査などのアセスメント法を含む病態の理解,新しい⑵栄養管理法および⑶薬物療法,⑷高齢者を含む年代別の治療目標,⑸臨床検査項目をはじめとする新規検査項目についても加筆していただいた.新型コロナウイルス(COVID-19)感染症に対する栄養療法を実施するために知っておくべき,呼吸器や循環器機能について,さらに高齢者で問題となるサルコペニア,フレイル,ロコモティブシンドロームの栄養療法についても内容を強化した.

 生体のホメオスタシスをギリギリまで維持できる臓器機能に対して,出生時の臓器機能は3〜5倍の機能を有しているが,加齢や疾病によりこの予備能は低下する.少しでも臓器機能の異常が認められたとき,例えば空腹時血糖値や血中クレアチニン濃度が上昇しはじめたときは,生体が代償する機能がほとんどなくなっていると理解できる.すなわち臨床的に初期の異常と判断されるときは,すでに出生時100%を有する臓器機能が20〜30%になったときであり,決して初期とはいえない.このことを考慮に入れて栄養管理を積極的に行うことが重要である.

 第4版への改訂にあたっては第3版と同じ医師4名および管理栄養士2名で執筆し,NSTを構成する医師,管理栄養士,薬剤師,看護師をはじめ多くの職種の方々に活用できるように
しました.本改訂にあたっては,(株)文光堂の佐藤真二氏に大変お世話になったので,ここに深謝を申し上げます.

令和3年11月
武田英二,竹谷豊

〈総 論〉

[1]臨床病態栄養学の概念と意義
  ●はじめに
  A.栄養管理とは
  B.ニュートリション・サポート・チーム
  C.医療現場での栄養管理
[2]生活習慣病と栄養不良
  A.生活習慣病
  B.生活習慣病の現状
  C.栄養不良・サルコペニア・フレイル・ロコモティブシンドローム 
  D.疾病予防と治療法(発症予防と重症化予防)
[3]栄養素の代謝と作用
  A.遺伝子・神経・内分泌を介した代謝調節
  B.栄養・エネルギー代謝
  C.炭水化物
  D.脂質
  E.タンパク質
  F.ビタミン
  G.ミネラルおよび微量元素
  H.水と電解質
[4]栄養スクリーニングとアセスメント
  A.栄養スクリーニングとアセスメント
  B.問診および観察
  C.身体指標・計測による栄養アセスメント
  D.臨床検査(血液・尿中指標)による栄養アセスメント
  E.栄養エネルギーバランス
[5]小児・妊産婦・高齢者の栄養
  A.小児栄養
  B.妊産婦栄養
  C.高齢者栄養
[6]栄養補給法
  ●はじめに
  A.栄養補給の選択と計画
  B.経口栄養法
  C.経管栄養法
  D.静脈栄養法
  E.末梢静脈輸液療法

〈各 論〉

[1]消化器疾患
  A.消化吸収機構と排便
  B.食道・胃疾患
  C.腸疾患
  D.膵臓疾患
  E.肝臓・胆嚢疾患
[2]代謝性疾患
  A.糖尿病
  B.脂質異常症/高脂血症
  C.肥満症
  D.痛風
  E.先天性代謝異常症
[3]内分泌・骨疾患
  A.甲状腺疾患
  B.副腎疾患
  C.骨疾患
[4]循環器・呼吸器疾患
  A.循環呼吸調節機構
  B.動脈硬化症
  C.虚血性心疾患
  D.心不全
  E.高血圧
  F.呼吸障害
[5]腎疾患
  A.腎臓の構造と機能
  B.糸球体疾患
  C.ネフローゼ症候群
  D.腎不全
  E.ハイリスク妊娠
[6]血液疾患
  A.血液による生体調節
  B.貧血
  C.白血病
[7]感染,免疫,アレルギー
  A.免疫と栄養
  B.食物アレルギー
  C.免疫不全
  D.食中毒
  E.敗血症および多臓器不全
[8]栄養摂取障害
  A.摂食・嚥下障害
  B.神経性食思不振症
  C.栄養不良
  D.脳卒中
  E.外科栄養管理
  F.がんの栄養管理
  G.熱傷
[9]臨床検査項目
  Ⅰ.血液生化学的検査
  Ⅱ.肝機能検査
  Ⅲ.腎機能検査
  Ⅳ.内分泌機能検査
  Ⅴ.血液学的検査
  Ⅵ.血清学的検査
  Ⅶ.腫瘍関連検査
  Ⅷ.尿検査
  Ⅸ.画像検査
  Ⅹ.心電図検査
  Ⅺ.元素の周期表

索 引