管理栄養士を目指す学生におすすめ教科書の第4版!
管理栄養士を目指す学生のための
解剖生理学テキスト第4版
内容
序文
主要目次
管理栄養士養成校の学生向けの解剖生理学教科書.待望の第4版.管理栄養士国家試験の出題基準に沿って,出題範囲をすべて網羅しているので,受験対策にはうってつけのテキスト.今回の改訂では,人体の構造がより理解しやすくなるよう,図版の約半数を新しいものに替えた.また,新たな誌面の工夫として,本文には書ききれなかった,より深い知識につながる情報を「参考」として適宜追加した.スタイルはこれまでと同様に,文章と図版を見開きで理解できるように構成.文章はすべて箇条書きにし,重要な事項は赤で強調.栄養士として知っておくと便利な知識は「メモ」として随所に挿入している.栄養士・管理栄養士を目指す学生にはおすすめの1冊.
第4版序
医療・福祉・教育など,管理栄養士の活躍の場は,著しく広がっており,いろいろな領域で,中心的な役割を果たしている.今後,この傾向は,いっそう顕著なものになっていくことが予想される.
管理栄養士の仕事の基本は,種々な疾患の治療や予防に対し,栄養の面から寄与することである.この分野で活躍するためには,人体の構造や機能についての幅広い知見に基づいて,いろいろな疾病の成り立ちに精通している必要がある.
本書は,「管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)」に準拠して,管理栄養士を目指す学生の皆様を対象にして作成した,「解剖生理学テキスト」の第4版である.今回の最も大きな改訂は,図版の約半数を新しいものに替えたことである.解剖生理学では,人体の構造を正しく理解しなければならない.学生の皆様にとって,人体の構造を理解しやすいような図版に替えた.さらに,最近の国家試験の出題傾向に合うように,本文の内容も改めた.
本書の構成は,今までと同じように,左側の本文と右側の図版が,見開きになっている.図版を参照しながら本文を読んでいただければ,ガイドラインに求められている領域は,すべてカバーできるように,配慮してある.
図版のページには,本文には書ききれなかったことや,より深い理解につながるような事項が,「参考」として追加してある.本文を読んで,得心できないところが出てきたら,「参考」の部分に,目を通してみていただきたい.詳しい事実を知ってみると,釈然としなかったところが,納得できるようになることがあるかもしれない.改訂にあたり,「参考」も内容を改めた.
本書が,これから管理栄養士を目指す人たちだけでなく,専門領域で活躍する人たちにとっても,現場で疑問が生じた際に,繰り返して読んでみたくなるような教科書になることを,願っている.
平成28年11月
著 者
1.人体概観
I 方向を示す用語
II 人体の区分
III 人体の部位
セミナー 食べ物がヒトの顔形を変えた
2.細胞と組織
I 生体膜
II 細 胞
III 組 織
IV 器官と器官系
セミナー メタボリックシンドローム
3.骨格系
I 骨の外形と内部構造
II 骨格系の構成
III 脊 柱
IV 胸 郭
V 頭 蓋
VI 上肢の骨
VII 下肢の骨
セミナー 骨粗鬆症
4.筋 系
I 筋の形態と機能
II 筋系の構成
III 頭部の筋
IV 頚部の筋
V 背部の筋
VI 胸部の筋
VII 腹部の筋
VIII 上肢の筋
IX 下肢の筋
セミナー 重症筋無力症
5.血液と免疫系
I 血液の構成
II 血 球
III 血 漿
IV 止血と血液凝固
V 血液型
VI 免疫系
VII 自然免疫
VIII 獲得免疫
セミナー 食物アレルギー
6.循環器系
I 循環器系の構成
II 心 臓
III 血管系
IV リンパ管系
V 循環系の調節
セミナー 本態性高血圧症
7.内分泌系
I 内分泌腺とホルモン
II 内分泌系の構成
III 下垂体と視床下部
IV 甲状腺と上皮小体
V 副 腎
VI 膵 臓
VII 松果体
セミナー クッシング症候群
8.消化器系
I 消化器系の構成
II 口 腔
III 咽 頭
IV 食 道
V 胃
VI 小 腸
VII 大 腸
VIII 肝臓と胆囊
IX 膵 臓
X 消化器系の調節
XI 栄養分の消化と吸収
セミナー 胃切除後症候群
9.呼吸器系
I 内呼吸と外呼吸
II 呼吸器系の構成
III 鼻 腔
IV 喉 頭
V 気管と気管支
VI 肺
VII 胸膜と縦隔
VIII 呼吸運動と肺気量
IX ガスの交換と運搬
X 呼吸器系の調節
セミナー 慢性閉塞性肺疾患
10.泌尿器系
I 泌尿器系の構成
II 腎臓の形態
III 腎臓のはたらき
IV クリアランスと腎機能検査
V 尿 路
セミナー 糖尿病性腎症
11.生殖器系
I 生殖器系の構成
II 男性生殖器
III 女性生殖器
IV 生殖器系の発生
V 性周期
VI 受精・着床・分娩
VII 会陰と腹膜
セミナー 更年期障害
12.神経系
I ニューロン
II 神経系の発生
III 神経系の構成と仕組み
IV 脊 髄
V 脳幹と小脳
VI 前 脳
VII 主要な神経路
VIII 髄膜,脳室および脳脊髄液
IX 脊髄神経
X 脳神経
XI 自律神経系
セミナー アルツハイマー病
13.感覚器系
I 感覚と感覚器
II 皮膚感覚
III 内臓感覚
IV 視 覚
V 平衡覚と聴覚
VI 味 覚
VII 嗅 覚
セミナー アレルギー性鼻炎
図版引用文献
索 引