TOPページへ

病態・病理から診療のTipsまで,この1冊でリウマチ・膠原病を知る!

リウマチ・膠原病診療ガイド

病態・病理から診療のTipsまで

カバー写真
  • 著:廣畑俊成(北里大学医学部膠原病・感染内科教授)
  • B5判・124頁・4色刷
  • ISBN 978-4-8306-2039-3
  • 2016年4月発行
定価 4,104 円 (本体 3,800円 + 税)
あり
在庫
電子版販売サイト

※電子版の購入方法は,各販売サイトにてご確認ください.

内容

序文

主要目次

リウマチ・膠原病の主要な疾患について病態・病理から診療のTipsまでを第一線の専門家である著者がわかりやすく解説.疾患ごとに,病態はフルカラーのシェーマを用いてわかりやすく説明し,またリウマチ・膠原病医がおさえておくべき病理写真を豊富に掲載した.診断と治療については各ガイドライン・診断基準の内容を中心に取り上げている.これからリウマチ・膠原病科を志す若手医師だけでなく,専門医にもぜひ読んでいただきたい1冊.

はじめに

 膠原病という名前を聞いてどのような病気なのかイメージできる一般の人はそれほど多くはないだろう.小生が学生時代に初めてこの名前を聞いた際も,何か得体の知れない病気であるような印象を持ったことをよく覚えている.それから40年近くの歳月が流れ,免疫学の進歩ともあいまって,膠原病は内科学の主な基幹分野に成長した.
 膠原病の診療にあたっては,その病態や病理をよく理解することが役に立つことは疑いのないことである.膠原病の多くで,免疫の異常(特に自己免疫)が病態の基盤を形成しているが,その内容は多彩であり疾患ごとに異なっている.同じ免疫の異常でも,液性免疫が主役なのか細胞性免疫が主役なのかによって症状や治療反応性も異なってくる.例えば,同じ免疫抑制薬であっても,シクロホスファミドはBリンパ球への作用が強く,Tリンパ球に対してはカルシニューリン阻害薬の抑制作用が優れている.一方,メトトレキサートはマクロファージへの作用が顕著である.したがって,常にこのような免疫病態を念頭に置くことでより効果的な治療が可能となるのである.
 膠原病の診断において今一つの重要な柱は病理である.病理組織標本には非常に多くの情報が詰まっているが,一枚のプレパラートからそのすべてを読み解くことは困難かもしれない.しかし,その中には病気の過程で動いている現象があたかも一枚の集合写真のように描かれているのである.それを想像をふくらませながら読み解くうちに,雲間から一筋の光がさすように1 つの病態が見えてくることさえある.
 本書においては,各疾患の大まかな要約に引き続いて,現時点で最も妥当と考えられる病態をシェーマで記載した.さらに,ほとんどすべての疾患において,可能な限りその代表的な病理像を呈示した.最後に,各疾患の診療において遭遇するpitfallなどを日常臨床のtipsとして付け加えてある.本書が膠原病専門医を志す若手の医師のみならず,医学生や膠原病以外の専門分野の医師にとっても役に立つことを祈念して止まない.
 最後に執筆の機会を与えて頂いた文光堂の浅井麻紀氏・小柳健氏をはじめとする関係者の方々,病理標本の所見についていろいろとご指導下さった東北大学名誉教授の京極方久先生,およびこれまで共に診療に携ってきた東京大学,帝京大学,北里大学の諸先生に深謝したい.

平成28年3月
廣畑俊成

はじめに
病理標本のTips
1 関節リウマチ
2 悪性関節リウマチ
3 全身性エリテマトーデス
4 ループス腎炎
5 中枢神経ループス
6 抗リン脂質抗体症候群
7 全身性硬化症(強皮症)
8 多発筋炎・皮膚筋炎
9 混合性結合組織病
10 シェーグレン症候群
11 IgG4関連疾患
12 ベーチェット病
13 血清反応陰性脊椎関節症
14 結晶性関節炎
15 再発性多発軟骨炎
16 成人スティル病
17 リウマチ性多発筋痛症・RS3PE症候群
18 側頭動脈炎
19 高安動脈炎
20 古典的結節性多発動脈炎
21 顕微鏡的多発血管炎
22 多発血管炎性肉芽腫症
23 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
24 IgA血管炎
索 引