立ち読みをする 編集:日本医師会 A4判・164頁・2色刷ISBN 978-4-8306-4008-72024年5月13日発行予定 定価 3,850 円 (本体 3,500円 + 税10%) なし 在庫
内容序文主要目次学校医は「子ども達の心身・社会的健康を守る」という大きな社会的役割を担うが,実際の活動について詳細に知る機会は限られている.本書では,学校医についてのあらゆる情報を網羅.最新の法令,診療科ごとの注意点といった基礎知識から,子どもの薬物問題への対処法といったトピックス,さらにやりがいと魅力まで,エキスパートたちが分かりやすく解説した.学校医として活躍されている方には情報整理の参考書として,学校医になろうか迷っている方には道しるべとなるハンドブック.序 日本医師会は,昭和41(1966)年に学校保健委員会を設置して以来,学校保健に関する諸問題について取り組んでまいりました.本会が学校医に関する書籍として刊行するのは,2004年の「学校医の手引き」以来,実に20年ぶりのこととなります. この間に子どもたちをとりまく環境,課題も大きく変化し,必然的に学校医に求められることも変わってきました.学校医の負担が多すぎる,なり手がいない,という声もたびたび聞かれます. そのような背景から,現在学校医として活躍している医師,あるいは「学校医って一体どんなことをしているんだろう?」と思っている方が思わず手に取ってみたくなる,できるだけやわらかい語り口の書物を作成していただくように,編集委員の皆さまにお願いいたしました.サブタイトルにもありますように「そうだったのか」と気づく部分もたくさんあると思います. 子どもたちの将来のために,また学校医をよく知っていただくために,是非,本書をお知り合いの方にもご紹介・ご推薦いただきたいと存じます. そして,この本を読んで,1人でも多くの方に「学校医になってよかった」「学校医になってみたい」と思っていただければ望外の喜びです. 最後に,本書の作成に多大なるご尽力をいただいた編集委員長の弓倉整先生,そしてご執筆いただいた多くの先生方に心より感謝を申しあげます. 令和6年4月 日本医師会 会長 松本吉郎第1章 総 論 1 学校教育と学校保健 2 学校保健活動の歴史 3 学校保健安全法 4 学習指導要領第2章 学校医 1 学校医の地位 2 学校医の職務 Column 学校環境衛生の知識 3 学校医に求められるもの Column 学校医の報酬 4 教職員との連携 5 地域との連携~専門医,専門家との連携~ Column 学校における医行為 6 学校保健委員会 Column 学校医のやりがい 7 教職員の健康管理と産業医・学校医 Column 日本医師会医師賠償責任保険制度第3章 学校健康診断 1 目的と種類 Column 成長曲線 2 内科 Column 脱衣と学校健康診断 Column 学校医が知っておきたい皮膚の疾患 3 運動器検診で注意すべきこと 4 眼科 Column 近視の問題 5 耳鼻咽喉科 Column 難聴の問題 Column 音声言語異常への対応 6 尿の検査(学校検尿) 7 心臓検診 Column 学校管理下の突然死 8 事後措置 9 就学時健康診断 10 その他の健康診断および検診 11 PHR Column GIGAスクール構想第4章 健康相談・健康教育 1 健康相談 2 健康教育 Column がん教育第5章 学校において予防すべき感染症 1 学校において予防すべき感染症とは~その意義と出席停止期間の考え方~ Column 新型コロナウイルス感染症と学校現場第6章 特別支援教育 1 目的と現状第7章 運動器 1 発達と運動器 2 注意すべき整形外科疾患第8章 メンタルヘルス 1 いじめ,不登校について 2 リストカット・市販薬オーバードーズ・自殺 Column 学校における薬物乱用防止教育第9章 性の課題 1 学校と性教育 2 性感染症と性被害第10章 アレルギー 1 学校生活とアレルギー疾患 2 食物アレルギーとアナフィラキシー第11章 食 育 1 食育と学校給食第12章 学校安全 1 学校安全とは 2 災害共済給付制度附 録 附録1 学校保健安全法および施行規則と施行令 附録2 学校生活管理指導表(幼稚園用,小学生用,中学・高校生用,アレルギー疾患用 表・裏)索 引あとがき執筆者一覧